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運には頼らない 2月4日


  7時起床。
  雪はすっかりやんで晴れている。天気予報では最低気温が氷点下と、この冬最 高の寒さだと言っている。残雪で道路はコチコチに凍って、スベリやすくなって いただろう。通勤通学客はもちろん、受験生も盛大にスッテンコロリンと滑りま くっていたかもしれない。

  あ、受験生にはゲンの悪い言葉を書いてしまった。
  これこそ、

筆が滑った

というものか。なんてひどいことを書くんだ、と思った受験生もいたりして。悪 なので仕方がない、ではいつものパターンになってしまう。


  あなたはゲンをかつぐだろうか。
  たとえば、何かの試験の前に滑ったり転んだりすることが、試験で滑ったり転 んだりすることの予知だと考えるとか。大切な1日には決められた服を着るよう にしているとか。一般的な勝負服という意味ではなくて(大切なデートの日には 綺麗なほうのパン・・・なんでもないw)、何かが別の何かの幸運や災いをもた らすと考えるほうだろうか?

  ゲンというのは「験」と書くこともある。
  「げんがよい」が本来の表現で、縁起を気にかけるという意味で「げんをかつ ぐ」と言うそうだ。個人的に、ゲンをかつぐのは、その対象が運に左右される場 合に限られると思う。僕の場合は、ほとんど全てギャンブル関係。

・勝負事をしている人の右腕・右肩に触らない
・パチンコには前回に勝ったときの服を着ていく

くらいか。運が大事だと思わなければ、ゲンをかつぐことはない。意味ないし。

  すると、もし大学入試などの試験で「ゲンをかつぐ」とい
う人がいれば、そう かこの人は運で決まると考えているのだな、と意地悪く思ってしまう。
  それが良くないとは思わない。たしかに試験なんていう一発勝負モノには多少 の運が作用するだろうから。ただ、その「運の左右量」とでもいうものが、もの すごく大きなもの(受験は運が9割とか)と考えているのだな、と思うだけ。


  日記に話を戻すと、こういう朝に気をつけることは、滑らないことではない。
  そんなもん、注意したって転ぶときは転ぶ。腰を痛打したり、それこそ運が悪 くて頭を打って救急車、なんてこともあるかも。でも、1つだけ気をつけるとす れば、

転んだときに氷で手を切らないようにすること

だろう。まさかヘルメットをかぶっていくわけにもいかないけれど、手袋をする のは常識じゃないかな、と。手に怪我をしたら受験にならないからね。がんばっ てください。

  というわけで、午前中のスーパーだプールだカキフライ定食だという行動は、 全て自転車つき手袋で。
  それじゃあヘンか。手袋をして自転車で。カキフライというのは、この時期に 異様に旨いもの(カキの旬は冬)だけど、ご飯のおかずにするには物足りない。 あれ、ビールのつまみにしてもなんだか違和感あるし。むかし、同じようなこと を東海林さだおも書いていたと思う。


  手話教室へ。
  お正月休みをはさんだ関係で、ブランクは1週間だけ。DVDを観て、その手 話(童話)を読み取るという演習の続き。にんじん君、ゴボウ君、だいこん君の 3人のうち、お風呂に最初に入ったのは誰だと思いますか? というところから (詳しくはヒマここ)。

>にんじん君が最初に入りました。あついけど、にんじん君は我慢強いのでずっ と入っていました。だからにんじん君は今も赤いのです。
  ゴボウ君は暑がりなので、お風呂を飛び出て逃げていきました。
  にんじん君と大根君は、ゴボウ君が逃げていくのを見て、「まだ体を洗ってい ないでしょ」と呼びかけました。でもゴボウ君はイヤイヤしています。

  最初の時点でつまづいた。
  僕はすでに「にんじん君は赤いもの」と信じていたから、「だからにんじん君 は今も赤い」のところが全く理解できなかった。読者の最初の思い込みが誤読を 招く、というのは英語の長文と全く同じでおもしろい。

  ということは、この先は予想できる。
  それでもゴボウ君は体を洗わず黒くなって、だいこん君(まだ詳しい記述がさ れていない)はピカピカになって白くなった、というところだろう。もしそうで なかったら困るのだけど、どうなるんでしょうね。

  ちなみにここまででDVDの2分くらいが経過して、残りは1分ほどです。
  月に2回で1年間やってきたから、今日で25回目。完全な初心者がブランクを 空けながら勉強するとこうなる、という例として参考になります。なるのかね。


  夕方はいつものようにダラダラ過ごす。
  HPの作業とか、勉強とか、読書とか、家事とか。取り立てて言うほどの変化 はない、と思ったら1冊読み終えた。感想文を失礼します。

  『看護婦だからできること』宮子あずさを読了。
  看護婦の仕事から生活から職業論に至る実情本。
  類書はありそうだけど、僕としては良書。

  看護婦の実態がどんなものなのか、ある程度まで伝聞で知っていたつもりだけ ど、ちゃんと読んだことがなかったので読んだ。
  わりに偏りなく書かれているのではないか、という印象。看護婦は厳しいだけ の職業ではないし、白衣の天使でもない(今どきそんなイメージを持つ人はいな いかな)。本書の、というか著者の特徴としては、女性の職業として優れたもの である、という視点が上げられる。

  本書が書かれたのは1993年ということもあるだろう。
  そもそも、今では「看護婦」ではなく「看護師」と書かないと世間がうるさい 。それだけ世間に看護師という職業が認知されてきたわけであり、言い換えれば 、その当時はまだ女性の職業という視点が普通だったのだろう。看護師志望の人 は必読とまでは言えないかもしれないが、チャンスがあったら読んでみるといい かも、くらいのオススメ度。


  7時前に夕食です。
  一昨日のブリの塩焼きの残りで小さな鍋を作る。具は白菜とネギとエノキダケ 。なんとなく大正時代の農民の非常食みたいな雰囲気にもなるけど、それなりに 旨かったりする。他にはイカ刺とか、地味に。今月は休暇月間であり貧乏月間で もある。


  あれ、ずいぶん短い日記だな。
  自己紹介の写真の解説でも。ちょうど6枚あるから、今日からスタートの連載 にしちゃおう。行き当たりバッタリの日記です。

  1枚目は寝室の本棚です。
  他人の家は本棚を覗け、さすれば住人の人となりがわかる(が、そういう客は 嫌われる)、の原則ですね。奥のほうが『モリログ・アカデミィ』のシリーズ。 色違いの文庫ってステキだ。来年のリニューアルには13冊が揃うはず。

  手前は村上春樹の文庫(小説のみ)。
  これは来客贈呈用。春樹を読みたいという友人が来たら、無料で差し上げてい ます。もちろん新品で、そのために同じ本を数冊買っておきます。文庫の数百円 なんて、プレゼントとしては安いもの。シェアする価値があるものは、限度こそ あれお金をかけるべき。もちろん自分専用のものは別にある。それらは書斎に。

  2枚目以降はまた明日に。
  明日は検見川浜で2年生の授業。途切れまくりの集中力を上げていかないとね 。ではまた。


追記:エッセイ285「最近はこんな読書26」をアップしました。
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