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仕事は実は納まらず |
12月30日 |
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9時59分起床。
体内時計の働きでキッチリ6時過ぎに目が覚めて、もちろん睡眠続行。冬の朝
寝の快適さよ。夢は3種類も見たのに忘れてしまった。
朝食には熱い日本ソバ。
油揚げとか水菜とか残りものを適当に入れる。朝食を家で取れるのは気分の良
いことだ。ピカピカに晴れているけれど風が恐ろしく強くて布団が干せない。洗
濯物が干せるだけマシかな。昨日まではずっと部屋干しで、仕上げにアイロンを
かけるのが大変だった。
午前中は大掃除クライマックス。
といっても洗面所を磨いて、窓拭き(外側はすでに終了)くらい。あした来客
があるかもしれないので、細かい拭き掃除をやっておいたほうがいいかも。新居
だと思って楽しみにやってきたら結構汚れてるな、と思われるのは外聞が悪いし
。外聞を気にするのは古い世代の証拠だね。
2日分の食料を確保するためにスーパーへ。
当然のように大混雑。何もかもが高い。正月用品の売り場が設けられるせいで
、いつもの食品(今日の僕は納豆)を探すのに苦労する。栗キントンなんて、正
月が廃止されたら消滅する食事なんじゃないか。
帰宅してハンバーグ弁当を使う。
量が少ないのでカップラーメンと一緒に。どっちも旨くもまずくもない。久し
ぶりに自宅コーヒー。うまい。強い南風は北風にかわって、雲が出てきた。洗濯
物が乾ききらなかった。しごく残念。「しごく」は「すごく」くらいの意味です
。さあ出勤。
きのう書いたように、今日が仕事納めで明日から4連休。
元旦から1月3日までを「三が日(さんがにち)」と言う。ちなみに元旦とい
うのは1月1日のことで、「正月の元旦」と言うと語句の重複(意外な盲点)。
僕が三が日をフルに休むのは9年ぶりくらいかな。
30日から2日まで休みというのがほとんどで、ある年度なんかは大みそかから
元旦にかけて働いたことがある。だいぶ昔のことなのでその仕事の内容は書けな
い。
市進もそろそろ、12月29日に閉じて1月3日にスタートとしても良い時期だと
思うがどうか。
三が日だから休む、という発想は前世紀あたりに幕を閉じたと思う。三が日く
らいはゆっくりしたいというのは良くわかるが(実際、僕もそう思うしw)、こ
の時代のサービス業とはそういう発想で動いていないように見える。そろそろ、
生徒様の保護者は
「三が日なんて、古い」
とする世代が増えてくるころだと思う。三が日という感覚を大事にするのは、せ
いぜい60年代生まれまで、というのは言いすぎか(言いすぎだろう)。「基準」
や「習慣」なんていうものは、常に更新されていく。
というのは、昨日で前半4日間を終えて、今日30日は後半4日間がスタートす
る日だからだ。
科目によっては、また講座によっては、今日が初日で2日目が1月4日から6
日なんてこともある。生徒様が紛らわしく感じるのは普通じゃないかと思う。講
座の設定がわかりやすい、というのもサービスの1つではないか。
ともかくLクラス。
全く困っちゃうほどおデキにならない。お前ら4択なんだからマグレでいいか
ら当てろよと言いたくなる。言わないけど。でもそんなものなのかな、とも思う
。一応自分なりには勉強しているけれど、それぞれがいずれも不徹底で、面白い
ように正解からズレていくのだ。
僕の現役時代もそうだった。
日本史だ。武家諸法度がどの時代かを問われて(もちろん実際にそんな設問は
なく、その知識を使って解答を導く、正解へのプロセスの問である)、
「武家諸法度か、鎌倉時代だよな」
と考えてドツボにはまり、実に正確に不正解にたどり着くのだ。ちなみに、武家
諸法度と御成敗式目(こっちが鎌倉時代)を取り違えていたのだ。アホだ。アホ
すぎる。頼むよ昔の俺。こういう生徒様(当時の僕だ)がいれば、教えているほ
うは
「頼むから何とかしてくれ」
と思うだろう。めげないで頑張ってください。
今日は今年最後ということで授業衣装はスーツ。
Cクラスで本当の仕事納め。年度を通して底上げを図るように授業をしてきた
から、それなりの結果になっている。「どうしようもないな」という生徒様はほ
とんどいなくて(少しはいる、もちろん)、「なかなかやるな」という生徒様も
少ない(以下同文)。ここからジリジリ底上げの「底のレベル」が上がればいい
が、どうなることかな。生徒様の問題演習量に左右されるだろう。
「よいお年を」のアイサツは手短に。
どうせ5日後に会うのだし、年度の終わりが本当の仕事納めだというム
ードもある。親しき仲に礼儀はあるべきだし、取引先などならともかく、同僚に
虚礼は不要とも思う。あまりにしつこい社交辞令は慇懃無礼(いんぎんぶれい)
のプレイでは。こういう時候の挨拶に価値を感じないのは新しい世代?
