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まずいことは忘れよ |
6月11日 |
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8時20分起床、早起き。
午前中はヒミツの花園。
昨晩は少し飲みすぎたかなと思っていたけれど、起きて行動したらいつもと変
わらない。むしろ体調が良いくらい。終日くもりで、午後には晴れ間も。天気予
報はまったく当たらない。非常に蒸し暑い。少し勉強をしてから昼食を取りに外
出。
自転車で10分くらいのところにある中華料理店。
ランチメニューに「焼き魚」とか出ているから、ちょっとまずいかもしれない
。戸を開けると、薄暗い。これはまずいか。店主に声をかけると、もう開店して
いるという。
開店直後で電気が全てついていないのかと思ったら、そうではないらしい。
明るさ・暗さを説明するのは難しいが、持参した文庫本が読めないくらい、と
書けばわかるだろうか。こんなに暗い蛍光灯の下で食事をして良いものなのだろ
うか。いよいよマズイか。逃げだすべきだったか。
「また逃げだすのか?」
「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、・・・そう、逃げちゃダ
メなんだ」
カウンターに座り、マーボー豆腐定食を注文。
キッチンが見える。10センチ四方くらいの青いタイル貼りで、どうしようもな
く汚い。脂汚れを取るという努力が放棄されて15年はたっているだろう。まるで
死体洗い場
のようである。きっとマズイ。まずいよ!
ブツ、到着。
味噌汁が熱い。味噌汁のダシの旨さを表現するのに、
「舌が焦げるかのようにあつい」
と書くことがある。が、こいつは、本当に物理的に暑い。これでほうじ茶でも淹
れろというのか、くらい。95℃はあるんじゃないか。漬物はキューリのQちゃん
が山盛り。以下、省略。
そのまま帰宅。
いつもは行動効率を良くするために何かを買って帰るのだが(今日は新古書店
へ行くつもりだった)、気持ち悪くてダメ。腹も痛くなってきた。すぐに歯を磨
き、ソファで横になって本を読む。みごとなほどに昨日と明暗を分けた。早く忘
れなくては。それにしても、
時には逃げることも大切
かと思う。もう少しオトナとしての知恵をつけなきゃいかんのう(-_-;)
今日から将棋の棋聖戦。
佐藤棋聖に羽生二冠が挑戦する5番勝負。羽生は名人戦と並行して戦うことに
なる。7大タイトル戦ではもっとも短い「各4時間持ち」ということで、スピー
ディーに差し手は進む。
将棋のタイトル戦は名人戦以外全てネットで生中継される。
棋譜だけではなく、ちゃんと将棋の盤面でコマを動かせるようになっているの
で、初心者でも「ああこう進んだのね」とわかる。棋聖戦ではないが、プロによ
るリアルタイムの解説が盤面に出ることもあって、なおさら楽しめる。
今日の中継では珍しい趣向があった。
『ウェブ進化論』でおなじみの梅田望夫氏の観戦記が掲載された。かなり分量
が多く、先に書いた文(両対局者の過去の発言など)があるにせよ、リアルタイ
ムの観戦記は非常に珍しい。半年ほど前に佐藤棋聖と対談したおり、この企画を
提案されたとのこと。観戦記その1から引用。
>私は、将棋への愛着、将棋を観ることにかけての情熱にはかなり自信があるの
だが、将棋を指すことからはもう20年以上も遠ざかっていて、棋力にはぜんぜ
ん自信がない。せいぜいアマチュア初段あるかないかくらいだろうと思う。そん
な私が、棋界最高峰の戦いに立ち会うことが許されるのだろうか。佐藤さんの言
葉に対してとっさに思いついたのはそんなことだった。
こういうくだけた口調で、僕は非常に興味深く読んだ。
もともと梅田望夫に興味がある、ということも作用している。ご本人のブログ
もときどき読むし、著作もだいたいは読んでいる(ヒマここ感想文日記)。将棋
のシロウトがプロ棋戦の観戦記を書くことそれ自体も珍しいし、書き手がウェブ
社会とリアル社会をつなぐ試みに意欲ある梅田望夫であるから、おもしろい。
午後はエロエロと。
記述省略。校舎へ。
Cクラス。
出席率は変わらず良い。3週間前に崩れた(欠席者が多かった)ときを含めて
も、85%くらいではないか。業界的にはかなり低い数字だと思うが、これが現状
だし、それなりにやれていると思う(思いたい)。
授業内演習をスタート。
今日やってみてわかったのは、すでにLクラスとCクラスにはかなりの差が出
ていることだ。たとえば、 come across だの run out of だのといった、
「こんなん知らない受験生なんかいるのか?」
というレベルの基礎知識で明確に格差ができている。いまだにLクラスに留まっ
ている生徒様がいれば、焦るべきだと思う。焦る時期が早ければ早いほど、取り
返すチャンスがふくらむ。
とは言うものの、実際に演習したのはいわゆる最低レベルに近い大学の短文問
題だけだ。
現実には長文も、もちろん他の科目もあるから、これだけで判断することはで
きない。が、本当にどうしようもないほどの基礎地点は通過しつつあるかな、と
いう印象だった。ざっと見て回ったところ、今の時点でほぼ合格水準にある感じ
。決して悪くない。そして、ここから上の段階に上げていくのが難しい。今日の
シメの説教。
>おおなかなかできているじゃないか。え? こんなレベルの大学に行きたくて
予備校に金はらっているんじゃない? だったら下血が出るまで勉強しろや!
