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Only the Paranoid Survive 11月23日


  7時半起床。
  今朝も寒くて、目が覚めてから起きるまでに時間がかかった。夢の復習をしな がら15分くらいかな(肝心の内容を忘れてしまった)。ヒマだからこそきちんと 起きないといけないんだけど、人はあるいは僕はなかなかナマケモノのようで。 怠け者、だ。


  8時半から読書。

  『ウェブ時代をゆく』梅田望夫を読了。
  『ウェブ進化論』(ヒマここ感想文)、『ウェブ人間論』(ヒマここ感想文) の著者による、労働観を論ずる本。
  正直なところ、内容をちゃんと理解できたとは言えないが、個人的に今年度ナ ンバーワン新書。ある意味では上記の2冊とあわせて「三部作」と言えるかもし れない。

  タイトルからすると「ウェブ(またはウェブ2.0)に関する本なんだな」という イメージがある。
  著者も認めているように、上記の『ウェブ進化論』と対になる本として書かれ ているし、本書も第1章はふたたび『グーグル』について書かれている。いわゆ る焼き直し、悪く言えば二番煎じの本なのかな、という出だしだ。

  しかし読み進むにつれて、著者の意図は、むしろ逆説的にウェブの中だけには ないことがわかってくる。
  ウェブというもう1つの世界が、リアルな世界と共存する(または共存しよう としている)現状の中で、どうやって生きていくか、どうやって働いていくかを 提案している。「あとがき」から。

>モノを書く意義は、それを読んだ人の心に何が生じたかに尽きる、と私は思う 。
  本書は、まじめで一生懸命な若者たちの、そして昔そういう若者だった大人た ちの心の中に、未知の世界を楽しむエネルギーが生まれてほしいと思いながら書 いた。

  今の段階では本書の内容を消化できたと言えないので、エッセイにはしない 。
  ハッキリとわかっているのは、変化していく社会の中にいるのに変化に我慢が ならない自分を(少しでも多めに)捨てなければな、と感じさせられたことだ。 この「よびわる」をしつこく経営し続けていることでもわかるように、僕は変化 していこう、今までと同じやり方じゃあ駄目なんだと考えるタイプだとは思う。 今の自分というのは、常に捨ててしまいたい自分でもある。しかしそれでも、本 書を読めば「まだまだこんなんじゃ俺は駄目だな」と思ってしまう。著者の言う ところの「けものみち(第3章:ここがもっとも秀逸)」を歩いていく勇気をも っと持たなくては、と痛感した。

  文句なしに良書である。
  繰り返すが、ウェブの世界について書かれた本ではない。ウェブの世界を含む 世界にいる人間の心持ちについて書かれた本だ。だから、ウェブ無知の人でも読 めるし、高校生でも読める内容だ。といっても現実に受験生は忙しいと思うので 、大学に入ってから読んでみましょう。一般的なウェブ関連書とは全く異なるの で、ある程度まで時の流れに耐えられる内容をもつ「啓蒙書」と言ってもいいか もしれない。

  ちなみに、著者のブログは「ここ」。
  本音がたくさん書かれていて面白い。僕は1週間に1回くらい読み流していま す。


  11時前に整骨院へ。
  本当は祭日だから休みなのだけど、今日はサービス開業(開店?)だというこ と。予想通り混んでいで1時間くらい使ってしまった。急ぎ昼食を取る店へ。あ やしい昭和系ラーメン店

  おひるどきになると必ずランチメニューが出ている。
  が、その内容に変化はなく、客の出入りもほとんど目に付かない。ひょっとし て隠れた名店かね、と狙いをつけておいたのだ。正午前に入れば先客は1人。店 員はオバアサン2人、よくみるとマスターらしきオジイサン1人。3人もいらな いような気がするが、とラーメンと肉野菜炒めのセットを注文。

  トイレを借りると、おそろしく汚い。
  たとえは悪いが、手を血に染めた犯罪者が手を洗うようなところ、というのか 。トイレが綺麗だから必ずしも料理が旨いとは限らないにせよ、なかなかのレベ ルである。楽しみが出てきた。きっと、すごく旨いかすごくまずいだろう。

  ブツ、到着。
  味噌や塩といった味の概念はまだない、まさに昭和の醤油ラーメン。肉野菜炒 めは醤油で汚濁したかのような茶色をしている。これは・・・。


  大変なことになった(@_@;)
  2度と来ないだろう、来るものか。気分転換をしなければと愛車で飛ばす。ぶ いぶい。

  マツキヨ系の店。
  チラシで洗剤が安売りだとチェックしておいたのだ。長い間「ニュービーズ」 という洗剤を使っていた。これは新聞屋がサービスでくれていたもの。ところが 転居してからサービス品をもらえなくなってしまい、「アタック」か何かを使っ ていたのだ。

  洗濯物に洗剤の香りがするのをあなたは好むか?
  意見が分かれるが、僕は香らない仕上がりを好む。洗っているときなどはいい けれど、乾いた洗濯物に太陽の香りだけがあればいい。一般には香りが残るほう が好まれるようで、前述の「アタック」などはそうであった。いやしかし、僕は 香らない派だったのだ、と「ニュービーズ」以外を使ってはじめて気がついたの だ。まるで受験英語の構文のようだ。

