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先を急ぐ 12月17日


  少し寝坊して10時起床。
  今日から8日間は日記を短めにします。朝食にパンを食べようと思ったら、牛 乳がなくてフレンチトーストにできないわ、ハムもなくてピザトーストにもでき ないわ、なんて細かいこと書いてる場合じゃないだよ、俺。


  手話教室へ。
  状況を踏まえた日本手話についての話題。たとえば「私は持ち家」をどうする か。「家」と「持っている」を組みあわせれば表現できるけれど、そういう発言 がどういう状況でなされるかを踏まえろ、という鬼講師T先生の説明。

T 「さあ、どこで会話していますか?」
僕「飲み屋」
A 「喫茶店」
B 「ともだちの家」
C 「交差点」
T 「交差点でそんな話になるの?!」

  状況の設定は難しい。
  次の発話は「お金を持っています」。T先生の質問は「いくら持ってますかね ?」

A 「百万円」
B 「百万円」
僕 「5千円」
T 「5千円だけかいッ?!」
僕「いやほら、小学生が駄菓子屋さんで自慢げに」
T 「なんでそんなにハンパなんですかっ」

  次のT先生の質問は「そのお金はどこにありますか?」。

僕「ポケット」
A 「銀行」
B 「カバンの中」
T 「カバンの中に百万入れるかいっ?!」

  なかなか話はかみ合わない。
  こうやって状況を設定し、その設定が相手に通じるような手話を取り出すのが 大切なことなんだそうな。いやいや、世間がイメージするような「対応する手話 を暗記する」だけではないのが手話なんですね。大変すぎるよ(@_@。


  手話教室は早退。
  ひょっとしたら欠席になるかもと恐れていたけれど、今日の授業は3時40分か らということで間に合った。もっとも、初日なので始業ギリギリに校舎に入るわ けにもいかず、かくのごとき早退の事態。

  今日から100分3コマです。
  3時40分から9時15分までということで、日常をまわすのが厳しくなってきま す。でもまあ、これくらいだと食事を家で2回取る余裕があるから、きつくはな いかな。だからこんなこと書いてないで先を急ぎます。


  1コマ目は発音・アクセント・会話ゼミ。
  なんだか、ありがたいんですけど、ずいぶんと受講者が多いなあ。僕の予想の 3倍くらいです。2階の小教室だとばかり思っていました。前に書いたように( ヒマここ)出題率がすごく低いから、これほどのニーズがあるとも思えないんだ けど。

「ちゃんと赤本やりましたか? 模試に出たって、あなたの入試に出るかどうか は別問題ですよ。発アクの出題率は2%、会話は10%くらいです。もちろん一部 の、150学部くらいかな、平均ですけど。一般的には投資効率が非常に悪いのが発 アクで、その次が会話問題です。でも、まあ、この講座を取ってくれたというこ とは、自分が受ける大学でよく出題されるとわかっていらっしゃるのでしょうか ら、詳しいお話をしますね。出題率が低かったら、まったくまたはほとんど意味 のない話ですけど」

  とカマしてから授業スタート。
  何人か固まってましたね。夏はまだ受験大学が固まっていないからともかく、 冬は自分の受験に何が必要かを考えて講座を取らないといけないですよね。もち ろんこっちは商売ですから、それがどうなろうが、頂いた受講料のぶんだけの授 業はやりますが。それにしてもこんなにたくさんいるとは、商売的にありがたい です(*^_^*)


  某講師と雑談。
  寒いので湯たんぽの話。最近はエコロジーブームで、それにのって流行してい る。

某「ところが使い方がわからないらしく」
僕「古過ぎて新しい」
某「そのままガスにかけちゃうそうです」
僕「コンビニの冷凍チャンポンのごとく。火事になりますね」
某「そうそう、私なんか、ストーブにヤカンをかけていたもんですから」
僕「ああ、ダルマストーブってか石油ストーブ」
某「お湯がガンガン沸くでしょう」
僕「そのお湯を」
某「湯たんぽに入れてましたね」
僕「すげえ」
某「朝おきたら、それで顔を洗いました」
僕「え、湯たんぽの残り湯で?
某「そう」
僕「まだ暖かいから」
某「そう」
僕「・・・」
某「戦前じゃないですよッ!」
僕「・・・三丁目の夕日の世界ですね」
某「オールウェイズ」
僕「ホントは戦前ですよね?」
某「違いますってば」
僕「すごい循環ですね、エコロジーだなあ」
某「戦前じゃないですから」

