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新しい景色は自分で見つける |
7月1日 |
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7時半起床。
大きなサイコロ(桂三枝の番組で新婚さんが投げるようなアレ)を投げてみた
らどうしたこうした、という夢の内容は忘れた。
講習の授業準備の話題。
どうやら、このペースでやっているとあまりにも長引くことがわかってきた。
作戦変更。つい数日前に方針のようなことを書いた気がしないでもないが、都合
にあわせて方針はコロコロ変わる。不変のものが残れば、それらは「信条
」と呼べるようになるだろう。言い訳が下手だ。とにかく急ごう。日記の先を。
新居の話題。
天気は午前中曇りで、午後には晴れた。27℃くらいの気温は去年の今日と同じ
くらいか、少し今日のほうが高いか。その日は基本的に曇っていて、蒸し暑かっ
た。それにくらべれば今日のほうがしのぎやすい。
と細かいことを覚えているのは、今日で新居生活がちょうど1年になったから
。
去年の今日は日曜日。今年はうるう年なので火曜日だ。新居という言葉の有効
期限はどれくらいだろう。新婚はどうか。新郎とか、新妻はどうだ。新嫁はどう
なのよ。なんで結婚関係が多いんだよ(-_-;)
家の中は基本的にピカピカだ。
水周りやバルコニーなどはもちろん汚れている。きょう入居した、という初々
しさはない(新婚と同じだなw)。全ての床にフローリングコートをしたせいも
あって、今でも床には家具が反射している。ただやはり細かいキズはあちこちに
ある。たとえば、ちょっとエアコンのリモコンを床に落としただけでキズがつく
。
それでも、基本的に綺麗だ。
家の中の様子はまだ全て日記に書いていないし、もちろん書きたいこともまだ
あるし、家を買うことは人生にそう何回もあることではないと思うし、平気な顔
で
新居モード継続!
ということにしよう。特に意味はない。家の中を呼ぶときの名詞として、新居と
いう言葉が便利だ、というだけの意味。たぶんあと2年ほど使うだろう。このあ
たりも新妻などと同じで・・・。
HPの話題。
月替わりの更新作業はいつもの通り。日記は「メモ帳」に下書きして保存して
いる。2006年までは1年ぶんで1ファイル、2007年からは半年ぶんで1ファイル
だ。今は7月が「新しいメモ帳スタート」の時期ということになる。
先月初めから日記の量を減らしたのは、このためだ。
・2007年の7月から12月までが1,100KB
・2008年の1月から6月までは1,035KB
実にわずかだが減量をはかったわけだ。ちなみに
2007年の1月から6月までは955KB
なので、前年同時期比では少し増えている。やはり新居にうつってから、書きた
いことが増えたのだと思う。在宅する時間も長かったし。今年の後半も引き続き
減量していきたい。
タスポの話題。
今日からこれがないと自販機で煙草が買えない。さっそく実験してきた。ちゃ
んと人目の少ない自販機に目をつけておいたのだ。このあたり、やることが小学
生じみているが、きっと脳みそがそのくらいのレベルで推移しているのだろう。
ピッとかざすと、煙草を選ぶボタンが押せるようになる。
スイカみたいにパスケースに入れたままでも大丈夫。かざしてから専用(チャ
ージ用?)のボタンを押すと、
「チャージはできません」
と言われた。まだ試行段階なのかも。チャージができれば、買うときにかなり便
利になるだろう。
かざしてから何秒くらいでその「権利」が消えるのかは確認できなかった。
たぶん消えるようになっているはず。そうしないと意味がないし。しかしもっ
とも、タスポなんかきっとみんな賃貸・譲渡をするはずだ。とてもじゃないけど
全員が所有するなんてことはないだろう。禁止されていることでも、一瞬の賃貸
なら普通に誰もがやるはずだ。未成年者の喫煙防止には、まあ役に立つかと思う
。でもやっぱ、しつこいようだが、
運転免許やスイカなどとのオールインワン方式
を僕は希望したい。ほんと、カードが多すぎて迷惑している。
本の話題。
『夢のあとさき』村山由佳を読了。
本書で10冊目になる「おいしいコーヒーのいれ方」の第1シーズン完結編(以下、微妙なネタばれがあります!)。
恋愛小説・青春文学として秀逸。文句なし。中高生は必読。夏の課題図書。夏
期講習初日に感想文を提出するように(原稿用紙3枚以上5枚以内)。忘れたも
のは受講させない。
おバカな冗談はともかく・・・。
「おいコー」シリーズは1993年にスタートして、本書が2006年に上梓(じょう
し=本を出すこと)されている。著者の本格的なデビュー作『天使の卵』とほぼ