下血、とは言わなかったけどね(通じない日本語の典型だから)(^^ゞ
授業後にスタッフと雑談。
非常に忙しい様子。ワークライフバランスの問題も気にかかる。月給で働く人
の過労というのは非道だと思う。スタッフは「いやぁ、そういう時代じゃないで
すから」と言っていたけれど、僕はその逆が正しいと信じている。
もっとワークシェアリングが進めばいいのに、と思う。
青森のエリート養成高校の落ちこぼれが派遣社員になって、解雇を示唆されて
、まあちょっとアレがアレだったということもあるだろうけど、秋葉原で殺人鬼
と化すようでは、これからの人口減社会がうまく回らないと思う。
こんなアツイ話を書き出すと長くなるからやめる。
が、あの容疑者25歳の写真を見て、
「こ、これで25歳かよ、老け顔もほどほどにしろよ」
と全国民が思ったのは間違いない。いくら苦労していても、あるいは写真写りに
は個人差が大きいという常識を踏まえるとしても、ちょっとあれはないだろう。
場合によっては、僕のほうが若く見えると思う。有能無能とか、信原なんか何も
苦労してないだろという反論は置くとして、やっぱり
ワークシェアリングは日本の喫緊の課題だ
と思うしかない。「新自由主義」がこの国をダメにしている、とまでは言わない
にしても。
帰宅して棋聖戦の結果をチェック。
わけのわからない将棋で佐藤棋聖の先勝。これで防衛に大きく前進だろう。ど
ういうわけか
棋聖戦だけ鬼の佐藤
は健在のようだ。羽生はかなり苦しくなった。とにかく来週の名人戦を勝って永
世称号を欲しいというのは本音だろう。星勘定は苦しくなったが、三冠よりも永
世名人になるほうが先決だと思う。将棋の内容は、微妙だったかなあ。
夕食。
食材は乏しい。明日は家で食べないので、食材を用意しなかったのだ。家庭料
理は常に翌日を想定しながら継続するものだ。ローテーションという名の使いま
わし、これが基本だ。
かき集めるべきはシノギめし。
枝豆、ラッキョウ、キムチ、しょう油漬けのゆで卵、茹でインゲン、モロキュ
ウ、シシトウの豆板醤炒め、なめたけオロシ、ナスとミョウガの浅漬け、納豆、
刺身コンニャク。実に健康的というかね。
あれ、卵をのぞき、動物性たんぱく質がない(・_・;)
いそぎ冷凍食品のシューマイを追加。食後のワインのつまみには、同じく冷凍
食品のエビグラタンを用意。これでバランスは取れただろう。
日記を書きながら洗濯。
なにしろ乾きが悪くて、小まめにやるしかない。寝ている間に部屋干しができ
るだけでもありがたいくらい。つらい季節は続くが、明日から5連休。特に予定
はない。じっくりと休ませてもらおう。生徒様は定例とその復習を、サラリーマ
ンの皆さんは雨の中の通勤をがむばってください。
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