予備校講師でわるかったな!





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誰でもいいはずないだろ 6月8日


  9時前起床。

・カーペットを丁寧に掃除している。細かい汚れが取りきれなくて苦労している と同居人がグズグズ言っている。僕は彼 or 彼女のほうに向き直って、「てめえい いかげんにしろ!」と怒鳴る

という夢だった。自分の怒声(しかも寝言)で目覚めるのは得意なほうかもしれ ない。


  少し寝不足だけどいいかな。
  今日は夕方から飲みにいく約束がある。友人・知人の数をできるだけ少数に抑 え、ヒキコモリと孤独を好む僕としては珍しい。最近はお金もないことだし、外 で飲むのもレアケースだ。非常に楽しみで、それを基準に1日を過ごすつもり。

  どうせ早寝をすることになるだろうし、と行動開始。
  電話。新聞屋さんが集金に来るという。ついでに次の半年ぶんの契約更新をし てくれ、とのこと。そうか、新居に来てから1年になるのだなあ。前回は去年の 11月25日だった。何をサービスしてくれるかね、とプレッシャーをかけておく。

新「あの、前回と同じ、調味料セットでは・・・」
僕「えー、もうそれいらないんだけど。使いきれないし。他に何かないの?」
新「あ、では、洗剤とか」
僕「うーん(銘柄の好みがあるからなあ)、まあいいや、何か持ってきてよ、い らないものはいらないっていうから」

  20分後に来訪。
  彼が持参した上納品候補は、けっきょく前回と同じ調味料セットと液体洗剤だ った。もう少し気の利いたものはないのかねえ。モノあげれば客が喜ぶ時代じゃ ないってことがわからないんだろうし、同時に他に方策がないってことなんだろ う。


  正直なところ、新聞を取る目的はコンテンツではなく、

手に取って読めるという物理的なメリットだけ

になっている。
  紙としての新聞があることで、ネット上では読まないであろう記事を読むとい うだけのメリットだ。もちろんそれが大きなことではあるけれど、1ヶ月に3,500 円くらい払うほどの価値があるかどうか怪しい。強いて他のメリットを探せば、

ネギを保存するための包み紙にする

なんてのもあるけど。そろそろ、紙代と印刷代の実費で、1ヶ月1,000円くらいに してもいいんじゃないか。広告料だけでモトが取れるシステムに変化していくべ き時期だと思う。いろいろ難しいんだろうが。


  TVで将棋を観ながら作業的な授業準備。
  やたらと文字量の多いテキストで疲れるけど、作業と言えばそれまでと割り切 って進める。飲みが楽しみだし、そこまでは頑張ろうねと自分を励ます。


  正午過ぎに昼食。
  夜が外食だから家で食べよう。お金の問題もそうだし、外食が多いのはしんど いし、食材も処理できる。盛岡ビビン麺というのを作る。韓国料理だっけ。盛 岡で流行(北緯40度で韓国のどこかと同じだからどうとかこうとか)という話題 は知っている。茹でて水で洗って、甘辛のタレをまぶして食えとある。

  具はどうするか。
  鶏ひき肉とブナピーとネギの青い部分を炒める。ぜんぶ残り物ね。これに千切 りレタスとキムチを加えて、ボウルに全てほうりこんで麺と和える。なかなか旨 かった。ケータイにメール。飲みにいく約束の某関係者だ。

>来週締め切りの仕事が終わらん・・・ドタキャンプリーズ。

許さん(-_-メ)


  いま、「殺す」と表記したかったけど、コレ系って最近の世間はうるさいから なあ。
  文字は読めても空気は読めても文脈が読めないお利口って多いからね。TVが 普及することで日本人が全て白痴化すると50年前に予言した人がいた。実にその 通りになったわけで、おめでたいことである。


