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冴えなくてもそれなりに。 |
10月16日 |
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7時半起床。
スーパーに行ったら全ての野菜にカロリー表示があって、「そんなことされて
も困るんだよね」と困惑する夢だった。ちょうど7時間半眠った。今日もどんよ
りと曇り。
午前中は予習。
来週からの2Bターム分をこつこつと。昨年度版から問題が差し替えになった
部分にミスプリが多い。英作文の解答で時制が間違っているとか、give が giver に
なっているとか、ハチャメチャなものがたくさんあってウンザリする。校正をち
ゃんとやっていないのだろう。グチになるからやめよう。最近はポジティブバカ
日記を志向している。
お昼ごはんは外食ではなく家でカレーライス。
腹ごなしに部屋の整理。この作業いつまで続くんだろう。やめるまでかな?
物置部屋に移動して、使っていない食器棚をのぞく。
旧居では現役として活躍していたが、今は作りつけの食器棚があるため、収納
(または死蔵)家具となっている。はっ。カビが。調味料を入れておいた戸棚の
部分。ちゃんとふき取り掃除をしていなかったのだろう。現役のあいだは頻繁に
ドアの開け閉めがあるから平気だったけれど、ということか。きっちりと掃除。
中には使わない食器が入っている。
困っているのはノベルティーとしてもらったマグカップのたぐい。パン屋さん
のおまけとかね。なければないで困るものだけど、5個あってもしょうがないも
の。お客様に出せないし、独りでいればまあ2つもあれば充分だ。しかも壊れる
というか壊すのが結構むずかしい。こういうものも、ある程度で「使いきった」
ことにして入れ替えなければいけないんだろうな・・・と戸を閉める。ダメじゃ
ん(-_-;)
早い午後は読書。
『乗る旅・読む旅』宮脇俊三を読了。
著者は故人で、鉄道紀行を中心とする作家。
前半は鉄道紀行で、後半は旅に関する本の書評を集めたもの。往時の作品群に
比べると平凡。
宮脇俊三は僕が愛する作家の1人である。
「ここ」のエッセイでも触れたように、鉄道紀行を書かせたら右に出るものは
いない。しかし宮脇本人はとても謙虚な人で、内田百フや阿川弘之といった鉄道
紀行の先人たちにはかなわない、と常に書いてきた。
本書は単行本が2001年に出版され、その2年後に著者は他界している。
70歳を過ぎてからの著者には往年の行動力がなくなり(当然だが)、本書に収
められた紀行文にも迫力がない。年齢のことだから仕方がないとはいえ、
「ああ宮脇さんも年を取ってしまったのだな」
とガッカリさせられた。
僕が手にした文庫版が出版されたのは2004年。
著者が亡くなったあとのことなので、「文庫版あとがき」に代えて著者の娘が
父親としての著者のことを書いている。鉄道に興味はなく、肉親の書いた文章を
読むことに対する気恥ずかしさもあって、彼女はほとんど父親の作品を読んだこ
とがなかったという。
著者は名編集者としても知られた人だった。
正確には、編集者を務めながら処女作『時刻表2万キロ』を書き上げ、それを
上梓するには「人様の本を出す立場である編集者が自分の本を出すなら、編集者
の職にあるべきではない」として退職してしまった。娘はそんな編集者としての
父に文章の添削を頼んだことがあったという。しかし、その文章が書きあがる前
に父の宮脇俊三は亡くなってしまった。
>「もっと早くから『宮脇俊三』の作品を読み込んでおけば、少しはまともな文
章を書いて父に見せることもできたろうに」などと、娘は少し後悔している。
故人の本を読むのはかなしい。
彼・彼女が健在であった時代を共有していたからだ。読み終えて、とても悲し
くなった本。
今日から将棋の竜王戦。
今日は2日制の初日で、封じ手の直前でコマがぶつかった程度。渡辺竜王と挑
戦者佐藤二冠。この組み合わせは去年と同じ。竜王戦は挑戦者になるまでが他の
タイトル戦以上に難しいので、佐藤恐るべし、というところ。この続きはまた明
日。
プールへ。
2回目の昼食に悩んで出勤時間ギリギリになってしまった。まだ小雨模様だっ
たのでえいっと自転車で駅へ。しかし途中で
「ガス台の上になんか置いてきたかも・・・」
と心配になる。前にも同じようなことがあったし、書いただろう。新居を火事で
パーにしたら、読者は大爆笑するだろうし(ワシは泣くに泣けんが)。慌てて自
宅に引き返し、電車は1本遅れてしまった。
泥棒なら、まだいい。
家の中に高価なものはない。巨大なクローゼットが20万ちょっとしたが、運び
出せないだろう。次はTVだ。22インチワイドという「いまどき小さい」ものだ
けど、買ったのが3年前だからやはり20万ちょっとした。でもこれも担いで持っ
ていくことはないだろう。キャッシュカードだの銀行の通帳だのが次に心配だけ
ど、印鑑は家にないし、そう簡単には割り出せない暗証番号を使っている。
他に悪用できるのは保険証くらいか。
つまり金品の心配はない。僕の所有物で一番高価なものは、えーと、ネットで
書くのはやめよう。友人知人でも知らない人がいるだろうし、ましてや。しかし
火事はいけない。積み上げてきた家事が台無しになってしまう。ああ下らない・
・・。
授業は無事に終了。
雨が止んでいたこともあって、傘を校舎に忘れてくる。なんかイマイチ歯車が
回ってない、冴えない一日だったなあと夕食。昨日のシメサバは味が良くなった。寄生虫が怖いわりには酢でしめると日持ちがよくなる。3日は軽くOK。しめたてが一番だが、酢で熟れる(なれる)とまた違った味になるのが良い。
ヌル燗は福島県会津若松市の『末廣 純米』。
末廣は、この夏に会津に行ったときに(ヒマここ)ご馳走してもらった酒。そ
れが純米であったかどうかは不明だが、猛暑の盛りの熱燗が旨かったので買って
みた。会津では『花春』と『末廣』がメジャーな酒造メーカーである。しかしこ
の両者とも普通の酒屋さんではあんまり売っていない。ましてマイナーな蔵のも
のでは、よほどの通でなければ入手できないだろう。僕は初心者なので『末廣』
で上等。
・・・うまい。
常温だとスッと入っていく感じだったのが、ヌル燗にするとぐいっとした味が
前面に出てくる。香りよりも味重視、いかにも会津人の好みそうな酒だ。珍しい
味だなと思ってラベルを見ると、チヨニシキという酒米とか。聞いたことないな
。これは僕が初心者だからだろう。
甘い辛いを意味する日本酒度は+4.5で一般に辛口とされるもの。
でも僕は甘く感じた。味覚のことなので一般化はできないにせよ、僕は旨い酒
を甘いと思うことが多い。「うまいはからい」と言ったのは椎名誠で、「あまい
はうまい」と言ったのは僕だ。女性と同じだな、なんてイケナイことを書いては
いけないね(^^)
さてさて、やっと秋アドの公開にこぎつけた。
もちろん特に新しいことはない。授業で話している通りで、それを短縮かつ要約したもの。それでも何かの役には立つだろう。ではでは。
追記:本文中のように、受講生へのアドバイス「焦燥の秋編」をアップしました。
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