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自分で決めたルール 12月28日


  6時過ぎ起床。
  寝室と廊下を隔てて洗面所がある。廊下は玄関とつながっていて、あわせて4 畳くらいの広さだ。洗面所は2畳くらい、寝室は6畳弱だから、寝室のエアコン で廊下・玄関・洗面所・寝室の約12畳を暖めることができる。


  洗面所にハエがいた。
  「ふふふ、タイーホ」。つぶやきながら洗面所に入り、廊下との仕切りになる ドアを閉める。僕の手には例の『氷殺ジェット』という殺虫剤がある。事故が多 発で製品回収になったが、僕は応じなかったというイキサツはひま「ここ」で。

  これを使うのは3回目。
  2畳ほどの狭い空間で、どれほどの威力を発揮するか、ここは『暮らしの手帖 』風に実験してみたい。

  ハエに向かって一撃。
  ハエ、あわてる。二撃。ハエ、大慌て(冷てぇよ、なにすんだよ!)。三撃。 ハエ、まだ元気。四撃、五撃でやっとハエはフラフラし始める。いずれも至近距 離、30センチほどの距離を置いてのことである。結論を書こう。

これ、危険より前に、あんまり効き目がないですよ。

  もちろん薬品が出るから、他の殺虫剤と同様に壁や床が汚れる。
  「氷殺」するまえの噴霧量が多いから、結局は殺害後に掃除をしなければなら ない。落ちてしまったハエ(ま、まじで凍死するって・・・)にとどめを刺した のは七撃目のこと。今から製品回収に応じて金を返してもらいたいくらい。


  洗面所掃除のおかげで通勤開始が遅れた。
  急がなければならない。しかしながら、なんとかいつもの電車に間に合った。 この英作文の出題みたいな日本語を何とかしてほしい。 on time と in time を間違 えないようにね。ん。別に in time を使わなくても書けるか。いやいや、使わない ほうが普通か。

  気持ちだけ電車は空いている。
  今日から帰省ラッシュという報道もあったから、サラリーマンの数が減ったの かも。無事にドトールの朝食を終えて校舎に。


  講師室で某講師と談話。
  彼は校舎移動で1限から6限までの拘束、上がりは夜の9時15分で、僕のよう に夕食を作る時間なんてないという。それはそうだろう。僕は7時20分上がり。 昨日(27日)の会話。

僕「じゃあ昨日(26日)の夕飯は」
「吉野家です」
僕「はは、夜遅くまでやってるからね」
某「非常に体に良さそうです」
僕「若いからな」
某「先生はちゃんと作ってるんですか」
僕「おでんとかね」
某「いつからそういう習慣に?」
僕「30過ぎてからだよ」
某「そういうもんですか」
「30過ぎると、外食はきつくなるよ」
某「そういうもんなんですねえ」

  今日(28日)の会話。

僕「で、昨日(27日)の夕飯は?」
某「吉野家です」
僕「2晩連続か」
「いえ、持ち帰りにしました」
僕「中身一緒じゃんw」
某「家で食べたいなあと」
僕「ああそれはわかるね」
某「フンパツして豚汁を」
僕「すげえフンパツだな」
某「味が濃いのなんのって」
僕「まあ牛丼自体がそういう系の、客が行くもんだし」
某「今日はどうしましょう」
僕「本線は吉野家だろうな」
某「いやなんですけど、オリジン弁当とか」
僕「あれも濃いぞ〜、独特の味がするからね」
某「メニューがすごいですよね、トンカツ焼肉弁当とか」
僕「トンカツハンバーグ弁当とか」
某「これでもかっていうくらい脂が多いし」
僕「あれはサラダを売る戦略なんだよ」
某「エビフライ焼肉とかも」
僕「カロリー1020とかね」
某「1食で、しかも夜に1020カロリー」
僕「しかもハンバーグにエビフライ」
「子どもかって言いたくなります」
僕「成長期だよな」


  2年生は楽しく。
  さくさく移動。喫茶店Kで時間をつぶす、というか休む。校舎移動というのは面倒だし、それ だけ担当できるコマ数は減るし、時間のロスは多いけれど、あいだに休みが入る ことでそれぞれの授業にリフレッシュして臨めるというメリットがある。今年は たまたま2年生のハイレベルと3年生のロー・ミドルレベルということもあり、 気分を切り替える必要があるから助かる。


  やはりLクラスは難航。
  これは毎年どこでも誰でも経験することだろうけど、いやはや、と言いたくな る解答を用意していらっしゃる。並べ替え問題の誤解答の例。

I had stolen my bag in the very crowded train.

