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40日間の激闘、スタート! |
7月19日 |
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5時過ぎ起床。
昨晩は寝苦しかった。10時前に寝床に入ったのに、2時くらいまで1時間おき
に目覚めた。エアコンを入れたり切ったり。だったら初めから入れっぱなしにし
ろよ俺。朝方は涼しかったけれど。
朝のうちに授業準備を進める。
もうほとんどカタはついている。幸いなことに、明後日からスタートする最初
のタームが1日2コマで、そこで全てのカタをつけるという余裕がある。昨日も
少しだけ英語に触れておいたので、3日間サボって失われた感覚は戻ってきた。
受験生の場合は、英語の勉強が3日も空いたら話にならないだろう。
カンを取り戻すのに1週間はかかると思う。しかもその1週間は苦しくて仕方
がないと思う。そのくらい、外国語の勉強ってハードなのだ。英語を速く読みた
いなんていう生徒様がいるそうだけど、
春から今日まで毎日(100%)英語読んでますか?
そのくらいやっても、できるようにならないのが普通の受験生だと思う。だいた
い、受験ごときで速く読む必要なんてないし。前フリ説教はここまで。
午前中は本も読んだ。
『定刻発車』三戸祐子を読了。
サブタイトルは「日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか?」。
テツ本としてだけではなく、ノンフィクションの読み物として秀逸。奇書だが
名著と言いきれる。
あまりにも名著なので、感想文は後日にエッセイで。
ただのテツ本ではなく、巨大なシステムを支えるための計算を詳しく論じたも
の。並大抵の計算ではなく、並大抵のノンフィクションではない。オススメ。
午後は手話教室へ。
入門編のテキストは一応終わりということで、鬼講師T先生が持参した教材の
コピーで授業。自己紹介の文脈で、手話はTVを観て興味を持ちました、といっ
た続き。
「早く上手になりたいと思っています」
これをどう表現するか、がお題。
もちろん日本語対応手話で「早く→上手に→なる→たい→と思う」とやること
もできるが、日本手話ならどうするか、ということ。ヒント。
→手話の( )を上達させたい。
スキル、じゃ通じないから、「腕前」かな。
僕がそういうと、だいたい正解、でもちょっと違うかな、とのこと。正解は「
技術」。なるほど、これって日本語の言い換え力の問題だね。
続いて「じゃあそれってどういうこと、具体的に?」とのお題。
雲をつかむような質問といいますか。ヒント。
→( )の1人 or みんなと話したい。
こう書けば「聾者(ろうしゃ)」とわかるけれど、最初の日本語「早く上手に
なりたいと思っています」から、
↓
聾者の1人 or みんなと話したい
とするのはなかなか大変だ。受験の英作文でもこの手のことはよくやるけれど、
ここまで飛躍するとちょっと今の僕では無理かも。手話の能力は表現能力であり
ながら、文脈把握能力でもあるのかもしれない。
今日で僕は手話教室を1ヶ月休むことになる。
もちろん夏期講習のためだ。授業は月に2回あって、そのうち1回は講習と重
なり、もう1回は出席できなくもないけれど、さすがに多忙を見越して1ヶ月休
会というかたちにさせて貰った。仕事をおろそかにするわけにはいかない。問題
は
次の授業が9月
ということで、復習を継続できるかということ。毎日欠かさずやれればいいのだ
けど、どうなることか。生徒様のことを叱ってる場合じゃないかも(・_・;)
帰宅して2回目の昼食。
またまたビビン麺。韓国風の冷麺ってやつ。モヤシとキムチを入れてゴマをふ
って食べた。そういえば1回目の昼食はソーメン(具は炒りタマゴと青ネギ)だ
ったな。栄養に注意しないと。
陽が傾く前に洗濯物を取り込めた。
すごくよく乾いた。洗濯機2杯ぶん全てが完璧な仕上がり。湿度が今日になっ
てやっと下がった感じ。きっと間違いなく梅雨明けだ。夏は嫌いだが、梅雨より
はるかにまし。明日は布団を存分に干したい。
夕方に新古書店へ。
運動にもなるし、講習がスタートしてからは本を買うゆとりがないかもしれな
いからだ。しかし仕入れは悪くて買ったのは6冊だけ。ちなみに、どうでもいい
が、朝のうちにもネットで新しい本を3冊注文した。これで読みかけを含めて
未読本が20冊くらい
になった。大丈夫だとは思うが、あと40日もつかな。読みたい本が何冊か手元に
ないと不安なのだ。神経症かもしれないし、活字中毒かもしれないし、単にA型
なのかも。
ついでにあまり知らない地域をドライブ。
熱中症の心配はなし。水をたくさん飲んできたし、陽が傾いてよい風が吹いて
いる。ときどき使っている安い酒販店の近くに出た。日本酒1本とビール18缶を
買った。ビールはもう少し買っておきたいが、自転車なので限度がある。明日も
頑張ろうか。
夕飯のメインは鯛の刺身。
おいおいこのご時勢で天然なんてゼイタクやねんと思ったら、あんまり旨くな
かった。質を落としやがったな魚屋め(呼び捨て)。他にはエリンギとオリーブ
とレタスのサラダを作った。レタスはすごく体に良さそうだけど、実は実力不足
(ってか、量不足)って知っている。好きだからいいや。早く食べないとすぐ腐
るし。
ここで日記を切り上げようとしたら、読者様から感想メール。
珍しいな。たまには紹介でもしようか、今日はネタが少ないし(記述は長いが
)。日記らしく書くと
「読み物部分が少ない」
とか言いやがるんだよな、読者は。あっ(-_-;)
予備校講師との会話が面白い、という趣旨。
ありがとう。ときどきエッセイにすることもあるし、日記の中でも登場するこ
とのあるネタだ。旅エッセイほどではないにしても、レスが多いネタでもある。
ご質問は以下の通り(要旨)。
>本当にああいう会話をしてるんですか?
そのままということはない。
現実の会話にはその場の文脈が含まれるし、省略なども多い。本当にそのまま
収録しては、その場にいなかった(に決まっているけど)読者様には意味がわか
らないものだ。僕も3年に1回くらい自分の会話を録音するけれど、自分で聞い
ても意味がわからない箇所が多い。
当然、リライトする。
対談本などがそうであるように、実際の発話とそれを記録した書き言葉は別の
ものになる。ニュアンスや背景や発音やイントネーションや文脈を読者に理解さ
せるように、文章を工夫するのだ。たとえば、同じ「発話」を2通りで書いてみ
よう。
A「ねえ、たけしくん?」
B「ネェ、たけしくん?」
実際の発話に近いのはAである。
が、Bで読むと「ほう・・・そういうことか」と読者は思う。少なくとも、思
わせることができる。そういう意味で「会話」はフィクションかもしれない。そ
の中で、僕としては良いデキかなと思うのは、昨年の日記
『あおい汝をいかんせん』
である。気分の良い1日で、日記も珍しい展開になった。夏が終わるまで40日。 |
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