予備校講師でわるかったな!





各ページのご案内はコチラ 

proflile 自己紹介

diary 日記

essay エッセイ

bbs 掲示板
  

Copyright (c) 2004 
takeshi nobuhara All Rights Reserved. 

愛せない、愛したい 12月16日


  9時半起床。
  目覚めてすぐにアッと思ったのは、昨日の日記のアップを忘れていたこと。慌 ててアップ。その後でメールチェックをしたところ、苦情というか指摘メール2 通拝受。感謝および深謝。

  昨日はわりに早い段階で書き上げたのだ。
  午前1時になっていなかった。日付変更の前後1時間くらいはネット閲覧者が 多いはずで、自動的に「その日はじめて」ネットに接する人が多いはず。14日ぶ んを土曜の夜の娯楽として読んでいる人がいるかな、と思って先に食器を洗った のがいけなかった。ふつうは、午前2時までにアップしておりますので、よろし く。ご迷惑をおかけしました。


  朝風呂を済ませて朝食を取りつつTV将棋観戦。
  そうか今日は日曜日なんだ。羽生二冠は久保八段を相手にせず。コマが盤上か ら消えていく詰め将棋のような寄せ(よせ=決着へ至る攻め手順くらいの意味) は見事だった。まだ3回戦だし、ここで負けてもらっては面白くないからな。と 思っていたら気がついた。明日からの授業のプリント、完成してなかった!

  危なかった。
  前日の今日のうちに最終確認をする習慣に助けられた。24時間以上あれば、よ ほどのことがない限り(授業そのものの存在を忘れるなど)、手が打てる。一部 分だけ改訂するものが4枚で、そのネタを仕込むのが直前でないと不可能という もの。つまり3日くらい前に完成させる計算をしておいたのだ。泡をくってPC に向かう。お昼過ぎまで没頭。追いついた。やれやれやれ。

  さくさくとスーパーへ。
  なんとなく世の中全体が年末モードに入ってきたような気配。奥さん、どうせ 冷凍するなら、お正月用のマグロはクリスマス前に買ったほうがいいですよ。も ちろん、年末は値上がりするからです。


  帰りしなに年末ジャンボ宝くじを購入。
  去年も買ったから、宝くじは人生で2回目。マンションのローンがなければ買 いません。割が悪すぎますし、人生一発逆転なんて全く考えないので。それでも まあ宝くじって、公営ギャンブル(競馬や競艇など)と同じように、結局は寄付 なんですよね。広く社会福祉などに使われます。だから、またカドが立つように 書きますが、

宝くじを買っているような庶民が、公営ギャンブルの批判なんかする権利はない んだよ

ってことですね。

  ま、近隣住民の被害とかの問題は別として、社会のシステムとしては同じもの だってことです(詳細はそれぞれに異なりますが)。
  みんな、そういうシステムのことを無視して、自分に都合のいい欠点だけあげ つらう傾向がありますから。「宝くじには庶民の夢がある」なんていう投稿は新 聞に載るけど、「オートレースには庶民の夢がある」なんて投稿は載りませんし 。まあ僕も同じようなところがありますから、つまり自己弁護なんですけどね。 はは。サクッと1億くらい当たらないかな。


  帰宅して昼食はアジア風ビビンパ弁当です。
  アジア風ってなんだよ。ベトナムとかタイとか、あっち系にしたものです。「 エスニック料理」というすごい呼称もありますね。けっこう旨い。ワカメスープ と一緒にもぐもぐ。

  落ち着いて読書ができるのも今日まででしょうか。

  『ひとを愛することができない』中島義道を読了。
  哲学者による愛の考察。
  かなり難解で、「この人すこし異常なんじゃないか」というところがあるにせ よ、あるいはあるからこそ、おそらく名著。

  著者が抱えている病は重い。
  そもそも生きることの意味にすら疑問を感じているし(ヒマここ感想文日記) 、本書では書名のように愛することができないという自白をしている。副題は「 マイナスのナルシスの告白」である。全7章のうち、第3章の書き出し。

