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You never know. 11月9日


  7時起床。
  朝食は昨日のおでんのツユの残りを使ってウドン。ブナシメジと長ネギが処理 できた。冷蔵庫をカラッポにするのは、負け戦の撤退に似ている。

  8時から授業の準備。
  毎年100%改訂する3枚のプリント。ひたすら作業。例年だと1枚1時間つまり 3時間で全てが終わるはず。途中で紅茶を入れて10分くらい休憩。ワープロに向 かいっきりというのはかなり疲れますな。


  10時半から接骨院。
  おとといあたりから腰痛悪化の旨を申し述べると、事情聴取をされる。まさか

「クロールの息継ぎをしていて、ローリングのときに・・・」

なんて言うわけにもいかず(200メートル足らずだぞ)、ごにょごにょと答える。 実際、それが原因ではない。では何が原因かというと、「ナシ」なのだ。占いの バイオリズムみたいに、痛くなったりなくなったりするのが僕の腰痛なのだ。や だやだ。


  昼食はタイ料理。
  「カオ・ガオラ」という料理名だったかな、かなり自信ないな。頭の悪い怪獣 みたいな名前だったことだけは確か。鶏肉ひき肉の香草炒めと目玉焼きがライス にかかっているというもの。非常に美味。辛口というのが良いし、「米ってやっ ぱり野菜なんだよな」と思わせるタイ米も良し。ごひいきにせねばの。

  移動して電器店でデジカメの写真を印刷。
  先日富士山に行ったときのもの。おばあさまがた3人がパソコンを使うわけも なく、印刷媒体にする必要があったため。3年くらい前に比べると、印刷が鮮明 になったような気がする。デジカメは4年前に買ったものをそのまま使っている から、多少の技術革新があったんだろう。客が自分でプリントする機械もこの期 間にかなり一般的になった。

  酒屋でワインなぞを買ってから帰宅。
  ふたたび授業の準備。予定通り合計3時間で終了。これで印刷の準備をするプ リントは2学期最終回の「ラストアドバイス」だけになった。来週末からは早く も来年度に向けた準備を始める予定。順調。


  友人からメールが来た。
  社員旅行で九州某所だという。ほーそらいいですなとよく読むと

>が、レンタカー使用禁止なので行動範囲が狭くて・・・

とのこと。しょぼい話だねえ。

  社員旅行というのは会社の福利厚生の一貫なんだろうか。
  以前は、と言っても僕が生まれたころの昭和40年代だったら、旅行というのは ゼイタクで非日常的だったらしい。だから、「貧しい皆さんにも会社がお世話し てあげますから、がんばって働いて下さいね」なんていうムードがあったのかも しれない。

  でも、もうそんな時代じゃないでしょう。
  親睦を深めるとか、社内の結束を強めるとかそういう意味があるのかもしれな い。それにしたって、中学生の修学旅行じゃあるまいし、行動に制限してま で主催するもんだろうかね。労働者としては勤務しているのと同じになるじゃな いか。全従業員が会社に誠意を尽くすなんていう時代じゃないのだし。旧態依然 という見事な例として、博物館に保存しておきたいものだ。ま、僕には関係ない けど(^^ゞ


  午後は読書。

  『モリログ・アカデミィ7』森博嗣を読了。
  エッセィ形式のブログ日記の第7弾。『6』についてはヒマ「ここ」。

  先日、森博嗣のことが友人との話題に上がった。
  僕が「(森の本業の)ミステリィなんか不気味で読む気がしない」と言ったら 、友人は「逆に自分は(森の)エッセィは気持ち悪くて読めない」と言っていた 。同じ作家を同じく高く評価しているのに、対象が完全に異なるわけだ。読解力 に関して。

>ときどき、読み手の読解力を把握したい(あるいは期待したい)ときがあって 、少しわかりにくい言い回しをしてみる。すると、案の定、誤解した人からメー ルが来る。そうか、やはり複雑な表現は書けないな、と思うこともあれば、まあ 、この程度の伝達率が日常的なものか、とも思う。わかる人には、この複雑さが 微笑ましく感じられるので、その人たちには楽しめるだろう。

  オイオイすごいことを書くなあと僕は「楽しめる」。
  僕も昔からそういう考えを支持してきたし、本書のシリーズに触発されて似た ようなことをやっているけれど、それを明言することはしない(友だちが減りす ぎるから)。しかし森はそこをキッパリと言い放ってしまう。それが僕には面白 い。たぶん、先の友人にすれば「そういうところが気持ち悪い」となるのかも。 具体例を挙げたあとで森はマトメに入る。