  ところで話は日記と全く関係ないほうに進む。
  新聞などでは「殺す」って書かないみたいだ。たいていは「死なす」。なんで だろう。「殺害」とは書くような気がする。「殺害」と「殺す」は品詞は違えど 同じ意味だと思うのだけど。

  ちょうど秋葉原で通り魔事件があったようなので、毎日新聞のサイトから引用 。

>男は、静岡県裾野市に住む加藤智大(ともひろ)容疑者(25)で、刺したこ とを認め、「人を殺すため今日、静岡から秋葉原に来た。(襲うのは)誰でもよ かった」

ここでは「殺す」とある。容疑者の発言部分だからOK、みたいな不文律がある のかしら。ことばは難しい。

  被害者にはお見舞いを申し上げる。
  亡くなった方もそのご家族もやりきれない気持ちだと思う。ご冥福を祈らせて いただく。

  誰でもよかった、では困る。
  それでは報われないのにも程があるじゃないか。せめて「信原め死なせてやる 」くらいにしてほしい。やや納得はいかない部分があるが、「誰でも」が自分に なってしまうよりは良いかと思う。まるで

might as well A as B

の構文のようだ。「彼に金を貸すぐらいなら捨てるほうがマシ」という例文が有 名すぎてワンパターン。辞書だの受験参考書だの、みんな同じような文が出てく る。本当に捨てる人はいないと思う(だから仮定法の助動詞なんだけど)。本当 に死なせないでね。なんか不自然な日本語だな。


  日記に戻して、それはともかく、この手のドタキャンはよくあることだ。
  僕は例外として、6月というのは予備校講師がもっとも疲れを溜める時期で、 それはつまり仕事も貯まりがちな時期ということでもある。しんどい夏は近づい てくるし、春のような活気はないし、税金のサイソクは来るし、湿度が高くて不 快指数が高くなるし、アンケートはあるし、休講日は少ないし、嫁は来ないし、 と不愉快な要素が増える時期なんですね。嫁はワシだけかもなぁ(^^ゞ

  予定が変わってしまった。
  少し根を詰めて授業準備を続ける。たぶんあと2日で1学期分は終わるでしょ うか。読書に移行する。さらに夕方にヒミツの花園。一日中みごとなまでの曇り 空だった。


  早めの夕食は昨日の残り物を中心に。
  今日あたらしく作ったのは茹でトウモロコシと茹でインゲンと冷凍の春巻きを 揚げたくらい。昨晩から今夜の外食のために料理の量を減らしておいたこともあ り、特別な食材がなかったのだ。しかしこれはこれで、ありあわせで1食ぶんを 作れたから悪いこともない。


  食後には2週ぶりの大河ドラマ『篤姫』。
  先週の今日は見逃して、昨日土曜日の再放送を観るのも忘れていたのだ。こう いう時こそビデオだのDVDだのHDDだのがウチにあればいいなあと思う。先 日もヒッチコックの『裏窓』という名画が昼間に放映されていたが、時間が合わ ずに観れなかった。TVはリアルタイムでないと観られない、というのが僕の生 活だ。

  今日からの読者のために説明すると、

その手の録画機器は一切持っていない

のである。
  理由は、貧乏だから。そんなもん買うほどのユトリは我が家計にはないんだよ ね。「よびわる」読者の皆さんなんか、例外なくそういう道具を持ってるんだろ うな。いいないいな。


  姫だ。
  我が未来の妻、あおいだ。思い切って呼び捨てだ。

あ、あおい。

どもるな俺。しかもこれ文章だろ。あ、あおい。も、もう、ぼくのところに来て もいいだろ。な、な?

  冗談はともかく(本音8割)、1週パスしても話の流れについていけるように なっている。
  ま、これが白痴推進システムのTVらしさだよね。1回休んだ怠け者を拾い上 げて、毎週観ている視聴者をタイクツさせる。で、それにタイクツすることすら 我慢してくれるのが、お客様ね。誰でもいい、というのは断じて許せない。次回 予告。

「許すまじ、篤姫!」
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