同時期にスタートしている。『卵』と「おいコー」がどういう関係にあるかは、
本書の「文庫版あとがき」に書かれている。そうか、実は同じ話だったんだね。
あ、ネタばれ。
僕が「おいコー」を読み始めたのは2004年だ。
その時点で7冊目まで文庫化されていて、一気に読んでしまった記憶がある。
その後はほぼ1年おきにハードカバー(またはノベルス版?)で出版され、その
2年後に文庫化されるという流れになっている。2005年からは毎年6月末〜7月
初旬に文庫版で「最新作」が出版され、僕は夏の前の楽しみとして常に読んでき
た。なお、9冊目の感想文はヒマ「ここ」。
さて、無事にショーリ君とかれんさんは、えーと、です。
何だよ。良かったですね。書きついで13年、物語上では3年も流れて、やっと
、です。だから何だって。お前ら、本当にイライラするな、と登場人物に言いた
くなるような、切なくて明るくて真面目な恋愛小説です。
今回の引用はかれんさんの兄のセリフ。
軟弱なショーリ君21歳への説教です。
>「お前に限ったこっちゃないが、このごろのガキは手間暇を惜しみすぎなんだ
よ。最初からラクして唯一のものを見つけようなんて気張るから、一歩踏みだす
前から臆病になって手も足も出なくなるんだ。いいじゃないか、結果的に遠回り
になろうが、失敗に終わろうが。いいか、ガキであることの特権はな、たとえ失
敗しても許されるってことだ。何べんでもやり直しがきくってことなんだ。それ
ほどの特権、使わないでどうする」
今回も文庫版あとがきが良い。
>あ、背表紙と言えば、集英社文庫全体のデザインがリニューアルされたために
、文庫版の私の作品はすべて黄色い背表紙に変わってしまいました。これまで白
い背表紙で「おいコー」を揃えて下さった皆さん、ごめんなさいね。許してね。
そうだ、そうなんだよねと僕は思う。去年の9冊目から黄色い背表紙になってし
まって、
「せっかく揃えてるのに・・・」
と思っていたのだ。もともとこのシリーズが若い人向けに書かれていることもあ
ってか、文庫版で愛読する層を考慮に入れてくれている。小さなことだけど、こ
ういう気配りができる作家はとても好きだ。いい大人が読む小説でもないかもだ
けど、いい小説であることは間違いないです。広くオススメします。何冊目から
読んでも内容がわかるようになっています。
ご飯の話題。
1回目の昼食はおこわご飯弁当でおいしかった。2回目は五目チャーハン(小
)でこれもまずまず。両方とも買ってきて食べた。夕飯のメインはシマアジの刺
身。旨かった。きのう安く買えて(半値)良かった。
授業前の話題。
生徒様♀が来て、今からで入試に間に合うでしょうか、という話。深刻な相談
ではないが、気にしているところなのだろう。5月からスタートした時点で、も
う遅いからね。僕はきっちり答える。
「間に合わないかじゃなくて、間に合わせるんだ。間に合わせるために、勉強す
るんだ」
当たり前だ。
いつからスタートしても、自分は遅れたんじゃないかという不安はある。むし
ろ、不安がないほうがヘンだ。しかし、それを言い出せばキリがない。3月から
、2年生から予備校に来て欲しかった。中学生から、小学生から市進に通って欲
しかった。小学生のときに多感な人生経験を積んで欲しかった、たくさん本を読
んで欲しかった。前世でも努力して欲しかった。
でも、そんなことを言って、どうする?
人生はいつも今がスタート時点だ。過去の業(ごう)をかみ締めながら、今か
ら生きていく。それしかないではないか。過去には2度と戻れない。改善のチャ
ンスは、未来ではなく、今しかない。中高生というのは、そういう世界の真実を
知っても良い年齢だ。
帰宅後の話題。
久しぶりにビールを2缶飲んだ。ゼイタクした。去年の今日は焼き鳥屋さんで
生ビールを2杯飲んだ。1杯目は旧居のために、2杯目は新居のために独りでカ
ンパイしたことをよく覚えている。同じことを、今日もやったのだ。過去のため
に、未来のために。
夕飯を終えて、部屋の各所にあるシールを剥がして回る。
入居時にスイッチを養生するために貼られていた薄いシールだ。全部で15枚だ
った。まるで
クルマを買ってシートのビニールカバーを外さない奴
と同じくらいビンボー臭いなと思いながら(来客にも指摘されたw)、放置して
おいた。1年経った今日に剥がすことを決めておいたからだ。1つの区切りとし
たかったからだ。儀式の嫌いな僕としては珍しい行動だ。
これで新居も第2シーズンを迎えたことになる。
去年の今日とは違って、ウイスキーを呑みながら日記を書いた。シングルモル
トの『山崎12年』は僕にとって特別なウイスキーだ。新しい始まりである。
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