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書き足りない苦悩 |
4月4日 |
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9時半起床。
・山手線の内側で落ち合おうという兄弟との約束を果たすのは大変だった。僕は
自転車で激走し、夕暮れを迎える前にとあるホテルで彼と落ち合うことができた
。「イザとなればケータイがあったけどな」「なくても問題ないよな」という会
話をかわし・・・
という夢だった。そんなにケータイが好きじゃないのかと問われれば、ええ、大
嫌いですと答えるかな。
2日続けて昨日の続きのようなネタで申し訳ない(ほとんどのネタはそうなの
だが)。
頂いたメールや、実生活での小話などを日記に盛り込むのは限界がある。面白
さとかそういうことではなく、背景を説明するのに文字数が増えすぎるからだ。
たくさんの、しかも我が「よびわる」の場合は特に年齢層に幅のある読者様がい
る。挙句に、
生徒様だ
同僚だ
同業者だ
友人だ
卒業生だ
未来の妻あおいさんだ
予備校関係者だ
上司だ
通行人だ
ってかあんた誰?
という人までいるから、説明するのが難しい。
盛り込みの限界。
僕が経験した世界を、広い世界にわかりやすく説明するのが難しいのだ。実際
の会話がそうであるように、全ての話題は文脈で成立する。その場にいるから理
解できる機微があるのであって、それを不特定多数の読者に伝えるのは難しい。
たとえば、
某古文講師Sは3月6〜31日の26日間で16杯のラーメンを食べた
と言われて、あなたはどう思うだろうか?
古文講師Sを特定できる人の笑いと、「血管固まるんじゃないか」という笑い
との質は異なる。
もちろん、
「それが何?」
「ってか、Sって誰?」
「字がたくさん書いてあって面倒だから読まない」
という感想もあるだろう。
個人的な話題を、読者様に一般化してもらうのは非常に難しいのだ。
字数を増やせばいくらでも可能なことだけど、肝心のネタに行き着くまでの説
明のほうが長いというのはどんなもんだろうか。だから、頂いたメールや実生活
での小話を日記に盛り込む頻度は少なくなる。しかし、やはり3日に2杯もラー
メンを食っていたら、
血中コレステロールの増加→血栓ぼこぼこ→脳卒中またはくも膜下出血→大手術
→集中治療室→涙のリハビリ→それも虚しく・・・
かと思われる。ホラ、長くなりすぎるじゃん(^^ゞ
日記です。
値上げによる節約による食パンによるピザトーストによる朝食による感想を書
けば、やっぱりいつもの『山崎ダブルソフト』がいいですぅ。困ったな。なんだ
この日本語は。
午前中はエッセイ書き。
書きたいことが多すぎてまとまらない日々が続く。書けば書くほど考える必要
がでてきて、それに正比例するように書きたいことが増えてくる。困る。日記く
らいは短くしよう。先を急いで昼食のために外出。
新しい(らしき)中華料理店。
こんな店あったかなと入ってみれば定員20人くらいの小さな綺麗な店。ランチ
は「激辛牛肉のナンたらかんたら」と言うので、言いなりになってそれを注文。
激辛・辛め・抑え目から選べるという。初めての店なので用心して辛めをチョイス
。
僕はわりに辛いものが好きだ。
壱番屋(だっけ?)とかいうカレー店で、なにも知らずに「7倍」というのを
頼んだことがある。注文してからメニューを良く見ると、通常が1倍で、
「5倍以上は経験と覚悟のある人だけ注文しなさい」
というような(よく覚えてないんです、昔のことなので)能書きが書いてあった
。最初は「8倍」を頼もうとしたら店員に
「かなり辛いんですけどいいんですか?」
と怪訝そうな顔をされたので「7倍」にした。食べてみたら、マア確かにかなり
辛いかなくらいだった。食べられないというレベルでは全然なく、僕が美味しく
食べるなら5倍くらいかな、という感想だった。そのチェーン店で食べたことの
ある人にしか通じない説明で失礼。ほら、上記の通りの結果になった。
話を戻して、今日のランチは旨かった。
牛バラ肉に辛みソースをかけた冷菜だった。ランチで冷菜というのは珍しくて
虚を衝かれた。安かったこともあり、
店の棚においてあった紹興酒の小瓶
も買うことにした。店で飲ませるもので持ち帰りの客がいるとは予想していなか
ったようで、あわてて袋に入れてくれた。旨かったことのお礼として土産を買っ
たということです。こういう行動はわりに好き。
