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男子厨房に入り家事に熱中す |
12月9日 |
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9時過ぎ起床。
深夜に腹痛で目が覚めた。ヘンなものでも食ったのかと疑わしいくらい。ベッ
ドとトイレを3往復。旧居と違ってトイレと寝室が近くて良かった、とヘンな感
動を覚えてみたり。1時間ちかくジタバタしていたけれど、ビオフェルミンとい
う整腸剤を飲んだのが良かったのか、その後はよく眠れた。
朝風呂と同時に風呂掃除。
自分の腰より下のあたりはいつも掃除している。年末大掃除中規模編第2楽章
「水場を攻めろ」ということで(明日からはどう名前をつけよう?)、壁に洗剤
をつけて洗う。目だった汚れはないけれど、ブラシで磨くと多少は汚れていたこ
とがわかる。一気にやると疲れるし、朝から湯冷めしてもナンなので、3回にわ
けてやるつもり。
腹具合を心配しながらも普通の朝食。
いつものようにTVで将棋を観る。作業的にできるタイプの授業準備を同時進
行。正午になったところでTVを消し、集中が必要な予習に移動する。音楽は「
帝王」バレンボイムのピアノ協奏曲。モーツァルトの25番と27番。順調に進む。
『英文法征服ゼミ』の話題。
これは「パワーアップ」→「よく出る」と副題が変わって現状の「征服」にな
った。英文法と名前がついているけれど、実際は会話や発音をのぞいた短文問題
を扱うもの。非常に人気のある講座。
たぶん「文法」という名前がついているからだろう。
実際には、短文問題と文法問題はイコールではない(前者に後者が含まれてい
る)から、実質としては文法の授業ではない。その誤解があるので、初回のプリ
ントには「短文問題の授業だ」と明記している。
ここの理解がない受験生は、どれだけやっても伸びない。
何でもかんでも「文法」という名前をつけたがる受験界にも問題はあると思う
。じゃあどうすればいいのか、それは生授業のアドプリ19〜21に書いてあるので
生徒様はよく読んでください。このあたりの問題は「語る」シリーズでまとめた
いなと思っているけれど、今年度のアップは無理なようだ。
2時に昼食を取りに出る。
カフェのランチ。カフェと喫茶店はどう違うか。カフェは若者が行き、喫茶店
はおじさんが行く。スタバとかドトールのような中庸のものは初めから固有名詞
で呼ばれる。たぶん。
オシャレな店だ。
椅子や机がそれぞれに異なり、20代の若者がメシを食ったりお茶したりしてい
る。やっぱりカフェだったんだ。喫煙なんかできる雰囲気ではない。そのわりに
は、店の片隅にダンボールとかジンジャーエールの瓶ケースなんかが積み上げて
あったりする。東京のフリをしても千葉は千葉だよね(-_-;)
ハヤシライス。
スープとサラダと紅茶つき。1,100円。高いよ。まとめてトレーで運ばれてきて
みれば、やたらと量が少ない。意図的に反感を買うように書くと、女子供が気取
って食べているようなレベル。キレイなカップやお洒落な食器でよござんしたね
。こんなんじゃあ夕方までもたないって。
しかし味は非常によろしかった。
すばらしい。量が少ないこともあるにせよ、5分足らずでガツガツと食べてし
まった。若い夫婦が経営しているようだが、確かにプロの味。僕ではこの味は出
せない。ここが千葉とは思えない(どっちだよ)。しかし、煙草は吸えないしコ
ストパフォーマンスは悪いし、日常に使えるとは思えない。紅茶なんか取っ手の
ないカップに入って出てきましたよ。どこまで気取ってるんだ。嫁が来たら連れ
て行ってあげよう・・・来たら・・・。
帰宅してキッチンの掃除に着手。
前回は11月3日で、「年末に換気扇を徹底的にやろう」と決意表明した記憶が
ある。音楽はバッハのフーガ、グレン・グールドのオルガンを用意。実践。ホー
ムクリーナーで汚れを落とし、キッチンクイックルで磨き上げ、お湯で濡らした
ゾウキンで拭き上げ、乾いたタオルで仕上げ拭き。達成。綺麗になった。気分が
