予備校講師でわるかったな！

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当たって砕けよ久保八段

1月18日

  それがアアタ、目が覚めたら午前３時40分なのよ。

・プレーリードッグを走らせたら金メダリストの僕は、次の大会でも恥はかけない。５位以内に入るのが最低の責務か。今夜の宿泊は土湯温泉なんだけど、地図に出てないんだよこれが。どうやって行けばいいんだよ？

という夢だったのね。
  プレーリードッグってイタチみたいな動物だっけ。人の言うことなんて聞くのか。土湯温泉は福島県だと思ったが。それにしたってアアタ、昨晩は10時前に寝たからこんな時間に目が覚めるんでしょうが。

  どうすればいいんだよ。
  起床してもまだ新聞が来ていないから、朝食が面白くない。だいたい、真っ暗なんだよ。冬って、夜が長すぎるんだよ。一日の半分くらいが夜ってひどくないか。というわけで５時までベッドで本を読み、当然のように２度寝。

  ８時起床。
  危なかった。これで「10時半起床」なんてことになったら、履歴書の趣味の欄は「寝坊」になってしまうところだった。しかしよく計算すると、９時間近く寝ているじゃないかアアタ。俺か。それにしても朝の寝床読書って楽しいよな。ヒマなだけだろって気もする。

  朝食後に整骨院へ。
  10日ぶり。腰痛はあまりひどくない。授業が少なくて、気候は寒いから、そのあたりで留まる。週末がセンター試験なんですね、ええ僕はもうヒマになりました、という定番の会話。

  世間一般の人にとって、センター試験というのは大学入試と完全に同格のものと認識されているみたいだ。
  もちろん実際のセンター試験は大学入試の１部に過ぎないし、現実の僕も来週になれば授業があるのだけど、世の中の認識は

センター試験終了＝大学入試終了

というところなんだろう。それでいいと思う。

  こういうときに、いちいち説明して回ることはない。
  立場が違うから、説明してもしょうがないのだ。たとえば、神でも「スピリチュアル」でもいいけれど、信じている人と信じていない人の違いは、正と否の関係ではない。お互いに歩み寄りを期待するのがムリで、無駄な関係。いる立場が違うのだから、相手を説き伏せようとしても意味はない。

  センター試験はほぼ事実上の大学入試の幕開けだ。
  それは大学受験の関係者にとってそうであるだけであって、世間では大学入試なんてセンター試験くらいしか報道されないから、センター試験が全てだと考えてもらって構わない。どうせ関係ないんだから、そのままにしておくのがいい。

  世間のことを悪く言っているわけではない。
  そうか、そういう世界観を持っているのか、と穏やかな答えで受け流しておくのが得策だ、ということ。相手の意見を全面的に肯定して、ああこの人は立場の違いなんて考えもしないのだろうな、と心の中で微笑むのがいい。きっと向こうは違う意味で微笑んでいるだろう。これで世の中は円満だ。ただし、こういう考え方でいつも過ごしていると、

友人の数は確実に減っていく

ので気をつけましょう(^^ゞ

  スーパーでビールを買っていったん帰宅。
  再び外出。今度は新古書店へ。やはり平日は空いていてありがたいな。７冊買って、住宅街の中の平凡なラーメン店で平凡な塩ラーメン。肉体労働者らしき人々が出入りしているわりには量が少ない。こんなんじゃお腹が一杯にならないんだけど、はじめから今日の昼食は２回を予定している。

  さっきとは別のスーパーで魚を買う。
  酒屋さんにも寄って、コンビニでケータイの料金を払って、自動販売機で煙草を買って、やっとこさ帰宅。ここで少しだけ休憩。紅茶をいれて一服。しばらくして三度外出。今度はプール。えんこらしょどっこいしょと600メートル。

  ひきこもりは地元ひきこもりであって、実際に在宅することではない。
  もっとも、平日によい若者が出たり入ったりをしていると、ご近所の目が厳しい。やっと落ち着いて読書。ときどき将棋観戦。もちろんネットで。

  将棋の王将戦第１局は２日目。
  羽生王将が有利だろうと書いたのは、経験の差。羽生はすでに67期もタイトルを獲得していて、久保八段はゼロ。しかも久保八段はタイトル挑戦ですら３回目で、２日制のタイトル戦（名人、竜王、王将で全て７番勝負）が初めて。特に２日制の各８時間持ちという長さは、未経験者にはつらいところだろう。

  久保は昨年の王座戦でも羽生に挑戦している。
  結果は３連勝で羽生王座の防衛。「力の差が歴然」と僕は日記に書いた。また同時に、「この経験を糧にして」というようなことも書いたはずだ（ヒマここ）。１年に２回もタイトルに挑戦できるというのは、久保が充実期に入ったことを示しているのは間違いない。しかし、この条件ではいかにも羽生が有利だろう。

  先手は久保八段。
  久保は振り飛車党で、迎え撃つ羽生もためらわず飛車を振る。相振り飛車と言われる特殊な戦い方。後手の羽生から仕掛ける展開。久保は

「サバキのアーティスト」

と呼ばれるほど攻撃型の振り飛車党である。しかし先に攻撃されて防戦一方。かなり粘ったがそれも虚しく、順当に羽生が先勝。

  どうもよろしくない。
  昨年の王座戦３局と同様に、久保らしさが出ないのだ。本人も番勝負（３または５または７番で決着をつけること）で羽生からタイトルを奪えるとは思っていないだろう。１回勝負ならば五分五分に近いところまでいけるだろうが、番勝負では上記のような経験の差や力の差が出過ぎる。それを充分に承知しているはずだ。

  だからかえって、久保は伸び伸びと指せていない。
  かなわないな、というヒヨリが棋譜に表れているように見える。どうせ負けてしまう勝負なのだから、

開き直って自分の将棋を指す、

くらいの意地を見せてほしい。ちょっと失礼な言い方だけど、久保のタイトル奪取を希望する人はいても、予想する人はほとんどいないだろう。そのくらい、この条件は久保に不利ではある。久保に負けて失うものがあるとも思えない。何とかしてもらいたいものだ。まあ現実には、手ごわい相手に立ち向かう弱者は弱気になってしまうものではあるけれど。

  ３時過ぎの２回目の昼食はカレーライスだった。
  ゴボウとイワシつみれ入りのカレーも悪くない（良くはない）。７時半からの夕食には珍しくホタテ刺を食べた。あ、そうか、明日からセンター試験だった。こんな下らないディテール書いてないで、励ましの一言でも書かなければ。えーっと。

・リスニングの機械って一定確率で壊れてますよね

  ダメダメダメ、そういう縁起の悪いこと書いちゃダメ。

・故障が明確じゃないと苦情が言いにくいですよね

  いけませんいけません、みんな言わないことにしています。

・日曜日に前日の答え合わせはしなさんな

  これは真実です、いい人だなあ俺。

・知らない知識問題を捨てる勇気を持て

  特に英語は完全な知識問題が少ないですよね。

・持っている力の８割を出せれば上出来です

  これいいですね、10割出そうなんて力むのがヘンよ。

  というわけで、ドーンと当たって砕けてきましょう。
  ああ砕けなくてもいいけど、まあ大体は砕けますから、気楽に臨むほうがいいのでは。人生は９勝６敗が目標よん(^^)/~~~

追記：「センター速報」は20日（日曜日）の夕方までにアップできると思います。　

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