午後は1Bタームの準備などチラリ。
本も読んだし、2回目の昼食に日本ソバ(昨夜の鶏ササミの茹で汁に味をつけ
て汁にした)も食べた。部屋の掃除をしているヒマはなかった。長くなるので先
を急ぐ。今日は曖昧な晴れ。バルコニーのフリージア(メインのプランター)は
満開を過ぎた。実に毎年、桜と同じタイミングだ。
『数奇にして有限の良い終末を』森博嗣を読了。
1996年から2001年までにホームページで連載されたウェブ日記の書籍化。
5冊組に分かれた「I Say Essay Everyday」と名付けられた本シリーズの最終
巻。感想がマニアックになるので、後日にエッセイで。
これで5冊組の1、2、5巻を読んだことになる。
2巻にあたる本の感想文はヒマ「ここ」。問題は3、4巻だ。そこで書いたよ
うに、すでに事実上の絶版になっているようで、入手のしようがない。アマゾン
などの古本で買うことはできるが、プレミアがついたという奴で、新刊の実売値
段よりも高価になっている。
僕は本を読むのが好きだけど、本収集家ではない。
図書館で借りるよりは買うほうが好きだし、好きな本は手元に置いておきたい
と思うけれど、やはり新刊より高いお金を払って古本を買うという趣味はない。
誰かの手を経たものはそれだけ価値が下がるというのが、常識的な本の価値だと
思う。特殊な世界の専門書などは話が別になってくるだろう。零細出版社が3,000
部しか出さなかったけど内容が秀逸、しかもその出版社は倒産、なんていう例は
いくらでもあるだろう。
しかし、本シリーズはどう見てもそうではない。
ウェブ日記というのは特殊であるにせよ、あくまで一般書だ。ミステリィ小説
家として森博嗣が無名とも思えない。まして、文庫化した以上は、ある程度の期
間にわたって出版するから意味がある。ハードカバーのような手間がかからず、
世界の片隅で少しずつ確実に読み継がれるから、文庫にする意味と価値があるの
だ。
本シリーズの出版社は幻冬舎である。
本シリーズで現在でも書店に並んでいるのは平成18年に初版発行の本書だけ。
1巻にあたる『全てがEになる』だって平成13年に発行だ。売れることが全てだ
という方針はわからなくもない。が、文庫を出すならどんなに短くても10年くら
いは発行を続けてほしいものだけど、そうもいかないのかなぁ。なお、ややマニ
アな内容なので「暇なら立ち読み」くらいのオススメ度。
プールにも行った。
600メートル。先週まで多忙期だったので、今週は平常に戻すためのリハビリ期
間だった。とにかく通う、できるだけゆっくり泳ぐ、無理して長距離に挑まない
。負荷をかける泳ぎ方にするのは早ければ来週、遅ければ再来週。新学期のスタ
ートということもあって確定できない。体重は昨日より50グラム増えて64.25キロ
。誤差でしょう。
授業です。
実に順調。2コマだとすぐに終わってしまう。あっけない。生徒様は予習がち
ょっと大変そうだけど、春休みだからいいだろう。
低学年のうちに苦しんでおくという体験がどれほど大切か、
受験が終わった人なら理解できるだろう。スタートが遅かったというのは取り返
しのつかない感想で、それを思っても口にしちゃいけないよなと考えるのが、大
人になるための要件の1つだろう。たまにはもっともらしいことを書いてみた。
つるりんと帰宅して夕食。
春の定番「鰆の西京味噌焼き」はハズシがなかった。薄揚げとエノキで煮物を
作った。キュウリはスティック状に切って、常備してある酢味噌で食べた。頂き
もののカツオ煮の瓶詰めは大根オロシと一緒に食べきった。
ヌル燗は石川県の『こっそり純米原酒』。
ネーミングが危険。原酒には本当に旨い酒があると聞くけれど、普通に手に入
るものは普通以下の味が多いように思える。原酒というのは、仕上げの火入れを
しなかった酒だったと思うが、このヘンの知識はないので読者様は自分で調べる
ように。
常温でグビリ。
甘い。原酒らしい臭みが甘みに感じられているのか。キレのある甘口、という
普通はありえない評価ができる。濃厚で米の味がするということかもしれない。
続いてヌル燗に行くと、甘みが消えて中口になるような感じ。本来は常温か冷や
すかというところだろう。凝った味の日本酒も決して悪からず。
日記がちょっと長すぎる。
ほとんど毎日、実際に書いた量の2割ほどをカットしている。説明が多すぎる
からいけないのだ。では。
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