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懐かしき独りデート |
4月21日 |
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8時40分起床。
・ミルクキャラメルの包み紙には格子状に折り目が入っている。マス目は50ぐら
いになるだろうか。1マス1文字でコメントを書き込めというのである。こんな
小さいスペースに書けるか、バカにしやがって。でも書かせてもらえるだけいい
か・・・
という夢だった。たまには意味のわかる夢もある。日付が変わる前に消灯した記
憶もある。
朝のうちにヒミツの花園。
まだ曇り。昨日よりは晴れ間も多くなっているにせよ、「晴れ」の予報がなか
なか当たらない。それでも空気はやや暖かく、久しぶりに
必殺独りデート
に出ることにする。
最近からの読者様に説明する。
独りであちこちを巡るのが「独りデート」。誰かと一緒なら楽しいであろうこ
とを、あるいは誰かと一緒ならやらないであろうことをする。だいたいは街歩き
や、美術館めぐりかな。今日は公共の「館」が休みの月曜日だから街歩きになる
はず。「必殺」には特に意味ナシ。
お昼前にK駅で降りた。
小さな川を渡ったところで道は大きな道路に合流して、僕はそのまま北に向か
う。うっそうとした木が道の両側にあり、数分すると左手に大きな建物が現れた
。W大学だ。正門が坂の途中に新しくできたみたいだ。大学潜入家として見逃す
わけにはいかない。入ってみる。もちろんウソ。
右手に曲がる道が現れた。
そっちへ進むとC大学がある。やはり大学潜入家として経験値をあげたいとこ
ろだが、ちょうどお昼休みになったらしく、大学生がゾロゾロ出てくる。ちょっ
と失礼だが、えーっと、パチスロ屋さんにいる兄ちゃんみたいなのばっかし。
ジーンズをケツで履くな、
って感じでしょうか。ごめん、悪口で偏見だった。人は見た目が10割ということ
で。
大学の正門らしきところで左に曲がり、スポーツセンターの中に入る。
ほとんど人がいない。400メートルトラックを走る人が1人、トラック内で話し
ている人は2人。するり移動してテニスコートへ。おばさんたちばっかり。なん
だよ。なんだよって何だよ?
スポーツセンターの前の横断歩道をわたる。
W高校とK高校のあいだの道を抜ける。K高校のほうはサッカーらしきことを
している男子が2組。なんだよ(しつこい)。つきあたりを左折して、W高校の
裏手を抜ける。こっちは女子高。
体育の授業でビーチバレー
とかやってないかな。やってないな、やってても怖いな、やってるわけないだろ
・・・。隠しているのかもしれない(^^ゞ
ろう学校を回りこんで大きな川に出た。
このあたりでやっと太陽が出てきた。川べりで一服。もちろん携帯灰皿を持参
している。散歩する老人の姿が目立つ。すこし川べりを北上して、城跡らしき公
園に入る。八犬伝に関係する武士たちと、小田原に関係する武士たちが戦ったの
はこの城跡よりももう少し北にあったはず。「こう」と読ませる難読漢字である
このあたりの地名は日本各地にある。また一説には、このあたりは「鴻」と書く
地名でもあったらしい。
城跡は楽しかった。
ここは八犬伝に関係する武士たちの居城。2度たたかって、2度負けて、千葉
県南部に敗走したはず。もちろん天守閣などは残っていないが、石垣は多少残さ
れている。さきの小田原に関係する武士たちは、大きな川の向こう側に「葛西城
」という城を持っていたとか。今の江戸川区の葛西とは別の場所。地名を隠して
書くのは難しいな。
またまたさっきの大きな道路に戻り、10分ほど北上。
周囲2キロくらいの池に出た。ぽかぽかした晴天。長袖Tシャツと薄手の上着
でちょうどいいくらい。街歩きには最高の陽気だろうか。ここも老人の散歩が目
立ち、池にはカモと亀が目立つ。亀は甲羅干しをしていても、僕が近づくとすぐ
に逃げる。カモのほうは、「まあしょうがないか」という程度の逃げ方。
歩きつかれた。
バス停があったのでダイヤを見ると、1時間に2本のそれはちょうど3分後に
やってくる。ラッキィ。バスは意外に混んでいた。1時半過ぎ、K駅を通り過ぎ
てJRの駅前に戻ってやっと昼食。
韓国料理店で牛肉チャーハンと生ビール。
いいですね、休日の昼間に生ビール。この、えもいわれぬ
アウトロー感覚
