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10月23日 |
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7時起床。
こわごわと体温を測ると36℃。まだ微熱かな。3つくらいの夢を見た。どれも
整然としたものだった(その1つには三角定規が出てきた)けど、内容は忘れた
。
朝食はフレンチトースト。
牛乳と卵とバターとハチミツを使うから、いかにも高栄養に思える。カロリー
が高いだけかも。起きても大丈夫かなとこわごわと行動。昨日は珍しくコーヒー
を飲まなかったな。HPの作業チラリ。あまり体調は良くない。ベッドに戻るも
、あまり眠れず。10時間も寝たからなあ。
11時前に外出。
クリーニング屋さんでピックアップしてから、新規開拓のラーメン屋さん。ラ
ーメンは2日連続。店を選ぶ気力がないんだよね。11時開店らしく、クリーニン
グ屋に寄ってから5分後に覗くと、もう客が2人いる。住宅地にあるのでヘンな
感じ。隠れた名店かね?
11時10分に入店。
続いて客がぞくぞくと入ってくる。もっとも定員は10名くらいの狭い店だ。ト
イレを借りると半畳くらいの狭さの和式。またここにも昭和が(-_-;)
チャーシュー麺500円。
えらく安いな。きわめて普通のしょう油味で、やはり昭和的な懐かしい味。チ
ャーシュー7枚とワカメとネギとシナチ・・・いやいやメンマ5本かな。量が少
ないこともあるのか、ライスを一緒に注文する客が多い。炭水化物の取りすぎは
ありえないだろう職業(つまり肉体労働)の人が多いみたい。そんなに旨いとは
思えないけれど、コストパフォーマンスが良いってとこなんでしょうかね。
予習を少々。
体調はよろしくない。微熱は変わることなく、ぼんやりしている。それでも横
になっている必要があるほどでもないから、それなりにコリコリと。集中力がな
いのでときどき読書。
『「考える力」をつける本』轡田隆史を読了。
著者は朝日新聞の論説委員。夕刊のコラム「素粒子」を8年も書いたというか
ら、かなりの大物だろう。
こんな本を買った記憶はない。
奥付を見ると1998年。転居騒動で本を整理したら出てきたのだ。タイトルでわ
かるように、こんな本を読んでいたら考える力はつかないのが明白だ。いくら
僕がバカでもそんなことくらいはわかる。しかも嫌いなハードカバー。挙句に新
聞記者の大物なんて、下らない正論しか書けないからね(例外はいるだろうけど
、寡聞にして知らず)。
読んでみても、以前に読んだ記憶はない。
ときどきページに折り目が入っている。僕はそういうことは昔からしないほう
だし、そのページを読んでも特に大事そうなことは書いていない。部分的な記憶
もない。いくら9年前といっても、ページを折るほどの部分なら読めば思い出す
だろうから、やはり僕の本ではないのだろう。誰かに押し付けるように「借りさ
せてもらった」もののはず。
さて内容なのだが、じつに下らない。
上記のように、いかにも新聞のお偉いさんが書いたような正論の振りかざし。
ブン屋(新聞記者の蔑称)にはときどき面白いことを書く人がいるけれど、この
著者は正統なる正当な新聞的正論の具現者である。何も反論するべきことがない
ほど、正しい。ご立派なご意見ばかりで瞠目の限りである。
えらい、エライ。立派リッパ。よっ、さすが新聞記者、さすが朝日ッ! 正論と
レトリックの大王(イカ)が空から降ってきたかと思ったよ!
とまあ、ここまでケチョンケチョンにけなすことはないか。つまり、いかにも
新聞記者だか論説委員だとかが書きそうな、陳腐なお説教が多いのだ。
言っていることはわかるのに、面白みがないって言うんですかね。
しかしある点だけ面白いところもあって、それはまたいつかエッセイで紹介し
ます。読まなくてOKの本ですけど。それにしても、いったい誰がこの本を我が
家に置いていったのかなあ。心当たりもない。
ヒミツの花園を1時間半。
頭はまだぼんやりしている。それでも外はなかなかの好天で、イワシ雲の向こ
う側にお日様が見える。もちろん布団を干している。ときどき家事をする。夕飯
になるお惣菜。カブとキャベツの浅漬け、大根の皮と梅干しの和え物、高野豆腐
の煮付けとか。ついでに漂白剤で台所用品の消毒など。微熱の感じは変わらない
けれど、こうやって体を使いたくなるんだから、少しずつ回復しているのだろう
。
2回目の昼食は弁当で済ませる。
やはり体力がない。それでも2Bターム初日ということで、久しぶりにスーツ
で出勤。着るのが面倒だけど、ポリシーなのでやむをえない。ダブルのスーツに
ダブルカフスのシャツ。カフスボタンをつけないと着れないのがダブルカフスの
シャツだ。これは毎年書いているね。
授業は順調に。
高校の中間試験の時期で欠席者は多かったけど、2年生だからしょうがないよ
ね。じわり汗が出るのはスーツのせいか、微熱のせいか。たぶん両方だろう。声
は普通に出たので授業としては問題がなかったはず。
帰宅して夕飯。
メインはウナギ。少しでも精がつくかなと思って、きのう買っておいた。高タ
ンパクの食材ってことだね。工夫するのが面倒なのでそのままレンジで温めて食
べる。文庫本の半分くらいのサイズで500円もした。高いよねえ、旨いけど。
作り置きの惣菜はどれも旨かった。
とくに「大根の皮と梅干しの和え物」は絶品。コマ減→収入減による貧乏も極
まって、大根は皮まで使うことにした。食材全てを使い切るのが料理というもの
だ、と魯山人の本で読んだからという面もある。
大根の皮のカリカリ感は、沢庵漬けをほうふつとさせる。
味付けは塩もみと梅干だけなので、まさに「塩梅」が決まったのだろう。「あ
んばい」というのは、塩と梅で味をつけることに由来している。これにミリンを
少量加えて、ゴマでもふって出せば恥ずかしくない一品になるだろう。もっと研
究しよう。ここで一句。
赤福の偽造はさもありなん、赤貧の苦しさは工夫で打破。
少し字余り(またはかなり字余り)。
体調は徐々に良くなっている。明日こそ全快日記をお届けしたい。どっちにし
てもあんまり変わらないかもしれないが(@_@;)
追記:エッセイ274「家探しの詳細 その4」をアップしました。
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