>誤読する人というのは、どう書いても誤読する。これは本人が最初から誤解し たいと望んで読むからだ。だから、その人が何を欲しているのかが、これでわか る。この場合、そのまま誤解してもらって、悪く悪く受け止めてもらって、どん どん離れていってもらうのが望ましい。これも悪い状況でもない(むしろ良い) 。不愉快なことでもない。過去10年間、この手法でどんどん良い環境に至ってい る。
  嫌いな人に嫌いだと言われるのはプラスだ。嫌いな人から好きだと言われるよ りグッドだと思う。

  実に真理だし、僕は大いに共感するけれど、「それどーなんかなー」という疑 問を感じる部分でもある。
  もちろんこの文章は書かれた言葉そのままのことは(たぶん)何も主張してい ない。森博嗣の文章としては「わかりやすい」ほうだと思う。しかしそれがまた 、反感を覚える人にはシャクに触るんだろうね。ちなみに、このシリーズの表紙 イラストは「ハチクロ」こと『ハチミツとクローバー』で有名な羽海野チカ。な かなか可愛い絵である。


  腰痛でプールは見送り。
  無理して泳げなくもないが、あさってからの旅の運転手は僕だけなので、悪化 させてしまうわけにも行かず、安全策。たいして代わりにならないストレッチを やや多めに。5分くらいじゃ代わりにならないよな。

  ハンパに時間が余ったのでエッセイを書く。
  書き上げたものの、内容が過激になりすぎてアップできそうにない。そういう エッセイはいくつか残っている。世の中には冗談とかブラックジョークを全く理 解できないという正義感の強い人が多いからだ。さっきの森博嗣の話題じゃない けれど、誤読が趣味なのかと逆に質問したくなってしまう人がたくさんいる。

  ということは、これらのエッセイはお蔵入りになってしまう。
  いつか自叙伝を書くときには使えるでしょう。と書けば

「自叙伝を書くのかあなたは?」

と思う人がきっといる。誤読以前に文字が読めても意味が読み取れな いのでしょう。たとえば、助詞の使い方とか。つまり書かないと思う。ちなみに 、今日書いたエッセイのタイトル以下の通り。

「引越し業者ネヴァ・ノウズ」


  2回目の昼食はカレーライス。
  冷やご飯が全て処理しきれずに残念。ご飯は冷凍保存ができるそうだけど、な んだか怖くてやったことがない。温めると爆発するとか、そういうのが心配。こ の季節なら冷蔵でも1週間はもつけれど、あのパサパサに乾いた白米をレンジで 再生するのも嫌な感じ。そんなことはどうでもいい、授業ですよ。

  Cクラス。
  一昨日と同じく対策の話題。とうぜんQクラスとはバージョンを変える。今の 段階で××くらいの得点率の人は、対策なんかどうでもいいから、総復習を即刻 始めろ、という説教で生徒様ドンビキ。図星をつき過ぎて、ハートブレイクのあ まり息ができなくなった人がいたかもね。いやホントに、特に英語はこの時期に その得点率だと、いくら類題を解いても点数は上がらないと思う。ああ、そうい う人は「よびわる」なんか読まないか・・・。

  ところで、今日扱った「プール」の設問はN大の生産工・工学部でも出ていま したね。
  良かったらやってみてください。基本的に今日のシステムで解ける問題ばかり で、1回コツをつかめば「おいしい設問」になると思う。ヘンな話、内容がイマ イチわかってなくても解けるわけで、力はないが技術がある人に有利な設問だろ う。だからこそ、えーと、あのヘンの大学群では総合問題が多いわけで。このあ たり、一般の読者にわからない話題だからここまで。


  帰宅して夕飯は昨日のおでんの残りなど。
  さらに豆腐の残りと鶏肉の残りで小鍋。ヌル燗は秋田県の『純米 たびと』。 「たびと」は本当は漢字なんだけど変換できず。あまりハッキリしない中辛口で 、どちらかと言うと冷やでコップであおるように呑むと美味しいのかも。ヌル燗 愛好家としては頂けない。

「ヌル燗の話って、誰が読んでいるんですか?

  もちろん、普通は誰も読んでいない。
  それでいいのである。読まなければ誤読はおこらない。真意を探している人と 、比喩を探している人と、誤読したくない人だけが読んでいる(酒好きは例外) 。まともな人は読まない。心象風景という概念を知っている人はそんなにいない し、知る必要もないだろう。
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