とでもいいますか(*^_^*)
なぜかスプーンを出してもらえなかった。
バカにされたんだろう。ちくしょう、どうせアウトローでロクデナシで独身で
人見知りだよ。国民健康保険だし。関係ないか。ま、旨かったからいいや。かな
り足腰が疲れてきたけれど、せっかくだからとまた歩くことにする。地図は持参
していないので、見当をつけて歩くわけだ。街の書店に貼ってあった市内観光マ
ップで大まかな方向がわかった。
T堂という寺。
寺なのかしら。安産成就とか良縁成就とか、そっち系。いちおうお祈りするフ
リをしておいた。たいしたことなし。今日最初に渡った小さな川のやや下流に再
び出た。少し歩いて、桜の木がたくさんある遊歩道へ。なかなか綺麗だ。来週あ
たりからは「葉桜」と呼ばれるだろう繁りかた。
K高校(さっきのとは別です)の前に出た。
すでに下校時間であるらしく、生徒の姿がチラホラ。あ、ここまずいな。変態
扱いされるかもしれない。駅の方向に行かずに東へ進むと、大規模な工事をして
いる。見るとH学園の新校舎を作っている。なんだこりゃというくらい大きい。
デパートかショッピングセンターか、というくらい。近くには外環道路の建設地
という看板がチラチラと。
お屋敷街を抜けていく。
黒松が街の、というより家の敷地内のあちこちに生えている。むかし海が近い
場所だったのだろう。昼食をとってからもう1時間半くらい歩いている。右足と
右腰がとっくに痛くなっている。やはり昼飯の時点で引き上げるべきだったかな
。何とかJRの駅にたどり着き、帰宅。
まだ5時過ぎなので1時間ほど昼寝。
陽は長くなった。起きてもまだ明るい。入浴して足を揉む。足はともかく、腰
が明日になってからどうなるか。こうして日記を書いてみると、合計で3時間く
らい歩いたことがわかる。
PCを開けると、先日の日記に質問(苦情なのかな?)が来ていた。
>辞書は紙のほうが学習には良くて、その理由は書くまでもない(要旨)
という部分についてである。質問は
>なぜ理由を書かないのですか?(要旨)
ということ。
書き言葉による伝達は難しいのだな、と感じた。だいたい3つの事情だ。
1、その理由は会員ページに当日アップした記事にあるから
2、書くほどの価値がないほど常識的だから
3、書かない理由を読者様に考えてほしいから
一般に、「AはBではない」とあれば、つまり「AはCだ」ということを示し
ている。
Cの内容はいちいち紹介しないこともある。本当に「Bではない」ことだけ伝
える文脈もなくはないが、「ではCは?」と考えさせるというありがちな仕掛け
だ。大学受験などで読む英文はもちろん「AはCなのだ」と書いてあるわけだが
、それは論文(大げさ?)だからだ。とある卒業生などは、
「『・・・のことではない』って、わかりやす過ぎて笑っちゃうんですけど」
などと言っていた。わかりやすく書くと伝わり易いが冗長になり、ボカして書く
と伝わらないという
古典的なジレンマ
かもしれない。
もう少し簡単に書こうか。
仮名♀アスカちゃんが、仮名♂シンジ君に、以下のように言ったとする。
「もぉーう、鈍感なんだから!」
さあ、アスカはシンジに何を伝えたい?
1、あなたって鈍感ね!
2、ビンカンになってよ!(あなたが好きだって言ってるのよ)
そんなの、2に決まってるじゃないですか。
いいなあー。じゃない。言葉って、実際に発したものの裏側を含意することが
多いものです。ちなみに、僕の授業では、言ったことはそのまま本音ストレート
が多いです。仕事だからね。その逆のもう1つの僕を知ってもらうために、この
「よびわる」があるわけですね。
ゆるり夕食。
3日漬け込んだ鯛の西京味噌焼き。厚揚げと豚バラ肉の煮込み。生の春キャベ
ツはマヨネーズと豆板醤としょう油のソースで。ゆっくり食べて、ゆっくりと今
日を回想する。歩いた道の1つ1つを振り返る。かつてそこを歩いた僕をふりか
える。
なるほど、過去はなつかしい。
でも、それは今となれば価値はない。今、そしてこれから、何をするかが全て
だ。思い出を語るのは郷愁として楽しむ程度で抑えておかないとね。人生それ自
体は過去だけど、今の人生はこれからのためにしかない、とでも書いておきます
かね、備忘録として。そーれでーわぁ、さよーなぁーらー!
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