  僕と某講師の年齢はおそらく1回り(日本語では干支、つまり12歳くらい)し か離れていない。
  しかし、これだけ文化が違っているのだ。僕は湯たんぽの存在を知っているけ れど使ったことがない。僕もよく授業で

「大学生のころにはケータイはなかった」

とか話すけれど、

「何時代の話なんだ?」

と思われているのだろう。しょうがないけどね、誰もが通る道。


  2コマ目はイディオムゼミ。
  こっちは人数が少ない。ハッキリとカドを立てるのはやめておきますが、こっ ちを成績下位の生徒様に薦めないとイカンでしょう。僕がふだん担当しているL クラス(最低レベル)は人数が少ないのだから、僕が宣伝することはできないん ですよ。まあ経済的事情とか、いろいろな要素があるのでしょうけどね。

  授業後に生徒様♀。
  早稲田の××学部で出題が多いということでイディオムゼミを取ったとか。し かし、ふだんの授業は僕が担当していないほうのQクラス(上から2つ目)にい て、授業が簡単すぎるとか。

♀「もっとイディオムを究めるゼミかと思ってたんですけど」
僕「ええ、ゼンゼン違います。パンフにあるとおり、基礎クラスです。ほとんど Lクラスの生徒さんが受けます。びー・プラウド、えーっとナンだっけ、オン?  ウィズ?(どっちも違うだろ)、みたいな生徒様が受けるクラスです。きみ一 人のためにレベルを上げることは、ありえません」

  ということで、せっかく自分が受ける大学の過去問から逆算して講座を選ぼう とする生徒様が、うまく選べていないのです。
  これはもちろん生徒様にも問題がありますが(クラスレベルはパンフに記載さ れています)、申し込み前に大人が確認してさしあげるのもツトメかと思います 。これ以上はやめておきます。結局、

「まあ知らないところ、抜けているところもあるだろうから、確認として受けれ ばいいじゃん、振り替えるような授業もないなら」

で彼女との折衝は無事に終了しました。


  最後は英文法ゼミ。
  教室に入るなり空気がよどんでいるのでガツーンとカマシから入る。定例試験 の問題から。

(           ) terrified me most was the fact that SV....
1、That
2、What
3、Who
4、Whoever

  答を導くリーズニングをプリントにして、穴埋めしていただく。
  言うまでもなく、ほとんど書けていない(正解すらあっていないとは・・・) 。

ガッツーン!

の内容は省略。今日は短く書いているので。 terrify の意味なんか、全く関係ない ですよね。


  ところで珍しい現象。
  今日は3コマとも別の講座だった。事実上、何の関係もない3つのクラスを担 当したわけだ。それが珍しいのではなく、3コマとも出席率100%(市進は座席指 定なので出席率が把握できる)。ほとんど記憶がない。もう13年目になるけれど 、少なくとも今世紀に入っては初めてではないか。いいことである。

  寒い道を帰宅の途につく。
  語義重複だよ。しかし寒いね。今日は真冬用のコートを着ていきました。初日 なのでスーツ。ネクタイはエルメスです。3万円もしない安物です。スーツ姿を 見て笑っている女子がいたのが気になりました。ちくしょう。

  先を急ぐのであった。
  丁寧にウガイをしてから夕食。塩チャンコ。野菜もりもり。やっと忙しくなっ て、冬が始まったな、という感慨あり。ああ無事に短くなった。それではまた明 日、ごきげんよう。
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