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距離感の問題 1月9日
  1月6日の日記について補足。
  夢に僕が全く知らない固有名詞である「田辺」という地名が出てきた、という 話だった。

  将棋の渡辺明竜王のブログで、田辺忠幸さんという観戦記者が7日に逝去され たと知った。
  彼のことは名前も知らなかったし、他意は全くない。予知夢ということも信じ ていない。しかし、何かの縁で将棋関係者がこの「よびわる」をご覧になってい る可能性もあるので、念のため補足しておきたい。

  もし不愉快になった方がいれば、謝罪申し上げる。
  但し、上記のように僕には基本的に何の責任もない。ただの偶然の一致に過ぎ ないのだが、固有名詞の扱いには慎重にならなければと思ったことだけ、ご報告 申し上げる。


  将棋の観戦記者というのは、主に新聞で将棋欄を担当する人のこと。
  たいていは将棋専属のようになっていて、上で竜王がブログに取り上げたよう に、棋士と個人的な知人になる場合も多い。

  ところが、また失礼なことを書くようだが、老齢の人が多いのか知らないが、 やたらと頻繁に亡くなるのだ。
  僕はこの「よびわる」でよく「TVで将棋を観戦」と書くけれど、それは文章 上のことで、実際に僕がもっとも将棋に関わるのは新聞の将棋欄である。もう10 年近く真剣に読んでいる(趣味が高じれば将棋雑誌まで手を出すものだが、そこ まではいかない)。

  その将棋欄を読んでいると、この

「××(観戦記者)逝去」

という記事に数年に1回くらいぶつかるのだ。
  将棋棋士はわりに短命な気がするけれど、観戦記者もそうなんだろうか。もし そうなら、理由がよくわからない。ヘンな話題で失礼しました。


  7時起床。

・伯母さん2人と僕で交代しながら将棋を指す。「もういいかげん食べてもいい のではないか」と弁当を電子レンジで温めようとするが、レンジには行列ができ ていて軽くイライラする。かにクリームコロッケとカキフライの弁当はとても美 味しかった。

という夢でした。
  ほかの2つの夢は省略。高校時代の同級生♀と再会してどうのこうの、という ものが興味深かったけど忘れたため。


  提出された英作文の採点。
  収入の発生しないサービス添削。昨年末に「興味のある人はどうぞ」と生徒様 に告知しておいたもの。

「〜は言うまでもない」

という部分で、

> It is not to mention that SV

となっている。おいおいおいおい(@_@;)

  理屈ではわかっていても、実際はこんなものかと微笑ましい気分になる。
  生徒様も、あとで添削されたものを自分で見返せば、

「なんでこんなにトンでもない間違いをしているのだ」

と思うだろうけど、現場で書いてみるとこの程度、ということは多いだろう。と りあえず提出してみることで土俵に立ったことになるから、これはこれで悪くは ない。

  何かの大きな目標に向けた最初の拙い一歩を、せせら笑う人は多い。
  そんなんじゃあ話にならないじゃないか、と考えるわけだ。しかし、最初の一 歩を踏み出せなければ二歩目は存在しないのだから、拙い一歩を評価するのは大 切なことだ。最初の一歩を促して、二歩目をもっと確実なものにする、それがは るかに大切なことだ。つまり、

not to mention+名詞
「〜は言うまでもなく」

ということ。


  午前中はてれてれとエッセイ書き。
  お昼前に外出して昼食。はじめて入った韓国料理店のカルビクッパはまずまず だった。ものすごく接客態度が悪いのが気になったけど、たまには使えるかも。 それにしても、旧居のそばにあった旨い韓国料理店が懐かしい。まずまず旨い店 は多少はあるけれど、本当に旨い店は真剣に少ない。何ごとも同じと言えばオヤ ジの繰言(くりごと)っぽいよな(^^ゞ

  ちょっとだけ自転車でハイカイしてからプール。
  午前中は雲っていたけれど、天気予報通りにお昼から晴れてきた。今日はクロ ールのみで600メートル。体重は64.8キロで、食後にしてもちょっと重い。クロー ルの練習で長い距離を泳げないのが影響しているのでしょう。

  1回帰宅してアイロンがけをしてからスーパー。
  なんか慌しいな。授業の最終チェックをしてから出勤。2回目の昼食はパンで ごまかすことに。文章上のワープをして講師室。授業まで24分。


  質問らしき生徒様♂が来る。
  僕から2.5メートルくらいの位置に立っているけど、僕に声をかけてくるでもな い。こういう時は無視する。用事がある人が声を先にかけるのが原則。・・・と いきたいが、2分くらいそのままなので、僕がじれて声をかける。聞けば、僕が 食事中だから声をかけるのをためらっていたらしい。あのね。


  こういうときは2択だろう。

1、食事中で悪いと思ったら出直す
→そんな至近距離で相手の食事が終わるのを待つほうが失礼

2、臆することなく「食事中にすいません」と声をかける
→ダメならダメというし、問題がなければそう答える

  このくらいの判断は、小学校卒業のあたりで身につけて欲しいものだ。
  こういう時に大人から声をかけるのも、教育上は良くないだろう。子どもがコ ミュニケーションの取り方をいつまでも学べないからだ。無礼を働く(この場合 は食事中の人に話しかける)ときには礼を持ってすれば、問題が発生することは ない。もちろん以上はその本人にも説明した。


  と書いて思ったのだが。
  こういう場合に

「質問あるんですけど」

からイキナリ話を始める生徒様が多いのも確か。だからと言って高校生が、

「こんにちは。先生、いまちょっとお時間よろしいですか?」

というのも不気味ではある。まあ、上記のように相手の様子を声で伺うのが普通 だろう。本題に入る=用件を切り出す前に、

ちょっとした会話で相手との距離感を調整する

のは大切なことだろう。子育て中の皆様や教育関係者の人は少し考慮してもらえ るとありがたいです。僕はどっちにも属さないので。


  と書いていて思い出した。
  手話でも同じなのだ。久しぶりに手話の話を書こう。前回はヒマここだけど、 特につながっていないと思う。

  ろうあ者に「話しかける」には、最初に呼びかけなければいけない。
  会話の練習をするときに、誰もが

「最初の動作はこれだ!」

と意識する。すると、最初の「あなたに話しかけますよ」というモーションのこ とを受講者全員が忘れる。そこで鬼講師T先生がストップをかける。

「みなさん、いきなり手話を始めても、ろうあ者は皆さんの方を見てないですよ 。最初に呼びかけるから話が始められるんです。普通の会話だって同じでしょ? 」

  呼びかけは健常者と同じで、「ねえねえ」といいながら利き腕を振る動作だ。
  言われてみると「ああそうだった」と思うけれど、受講者は誰もが忘れている 。最初の一言の動作に気を取られているからだ。そういう意味で、あらゆるコミ ュニケーションには共通するものがある。


  英作文ゼミ。
  まあ少人数ですね。もう少し多くてもいいかなというところだけど、こんなも のでしょう、くらいの人数。この講座を担当するのは2年ぶりなので、やや慎重 に進める。無事に終了。

  帰宅して料理。
  久しぶりにシメサバを作った。今日もピタリと決まって満足。手間をかけるだ けの料理ではあるけれど、この1ヶ月ほどはその余裕を失くしていたことを実感 。授業のおかげでノドが乾いて、ビールも旨かった。こういう日々が続けば幸せ なんだけど、なかなかそうもいかない。理想と現実には、少しだけ不愉快な距離 がある。
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