「だ、か、ら。まず、意味がおかしいでしょ。次に、時制がおかしいでしょ。だ から、第5文型、ってのはSVOCだけど、ごぶんけいに直して、元の文を確認 して・・・」

  よく講師同士が話す余談に「全ての授業が初回」というものがある。
  教えても教えても忘れていくから、何度授業をやっても「初回」に戻ってしま うというものだ。もちろんそれはそれとして、「初回」を再放送すればいいわけ だ。

  これが商売として成り立つ条件は、クラス分けが実力を反映していること。
  つまり「いつも初回」の生徒様が majority になるクラスが存在し続けること。 幸いなことに、今年のLクラスはさきの問題で、さきの誤答が7割以上だったよ うで、ある意味で「うまく行っている」。さりとてもう今年度の授業は終わろう としているので、この先の生徒様の命運がどうなるかは、もう知らない。無責任 なようだけど、こればかりはどうにもなりませんえん。懐かしいな。


  Cクラスは無事に終えて帰宅。
  予報より少し遅れて、校舎を出たときに雨が降り始めた。あたたかい雨。冬場 は、こういう雨のあとで強烈な寒さがやってくる。受験生は大晦日あたりから注 意すること。体調管理ができるのも能力の1つで、大学入試でもそれが試される と思うくらいでちょうどいいだろう。

  今朝読み終えた本の感想文を急いで書く。
  以下の通り。


 『箸の上げ下ろし』酒井順子を読了。
  食事に関するエッセイ集。
  NHKの看板番組の1つである『きょうの料理』のテキストに4年にわたって 連載されたもの。著者としては落ち着いた文章で、まずまず面白い。

  食に関するものなのでトイレ読書にした。
  1本が文庫で4ページ足らずということで、著者特有の味の濃さは出ていない 。1本に8ページくらいの長さがあることでアクの強さを味わえる、というのが 僕の認めるサカイのエッセイの魅力である。しかしわりに練れた文章で、さすが と思わせる記述もチラホラ。

  その1つは「お弁当……無責任時代の象徴」というタイトル。
  高校時代のお弁当箱をふりかえる。実家に戻ると、その弁当箱が使われなくな って久しいのに、保存されている。著者はそれを「青春時代の遺品」のように感 じる。

>あの頃は、あくまで無責任に生きていました。「このお弁当を作るために母親 がどれだけ早起きしているか」みたいなことは意識しなかったように、全てのこ とを何も考えず、「ごっつぁんです」と享受していた。お弁当箱とは、まさにそ の幸せな無責任時代を象徴するものなのです。

  その短さと程よい軽さから考えれば、なかなかのエッセイ集である。
  まとめて読むほどではないし、真剣に読む必要もないし、あくまで読み流すだ けでいい。そういう、3分くらいの「ちょっとした余り時間」がある人にオスス メ。


  夕食。
  3日目のおでん(最終日)。味がしみているが、やはり2日目が最高というのがおでんか。夜間営業のスーパーで買ったタイの刺身は意外にうまかった。野菜を取るためにキノコと水菜と白菜とネギの鍋。ゆず七味を添えて。カブの炒め物。メニューが多いようだが、全般に量は少なめに。

  わりに長い日記になった。
  今年はできるだけ長めに書こうとしてきた(いる)ので、妥当で当然の結果。仕事と精神に異常をきたさない程度に時間と手間をかけている。今年の自分に課した制約とも言える。明日が今年最後の早起き。
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