予備校講師でわるかったな!





各ページのご案内はコチラ 

proflile 自己紹介

diary 日記

essay エッセイ

bbs 掲示板
  

Copyright (c) 2004 
takeshi nobuhara All Rights Reserved. 

珍しく授業の話題が多く 4月26日


  9時半起床。
  夢は可愛い女子中学生が出てきてどうとかこうとかだったと思うけど、無事に 忘れた。忘れたかったのだと思う。


  午前中は今日の授業準備の最終チェック。
  Qクラスは踏襲テキストなのでそれほどの問題ではない。と書きたいが実際に はそうでもない事情がある。クラスレベルは変わらないものの、昨年度とレベル 別の各クラス設定数が変わってしまった。詳しくは職務上書けない。ま、クラス 設定は

単純に偏差値で輪切りするというものでもない

ので、同じテキスト同じクラスレベルでも受講者層が変わっているということ。

  ちょっとした調整をしておかないと、だんだんと授業をする人(僕)と受ける 人(生徒様)にズレが出てきて取り返しがつかなくなる。
  何となくズレているかなという感じを引きずって、「気のせいかな」と流して おいて、秋になったら大変なことになっていたという経験はたまにある。プロだ からそういうことはないのだ、と言い切るほど思い上がってもいない。単純に去 年の再放送をするのではお金を頂く意味がないということ。特に示唆はない。


  昼食を取りに外出。
  土曜日は慌しいので新しい体験を得るチャンスが少ない。ゆえに昼飯くらいは と新規開拓を目指す。街道沿いのラーメン店。ネギ味噌ラーメン。論外。客をバ カにしているのか、くらい。


  さいきん、ある読者様にこう言われた。

>昼飯に中華が多すぎないですか?

  うーむ確かに。
  実際に昼飯を食わせる店は中華ないしはラーメンを出すことが多いからでしょ う。特に中国を偏愛しているということもないし、昨日書いたようにそれなりに 無事に聖火リレーは終わったようだ。欽ちゃんという人の

「欽ちゃん(と自称していた)が走っているときくらい笑いで終わらせて欲しか った」(要旨)

という発言。ギャグだとは思うけれど、TVで言うようなことでもないかと。


  帰宅するとまた別の読者様からメール。
  昨日の日記「ケータイって同時送信のアドレスが出ないの? マジ? ひょっ として、俺のケータイが時代遅れ?」という内容に関して。要約して引用。


>最近の携帯は、複数に一括送信されてたら、受信した側にも全員の名前(アド レス)が表示されますよ(^_^)
私が今の携帯の前に使ってた機種でも表示されてたので、結構前からそうなって ると思います。
そろそろ機種変した方がいいんじゃないですか…?


  やっぱり・・・。
  どうも「俺だけ話が通じてないな」という気がしていたのだけど、気じゃなく て実際にそうだったわけだ。ご指摘に感謝。しかし、偽善系エコロジストとして 、僕はケータイに限らず電化製品は壊れるまで使う主義。それにしても、使わな いせいもあって壊れる気配もないんだよな、困ったな。午後は軽く読書。


  『日本人が食べたいほんもの』向笠千恵子を読了。
  日本各地の料理や食材の素晴しさを伝える写真つきエッセイ。
  写真は松村映三。文章はどうってことなし。

  食べ物のことを文章にするのは難しい。
  嗅覚ほどではないにせよ、味覚を文字で表現することには、読者の想像力を喚 起するだけの力強い才能が必要とされる。文章技術でカバーすることはある程度 できると思われるものの、文章が上手い人は圧倒的に食べ物を描くのも上手い。 かなりの程度まで才能が重視される分野だと思われる。

  その意味で、本書を立ち読みした時点で「ああ、この著者はうまくないな」と いうことがわかっていた。
  僕自身が食べ物のことをうまく描けないこともあって、伝えたいのに伝えられ ないもどかしさが文章にあふれていることがわかってしまうのだ。それでも買っ て読んでみたのは、写真が松村映三であるからだ。

  松村映三は写真家。
  村上春樹のエッセイ『辺境・近境』で写真を担当している。この本は春樹の文 章を中心にしたものと、同じタイトルで『辺境・近境 写真編』とされた写真集 バージョンがある。僕はいわば「文章編」である『辺境・近境』にあった写真を 観て、

「お、これはなかなか良い写真ではないか」

と思って『写真編』も買ったのだ。僕は写真に関して完全なシロウト以前の段階 にいるのだけど、春樹がカップリングの相手として松村という写真家を用意した ということに納得できた。

  本書に話を戻すと、なるほど写真が良い。
  僕が読んだのは文庫版なので写真が小さいという(やむをえない)欠点はある が、失礼ながら向笠が描ききれない部分を補完してくれている。というより、正 直なところ、写真だけ観る価値がある本かもしれない。写真集としてはなかなか 良い、という評価。一般的なオススメ度は高くないですね。


  雨寸前の曇り空の下で校舎へ。
  懸案の『英語実戦ゼミ』は3回目で、なんのかんのと動き出したかなというと ころ。初回の出席のみであとは欠席というツワモノもいる。たぶんテキストが難 しくて、全然わからなかったのだろう。

  わかりやすくレベルを下げるのは簡単だ(言うのは、だ)
  でもそれでは、上位レベルに設定した講座の意味がなくなる。オプション系の 講座はこのあたりが難しい。現状では、最上位のFクラスの上位生向けのテキス トかなと思える。また同時に、この講座とFクラスを担当する講師が同じなら、 それなりに何とかなるのかとも思える。現実に、僕の担当するCクラス・Qクラ スの生徒様も(なんとか)ついてきている、というところ。この講座は、運営に まだ少し悩むかもしれないな。


  Qクラスは流れが良くなってきた。
  LもCも同じだ。能力というより集中力が上がってきたというところか。今日は去年まで

「プリント見ておいて」という最悪のシノギ

をしてきた授業回だが、ここは勝負と見て授業のペースを上げた。何とかプリン トなしで終わらせられたが、今後どうなるだろうか。

  今週は準動詞の第1弾の不定詞。
  ぐっとレベルが上がり、あまりにも大事な内容ということで、あまり無理をし たくない授業回でもある。あとで重篤な問題が発生するかもしれず、もしそうな れば僕の自業自得。上記のような授業レベル設定の難しさを抱えているだけに、 かえって勝負に出てみた。

苦しいときこそ新手(あらて)を試せ、

というのが信条なので。

  長文はいっぱいいっぱい。
  1コマ目の文法がうまくいったので、調子にのって設問の解法に触れすぎたの はやりすぎだったかも。授業の流れが良くなってくると、教えることを増やした くなるというのは、教える仕事をする人にはありがちとは思うけど。ちなみに、 今日の長文の内容から発生したのが「ここ」のエッセイ。

読むと理解が深まる

ということは、絶対にない。ないのかよ(-_-;)


  帰宅して夕飯。
  メインは豚ロース肉の味噌漬けステーキ。珍しく西京味噌ではなく、ふつうの 赤味噌で4日前に漬けた。ピタリと決まった。味噌に仕込みをしたのが良かった のだろう。新聞の日曜版に掲載されている小説にレシピのヒントを見つけたのだ 。オリジナルの料理はない、というのも信条かな。ずいぶんと真面目な日記で自 分でも驚いた。
diary 日記  
これまでの日記はコチラ