各ページのご案内はコチラ
Copyright (c) 2004
takeshi nobuhara All Rights Reserved.
|
|
|
曇天(どんてん)続く |
10月3日 |
|
9時半起床。
スポーツクラブで夕飯を食べようとしたら、ご飯が炊けるまで30分ほどかかる
と言われ、「いいよいいよ夕飯は呑むからご飯は要らないんだ」と答えたあたり
で目覚める夢だった。今日も引き続きどんよりと曇り。そろそろ秋晴れにあえる
季節なんだけど。
今日もまたまたネットで将棋観戦。
王座戦5番勝負第3局は羽生王座の2勝で迎えている。挑戦者の久保八段は「
1勝くらいしておかないとカッコつかんぞな、もし」という気持ちだろう。タイ
トル戦で3タテを喰らって負けてしまうと、いかにも格が違うという評価になっ
てしまうだろうから。
対する羽生は番勝負で2勝以上勝ち越していると、かなり実験的な指し方をし
て負けることが多い。
もともとどんな戦型でも勝負できるオールラウンドプレイヤーであり、どの将
棋でも違った将棋を目指すのが趣味らしい。もっとも、これは森内や佐藤といっ
た本当のハイレベル棋士には共通することで、その下のレベルの位置する久保や
藤井(ともに振り飛車党)との差になっているのかも。一つの芸だけで勝負でき
るレベルになることすら大変だけど、さらにその上に壁が控えているということ
になる。決着は僕が授業をしている時間になるだろう。
午前中から午後にかけて集中して予習。
やっと今週末の「センター攻略」のぶんがほぼ終了。扱う問題を解説すること
は充分可能で、授業後に広がりを出す詳細の検討が残っている。1回キリ(授業
は2回だが)のイベント系講座なので、問題解説以上の「ふくらみ」が商品価値
になるだろう、という考えかた。さすがに明日にはプリントを含めて決着させた
いが。
途中のお昼ご飯は味噌タンメン。
具は野菜のみ。今日も貧乏だなあ。たまにはハムくらい入れたいよ。冗談はと
もかく(本気度は30%ほど)、夕食が酒のつまみメニューだからこれくらいでち
ょうどいいのかも。食後に読書。
『ひとり家族』松原惇子を読了。
1993年に上梓された本書は「90年代的『負け犬の遠吠え』」と言えるかもしれ
ない。
独身女性がなぜこれほどに疎外されるのか、女性に限らずひとりで家族を構成
するのが普通じゃないか、ひとりで生きる人をもっと社会が認知しようじゃない
か、という主張。なかなか面白い。詳しくは後日にエッセイで。ああしかしこれ
も絶版なんですねえ・・・。
プールは21分。
スーパーに軽く寄って買い物と2回目の昼食を持ち帰り。深川めし弁当。炊き
込みご飯にアサリがのっているだけで味がほとんどしなかった。完全にハズレ。
校舎へ。
Qクラスの不調は維持。
学力とかヤル気とかではなくて、雰囲気が盛り上がってこない。出席率もLク
ラスより悪いし、授業に向かってくる集中力というか気合を感じない。どうなっ
ているんでしょう。
クルマの運転にたとえる。
マニュアル車にはギアが5段階(普通は4段階)ある。1速は発信時に使う。
力はあるけど速度がないギア。スピードが乗るにつれて2、3、4速と上げてい
く(シフトアップって言うんだっけ)。4速がギアとクルマの推進力が感覚的に
1対1になるくらいで、最高の5速だとスピードを維持するだけという感じにな
る。このへん、専門的にはちょっと違うかもしれないけど。
東名高速を飛ばしている。
100キロくらいで、ギアは5速。しかしアクセルを踏んでも踏んでもスピードが
落ちてくる。おかしいなと思うけど変化ナシ。気がつけば箱根の山を登っている
、つまり上り坂だったのだ。同乗者に
「坂を登るとき、つまりクルマに力がいるときは4速に戻すんだよ」
と言われた。そうだったのか。これは15年前くらいに(免許取立てだ)実際に僕
が経験したこと。
今のQクラスはちょうど坂を登っているところなのかも。
先週の今日も書いたように、意識的にギアを落として授業を続けている。それ
でも力が足りなくてイライラするけど、ここはちょっと僕が我慢しなければいけ
ないところなのかも。でも、3速まで落とすとスピードが落ちすぎて追突される
からねえ・・・。ま、お互いにがんばりましょうや。
何となく面白くない気分で帰宅。
今年は担当授業が少ないせいで、授業をすること自体に強烈な達成感とかヤリ
ガイのようなものを感じることが多いから、ちょっと落ち込んだような気分。い
つも順風というわけでもない。
帰宅してすぐにネットで将棋の王座戦の結果を確認。
羽生王座が3連勝で防衛。今日の羽生は苦しい将棋だったが、挑戦者の久保が
力尽きたような感じ。久保は上記のように「カッコつかない」結果になってしま
った。たぶん「壁」の存在を痛感させられた辛いシリーズになっただろう。しか
しタイトルの挑戦者になったのは大きな経験(何しろ1年間に7人しかタイトル
挑戦できない)になっただろうし、のちになって「あの頃は弱かった」とふりか
えることができたらいいだろうね。ただ、現状は力の差が歴然と言える。
一方、羽生王座はこれで王座戦16連覇。
どこまで続くのか、という記録になってきた。二冠に後退しただけに、ほっと
一息というところだろう。7つのタイトルのうち5つは「永世」や「名誉」の地
位を勝ち取っていて、残っているのは永世名人と永世竜王だけ。この2つに手が
届くまではまだしばらくかかるだろう。ま、とりあえず羽生ファンの僕としては
良いニュースだった。
少し気分を直して夕食。
さしたる食材もなく、シシトウの塩炒めやオクラ納豆やキノコ鍋や冷やっこや
キャベツの甘酢漬けなどでヌル燗。青森の『天馬 特別純米』。冷やで試しても
ヌル燗にしても感想は同じ。お、なかなか辛いな、なかなか旨いな、というとこ
ろ。安定した味で日常呑みにはうってつけの名酒と言える。こういう無難な旨さ
を近くにおいておくのは、良い暮らし方かもしれない。
明日から4日間の定例休み。
しかし、しつこいようだが「センター攻略」ゼミが土曜日にあるので、僕は連
休→授業→連休と流れてそれほど変わりはない。いろいろとやるべきことがあっ
てお金がないから、旅行には出ない。ゆるりと過ごすつもり。
追記:「自己紹介」を定期更新しました。
|
|