>前章では、私の貧しい現実体験と比較的豊かな観念体験(読書・演劇・歌劇・ 映画など)によって、愛というものの輪郭を描いた。それは、観念であるから、 私の現実感覚がついていけないところもある。しかし、逆に現実の体験が希薄で あるからこそ、かつてパリに狂おしいほど憧れながらも訪れることのできない青 年たちが、その街路をすみずみまで熟知していたように、観念としての愛は私の うちで羽ばたき膨らみ精巧な作品のように彫琢されていくのである。
  しかし、本書で私が本当に語りたいことは、これからである。

  この第3章からが、言葉は悪いが、すさまじい。
  自分の精神を作っている肉体に流れる血を語る。いまの僕の能力では要約でき ない。ただ感じられたことは、僕はこの本にあることをいつかはきっと理解でき るだろう、ということだ。だから今はまだ理解できないということだ。

  僕も、著者ほどではないにせよ、ひとを愛することができない。
  もちろん人生のどこかで、たぶん誰かに、そういう感情を持ったことはあるは ずなのだけど、「あなたはひとを愛することができますか」と問われれば、答え に困ると思う。そのためらいが自分の精神の、肉体の、細胞の、あるいは自分を 取り囲む環境のどこかに起因する困惑だと思ってはいるのに、言語化できない 。

  そういう、何かをつかみたいと思っている僕にこの本は語りかけてくれるのだ けど、上に記したように、きちんと理解できない。
  もうしばらくしてから再読することになるだろう。今はまだ、この本を読むだ けの資格が僕に備わっていない、ということだ。哲学書ともいえるし重いエッセ イともいえるし私小説ともいえる。ちょっと覚悟を決めてから読んでみてくださ い。


  Qクラスも最終日。
  8コマ完成で1日2コマで4日目ということです。全体にはやはりもう一押し 、という生徒様の正解率だったような気がします。多少の例外はあれ、基本問題 は大丈夫だったので安心。次はセンター試験明けの「ハイレベル私大演習」とい うことで、1ヶ月ほどあいだが空きます。そのあいだに、どこまで伸ばしてくる かが楽しみです。

  授業としては、ちょっと黒板がイマイチだったかな。
  何しろ時間がなくて、きちんとした板書形式ではなく、メモ形式にするしかな かったためです(教室でも連呼した言い訳w)。2コマしかなかったおかげで舌 の回りは良く、強烈に速くても聴き取りにくいということはなかったのではない かと。

  関係ないけど、Qクラスの男子率が高すぎだよな(-_-;)
  営業的戦略としても、もっと女子高(でなくてもいいが)にテコ入れを する必要があるかも。要するに女子が通い易い予備校というイメージ戦略をすれ ばいいってことです。そうなれば男子もくっついてきます。

  それが難しい?
  もちろんそうだけど、そこを何とかひねり出すのが仕事でしょう。とりあえず 、検見川浜校みたいなキレイなインテリア(あの間接照明はいいですね)を導入 するとか。もちろん予備校の魅力は何よりも授業ではある。テキストとか模試も 含まれますね。しかし、施設だけで決まるものではないにせよ、施設がある程度 以上の水準にあることが、通塾の条件になっている時代なのでは?


  帰宅して夕食。
  メインは鍋だったので記述省略ゼミ(なんなんだよ)。前菜に工夫でもしよう か。奥さん、酒飲みの亭主が帰ってきて、ちょっとしたオツマミがなくて焦った こと、ありませんか?

『キュウリのキムチあえ』3行レシピ!

1、キュウリをちぎって塩もみする
2、市販のキムチを刻み、1と一緒にボウルに入れる
3、2に砂糖・ゴマ油・ショウユ・白ゴマ(全て少量)を入れて和える

  キュウリは手でちぎるのが一番。
  テクスチュア( texture =歯ごたえ)が良くなるし、調味料がまばらに絡んで風 味が増します。洋風では包丁でスライスするのが原則で、エスニックではチギリ が最高と覚えておきます。

  市販のキムチは味が濃すぎます。
  キュウリと和えることで味が軽くなり、ちょっとしたサラダにもなります。お 子様が小学生くらいでも、辛味が緩和されて、自然に発酵食品のキムチに手を伸 ばすキッカケも作れます。


  なぜ嫁が来ないのでしょうか?
  愛が違う方向に行っているから? え、それ以前の問題?! そうか・・・orz。
diary 日記  
これまでの日記はコチラ