  しかし「ニュービーズ」が見つからず。
  なんだよ、サギかよ。僕がチラシを見間違えたのかもしれないと、スーパーへ 移動。こっちはケチャップの安売りをしているとチェックしておいたのだ。実に 細かい性格だとは思う。


  帰宅。
  気分転換に夕飯の仕込み。豚肉を西京味噌に漬けて(これは明後日以降に食べ る)、高野豆腐を煮付けて(定番の常備菜)、白菜と油揚げで煮物を作る(これ は初めて作った)。

  煮物だけを味わうことを考えた場合、味付けが重要だ。
  鍋料理のように「まあそのヘンどうでもいい系」の料理のときと、今日のこの 煮物のように「味が勝負」の料理のときでは、ダシを使い分ける。もちろん以前 にもかいたように(ヒマここ)自分でダシを取るわけではなく、粉末ダシを使う 。前者では「ヤマキ だしの素」であり、後者は「日本食品 うまみ本枯節と香 り荒節のかつおだし」である。後者は鳥取県境港市のものである。仕上がりが全 く異なる。

  味は薄めにつけて、味見をする。
  味を引くのは難しいが、足すのはたやすいからだ。初心者は味が薄いとしょう 油を足しがちだ。色が濃くなるから味が濃くなると考えるのだろう。しかし、こ れは良くない。しょう油は意外に温めると甘みが出るので、塩を加えてごく少量 だけしょう油、これが基本。若奥様は覚えておくように。


  モーツァルトの『ハフナー』を聴きながら料理をしたら、機嫌が良くなった。
  きっとあの店のことは忘れられるだろう(まずかったことは覚えておこう)。 コーヒーを淹れて、午後の陽を浴びながらヒミツの花園。この寒さは一時的だと いう天気予報だったけど、今日も寒いものは寒い。


  祭日なのでプールは利用できず。
  焼くだけのピザを2回目の昼食にしてから校舎へ。何かのTVCFの撮影を市 川校でやっていたようだ。来ていた女優だかアイドルは関根勤のお嬢さんだとか 。関根麻里というそうだ。ハッキリ言って知らない。

  TVを見ない僕が recognize できる芸能人は少ない。
  まさに今この日記を書くときに顔写真をネットで見てきたけど、「ってか、誰 ?」の世界。あの父にしてはかわ・・・、何でもありません。CFの事情はまた 聞きしたけれど、正確な情報でもないので書きません。チバテレビで流れたりは しないことでしょう。


  11月23日は各予備校の模試真っ盛りの日。
  例年のように出席率は良くない。午後の6時20分まで模試をやっているとは思 えないけれど、まあこんなものでしょう。余談として、覚える価値が低い多義語 とIT(情報工学)の話をした。前者は定例試験の解説とリンクし、後者は今日 の長文の内容とリンクしている。

  多義語の扱いは難しい。
  この時期に書店に通う受験生は確実に失敗するだろうから別にいいのだけど、 受験業界が「多義語だから大事だ」としている多義語が本当に大事なのか、現実 に教壇に立つと怪しいと思う部分がある。出題されたことがあるから大事なのか 、出題頻度が高いから大事なのか、知らないと解けないから大事なのか。そうい う受験生では判断がつかない部分を解説しておいた。普遍性があるとまでは言え ないにしても、今日たまたま出席した生徒様はトクをしたと思う。

  もはやITなんて言葉は日常の世界では使わない死語に近い。
  しかし入試の世界は現実世界から5年くらいは遅れているから問題ないだろう 。ただ、ネット世界に関する伝播速度は他の常識分野とは違う面もあるはず。特 に、ある最上位大学は新聞から長文を拾ってくる、なんていうとんでもないこと をするから、注意は必要かも。

  言うまでもなく、出題されるものが何であれ、常に対応できる準備をさせるの が仕事でもある。
  ゆえに、上記の本を受験生が読んでも、取り急ぎのメリットはない。授業と「 よびわる」をリンクさせすぎる生徒様が多いという面もあるので、ちょっと(エ ラソーに)注意喚起をしておきたい。実は、受講している人にしか理解できない ネタも常にあちこちに用意しているのだが・・・。


  帰宅して夕食。
  白菜と油揚げに煮物はレンジで温めて食べた。薄味がカレイに決まった。本来 は、鶏肉を少しでも入れると旨いものだろう。高野豆腐の煮付けは冷たいままで 食べた。これは温めても美味しい。

  最後に、件名は「病的な気にしいだけが生き残る」くらいの意味。
  「気にしい」はたぶん京都弁で、「心配性(の人)」くらいの意味だろう。  paranoid は名詞 paranoia の形容詞形で、よくある「 the 形容詞=〜な人々」の意 味(どちらも入試では不要な単語だろう)。日本語で「パラノイア」というのは 放送禁止用語というか、いわゆる自粛語になっているはずだ。

  さきの『ウェブ時代をゆく』で紹介されていた本の書名である。
  今日も読解困難な日記で失礼した。この難しさがたまらないという人もいれば 、難しくて読めないという人もいるだろう。1:19くらいの割合と見ている。そ れでは。
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