いい。
ついでに、キッチン全体の掃除。
まな板や鍋を置く場所は白い。しかし使っているうちに黒ずみが出てきていて
、「なんとかならんかな」と思っていた。少し擦っても落ちないから、単に表面
の塗料が剥がれてきたのかと諦めかけていた。ところが、クレンザーの原液をか
けて古い歯ブラシで擦ると、ミルミルミチル、あれはチルチルだっけ、みるみる
黒ずみが落ちていくではないか。
「おおおおぉぉ、感動!」
とワザとらしい声をあげ(独り暮らしとはそういうものだよ、キミ)、キッチン
全体に展開。
1時間くらいで疲れてきた。
が、汚れが落ちる快感という誘惑に耐え切れず、全面を磨き上げる。こちらも
ゾウキン→タオルの過程をたどり、最後は台所用のフキンで決める。ピカピカ。
新品同様になった。カネヨンのクレンザーは古臭い洗剤だが、洗浄力は抜群であ
る。褒めたたえたい。ワシにほめられても困るかもしれんがの。
4時半になればもう暗くなってくる。
よく晴れて乾燥しているけど北風が強くて寒い一日。読書しばし。
『新しい日本酒の話』稲垣真美を読了。
1990年代前半に日本酒のブームがあった。
それは特定の人気銘柄を数多く産んだけれど、同時に数少ない生産量でやって
いく多くの酒蔵を廃業に追い込むことにもなった。しかし、21世紀に入る頃から
日本酒が新しい時代に入ってきた。それはどういう時代なのかを語る本。
ハッキリ言ってマニアしか読まない本だろう。
僕の知らないことがたくさん出てきて良かった。それをここで列挙しても意味
がないから(だってマニアックなんですもの)、1つだけ。日本酒の味の違いに
は酵母の違いが大きく働くということ。正確な数は不明だが、30種類ではきかな
い数の酵母があって、それが味や香りに差異を生み出しているそうだ。ほうほう
。
また面白かったのは、1つの銘柄に関わるエピソードがちらりと紹介されるこ
と。
これもキリがないから1つだけ。千葉県佐原市の『五人娘』という銘柄につい
て。これを作っている寺田本家はいわゆる女系家族であるということ。当主は常
に婿を取り続け、いつまでたっても跡取り息子が生まれない。ちょうど酒の種類
が5つあったことから、「咲き競え五人娘よ」ということで命名されたとか。72
へぇ(古いってば)。
1つの食べもの(飲み物)について本1冊というのは重すぎる。
それだけ特化しているとは言えるにしても、やはりマニアしか読めない。ま、
それはそれでこういう本がいくつかあるのは良いことだと思う。全体としてはダ
ラダラしていて、まとまった論があるというタイプの本ではない。日本酒がお好
きでたまらない人は読んでみて下さい。
7時前にシャワーを浴びて夕食。
今夜のメインの1つ目はカキとモヤシとエリンギの中華炒め。カキを炒めると
きは片栗粉をまぶしておくのがコツ。味がからみやすくなるから。保温効果もあ
るから、小さなお子様に出すにも便利。しかし、肝心の水切りを忘れてしまい、
ややビショビショした仕上がりに。味付け(塩・砂糖・オイスターソース・豆板
醤・紹興酒)は良かったけど、1つのプロセスを間違えたことでレベルが下がっ
てしまう失敗例と言える。
もう1つのメインはブリシャブ。
実は昨晩、このブリを刺身で食べた。これが腹痛の原因じゃないかと疑ってい
る。冷凍技術が発達したとはいえ、ブリ刺は料理としてちょっと無理があるので
は、というのが僕の見解。脂が多すぎてマグロの大トロをたくさん食べているみ
たいだし。
ということで今日はシャブシャブに。
冬の定番である下仁田ネギと豆腐を入れた鍋に加え、シャブシャブというより
ブリ鍋のような火加減で食べる。ゆず七味を加えたポン酢にあう。旨い。予想さ
れたように夜は冷え込んでいて、鍋の温かさで旨さが倍増しているのかも。もち
ろんヌル燗とともに。
講習の開講は水曜日。
明日の月曜と明々後日の水曜が休日、火曜日は2年生の授業。体調と気力と授
業準備をそろえて持参したい。生徒様は風邪に注意するべし。では。
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