帰宅して慌てて昨晩読み終えた本の感想文を書く。
このあたりは昨日にそっくりで申し訳ない。
『ギリギリデイズ』松尾スズキを読了。
1999年から2001年ころのウェブ日記をまとめたもの。
タイトルのごとく仕事に追われてのたうち回る演劇人の著者が、酔っ払ってメ
チャクチャなことを書くというオモシロ本。
>(前略)久住さんはなんかとってもニコニコしていて好感の持てる人です。み
んな言います。
ああっ! 俺も好感持ちたい! 持ち歩きしたい! 出入れしたい! 宅配さ
れたい!
「すいません、代田の松尾ですけど、好感お願いしたいんですけど」
「はい! ピザーラです」
……ね。酔って書いてるでしょ。ほんとなんですよ。
読者からすれば「何のこっちゃ」としか思えないのだが、おもしろい。
文章には、意味がわかって面白いものもあれば、腑に落ちて面白いものもあれ
ば、お決まりの笑いとして面白いものもある。本書はそれらの面白さとは一線を
画す「わけわからないけど面白い」ものである。
著者は昨年の芥川賞(純文学賞ですよ!)候補にもなっている。
こんな面白不気味な日記を書く一方で純文学も書いているのだろうか。エッセ
イも面白いし(ヒマここ感想文)、少しずつ追いかけていこうかな、というとこ
ろ。
夕飯のメインはシマアジの刺身。
100グラム1,200円ですよ奥さん。それだけの味はしたから良かったけど(プリ
プリしながら脂がのっていた、養殖なのに!)、買うときに手が震えたよ。肉類
は値段が高ければおおむね味が保証される一方で、魚はあやしい部分がある。今
年の7月から使っている魚屋さんはほぼハズシがないとわかってきた。そうだ、
明日で新居に移ってから半年になるんだな。
食後酒はウイスキー。
講習スタート時点から禁止してきた。無事に解禁。あおいさんの次に愛してい
るサントリー『山崎』。貧乏なので10年ものだけど、それでも旨い。ストレート
で氷水をチェイサーにしながら、この日記を書く。
しみじみする。
去年よりも少しだけ仕事量は多かった。でも、通年(平常)授業がラクになっ
た反動で、ずいぶんときつくて長いと感じさせられた。それでも、授業がとても
楽しかったことには救われた。やはり、授業をやるからこそ楽しい仕事なのだと
実感できた。
まだ年度は終わっていないにせよ、とりあえず仕事納め。
僕が担当する直前・冬期講習は80コマで、今日までで50コマが終わった。2年
生が16コマだったから、3年生は全64コマのうち34コマが終わったことになる。
つまり、最終盤はまだ半分を過ぎたところなのだ。
まだまだ時間はある。
ゼロよりも遥かに良い状況だ。等比数列のように減っていく時間をどう使うが
勝負だ、受験生にとって。まあしかし僕は社会人なので、とりあえず年末年始休
暇に入りますね、すいません。
「せんせィ! 今日もいい話になってないです!」
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