予備校講師でわるかったな！

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ひねり出しに関する考察

11月６日

  ８時起床、小雨。
  がんばって早起きしたつもりだけど、８時間睡眠。脳が溶けかかっているかも。朝食はマンネリでも飽きないフレンチトースト。

  朝の内に整骨院。
  午前中は予習。２学期の分は残り４講ぶんだけになった。去年はこの時期に100 ％終わっていたけれど、今年は新規テキストが多かったからほど良い遅れ方。２年生のＨクラスは、その下のＧクラスとは違って構文を前倒しして２学期に終わらせてしまうんですね。たぶん冬期講習からひたすら長文なんだろう。お互いに準備が大変だよね。

  お昼ごはんは家でラーメン。
  雨が強くなって外出するのが面倒だったため。トンコツなんとか。別にまあいいやくらいのお味。するり読書。

  『インターネット怖い話』岡崎博之を読了。
  文庫書き下ろし。ネットの話題はすぐに古くなるから、文庫で登場するのは購買者にとってはありがたい。

  １つの項目は４～５ページで、40項目。
  スカイプ、YouTube、ウィキペディア、ミクシィ、フィッシング詐欺、セカンドライフといった最近のネットの問題点を軽やかに洗い出す。それほど深い内容はないけれど、ＨＰを運営するくらいなら目を通しておいたほうがいいか、くらい。逆に、上記の６つの名詞の意味を２つくらいしか知らないという人も読んでみてもいいかな。良い意味で読み捨てる価値があると思う。それにしても、もう少し魅力的なタイトルにならなかったのかよ、という気もする。

  またベッドがおかしくなった。
  マットレスを支える板を支える棒が乾燥で割れているのだ。たしか前回におかしくなったのは・・・５月８日だ（ヒマここ）。もう駄目なのかしら。そのときに打ち付けた釘を抜いて、今度は木ネジで固定してみる。当然のことながらヒビ割れが進行する。一応はこれで大丈夫かな。

  もう７年くらい使ったから買い替えの時期なんだろうか。
  たしか通信販売で５万円くらいだった。相場としてはやや安物。平均で10万ちょっと、上はいくらでもあるはず。20万くらい出して新調したいよな。しかしお金がなく、悩みどころ。

  寝具業界というのも怪しい。
  どれが本当の値段なのか、本当に価値があるのはどういうものなのか、実にハッキリしていない。よくあるのが、布団の宣伝。

「一生で最も長い時間を過ごすのが寝ているときなのです。健康を左右するのは睡眠、ひいてはそれに用いる良い布団を手に入れるのは大切なことなのですッ」

というやつ。ほほうと思ってお値段を見ると

「１組86万円」

とか、無茶苦茶な世界である。布団サギという言葉もある。

  86万円は極端すぎるにしても、40万円くらいで36回払いのローンなんて話はチラホラ聞く（善良なおばあさんなどがダマサレル）。
  ローンほどお手軽で、また払うのがバカバカしいものもない。毎月出て行くお金が確定し、金利を苦労して払うだけのことになる。ローンを利用するということはそれだけ貧乏なわけで、貧乏スパイラルに入る典型パターンだ。手持ちのお金が足りなかったら我慢するのが一番だ。と言いながら、僕も生まれて初めてローンを組んで、家の代金を払っている。次に買うときは一括払いできるくらいのお金持ちになろう。たぶん来世だろうけど(@_@)

  クロールの練習は３日目。
  25メートルを息継ぎありで泳ぎきることができた。あっさり。年内には達成したいと書いたばかりのような気がする。もっとも、バタバタした泳ぎ方で、コースの端に着いたら息が上がっていたから、まだまだというところ。これで喜んでいては、

「やりました、先生ッ！　偏差値はじめて60超えましたッ！」

なんて言っている受験生と変わらない。

  何回か続かなければ、それはただのマグレである。
  まあ、ゼロ回よりはマシだが、実質はたいして変わらないというか。厳しいようだが、世の中研究家見習いの僕としては付け加えておきたい。ネガティブ思考ではない。現状を冷静に見るのが何より大切だ、ということ。数字というのは人の判断をもっとも狂わせやすいものの１つである。

  それはさておき、息継ぎの頻度だ。
  僕は右手が水面にでるとき、つまり体を右によじって息継ぎをしている。右手を回すところで考えると、息継ぎ→息継ぎナシ→息継ぎでやっている。これ、違うのかな。他の人を見ていると、左右は別として、同じ手が水面に出るたびに息継ぎをしていることが多い。僕がそうすると過呼吸になっちゃいそうな気がするけれど。ストロークをもう少し遅くするべきなのかしら。

  「25メートル完泳」は８回くらいだったか。
  タイムを測ると35秒くらい。普通の市民、つまり専門的にやっている人を除いた泳ぎ手の平均よりは少し遅いくらいだろう。なんかちょっと遅いヤングがいるなと思われるけど、それほど迷惑にはならないくらい、というところ。息継ぎによるフォームの乱れはまだ全く改善できていない。息継ぎナシでキレイに泳ぐ練習も混ぜる。ま、ぼちぼちと。

  帰りに冴えない弁当を買ってきて食べる。
  天気もようやく雨が止んだか、くらいで冴えない。出勤だ。だいぶ寒くなって、授業も長袖で良くなった。夕方にはちゃんとした暖かい上着も欲しくなる季節。愛用のブルックス・ブラザーズのジャケットを取り出す。いわゆる杉綾のキャメル地。もう７年目くらいになるから、５万円くらい払った甲斐があった。

  校舎着。
  例によって全訳の授業で、日本語のひねり出しが大変。ちょっと困った部分だけ英語で。

＞（子どもがいて仕事をせずに）家にいる女性たちは自分たちの選択が評価されないので feel defensive だ。

  まさか「防御的に感じる」ではどうしようもない。
  まあ「引け目を感じる」か「負い目を感じる」くらいだろうと生徒様にふってみたが、どちらの日本語も馴染みがないと言う。うーん、そんなもんか。自分では使わないけど聞いたことはあるくらいかな、という予想は外れた。授業後に某数学講師に質問してみると、

「申し訳なく思う、んー、ちょっと違いますね。縮こまるみたいなもんですか。冷たい視線を浴びる？　それは違うでしょ。相手がじゃなくて自分からみた自分の評価でしょ。やっぱそのどっちか（引け目か負い目）しかないと思いますが」

とのこと。

  こういうときに「それはこう訳すのだよ」というのは最悪に近い手段なのかな、といつものように思う。
  また一方で、多少強引にでも日本語のゴイを与えていくことも必要な気がする。もしできれば、もう少し別の日本語（かつ生徒様のゴイにあるもの）を思いつけば良かったけれど。そういう意味で僕のほうがもっとゴイを増やすようにしないといけないな、と反省。もっと本を読まねば、もっと文を書かねば。

  ちなみに defensive の意味は、

＞たとえ実際はそうでないにせよ、誰かが自分のことを批判していると自分が考えることを示すような方法でふるまう様子

です。
  「良心の呵責を感じる」では違いますね。このあたりのことは僕が担当する授業では話しません。その理由は書きませんけど。しかし、何か適切な日本語はないのかな。10文字以内で収めるのが日本語のバランス的に良さそう。はて？

  帰宅して夕飯。
  カブと油揚げの炒め物を作っておいた。これが絶品。うすい甘みにお出しの味が浸みだす。全てを目分量で、フィーリングだけで作ったというのに、ビシリと決まってしまった。京都の「おばんざい」風と言うのかな。明日以降に再現してみて、「一膳」シリーズに加えることになりそうだ。いつも、適切な物語を探している。

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