予備校講師でわるかったな!





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老化の始まり、認めたくない 8月19日


  7時前に目が覚めてしまい、起床。
  昨晩は2時就寝だったからまだ眠いのだけど、からだが朝型になっているので 眠り続けることができず。焼酎のボトルを1本の4割くらい飲んだはずだから、 やや二日酔いのはず。しかし意外に朝食のソバを食べたら食欲を感じたり。つま り二日酔いはナシ。

  昨晩は結局5人集まった。
  僕と、同輩1人と、先輩3人である。先輩の1人にはたぶん7年ぶりくらいに 会った。

「なんだ、まだ生きてたんですか?」

というのが僕の第一声だったはず。


  その先輩W氏の経歴が面白かった。
  今は一応リーマン扱いのライターを職業にしているが、数年前(W氏39歳時) に大学受験を志したとのこと。目標は国立大学の某学部。当面の目標はセンター 試験であった。ちょうど無職の年度だったので、ふつうの浪人生と同じ環境で勉 強できたという。1年間勉強した結果は、

全科目得点率82%(1,000点満点)

とのこと。すげぇ(@_@)

  志望学部からするとこれでも論外(つまりあの学部ですね)ということで、進 学は断念したという。
  それでもたいしたものだと思う。全て独学で、たとえ本人に塾講師(高校受験 向け)の経験があったとしても、最初の大学が某MARCHの文学部であったと しても、なにしろ39歳である。

  並大抵の努力じゃない。
  少なくとも僕にはできない。まあ、やれば国語は何とかなるだろう。地歴の単 純暗記がかなり厳しい(伽藍配置図とかねw)。数学はたぶんルートの計算がで きない。理科にいたっては設問文の意味がわからないと思う(アボガドロ数って 何だ?)。やる前から諦めるなとは言うけれど、やる前から諦めたほうがいいこ ともある。

  W氏のお話(要旨)。

「こっちはもう大人になってるだろ。ガキ(10代後半)のころとは頭の使い方が 違うだろ。要領もはるかにいいしな。塾講師やってたってこともあるから、勉強 そのもののやり方はよくわかるんだよ。ただな」

  問題点がいくつかあったそうだ。列挙してみる。

1日5時間までしか勉強できない
→5時間までは集中してできるが、それ以上になると脳が磨耗してきて、物理的 に勉強できなくなってしまう。

暗記力が恐ろしく低下している
→5時間のうち最初の1時間は昨日の復習。覚えたことの定着が悪くて、復習が 追いつかない。追いつこうとするとどうしても絶対的な時間が減る。

能力または脳力の限界
→1つの問題に8つの項目をつかうとき、3つまでしか脳に集合してこない。残 りの5つは個別に理解しているのに、必要に応じて取り出せない。これは年齢と いうよりも個人能力そのもの限界もあるかも。

  繰り返すが、39歳での再挑戦の話である。
  それでセンター全科目82%の得点率である。いまの高校生より20歳以上年上の 人の話だから、単純な比較はできないし、僕もまったく人のことは言えないけれ ど、生徒様はもっと頑張るように。


  1時間半ほど朝寝。
  整骨院。先日書いた「タオル持って来い事件(ヒマここ)」は僕のカンチガイ だった。ベッドに顔をつけるとき、患者ごとにキッチンペーパーのようなものを マクラにあてる。その紙はもちろん使い捨て。様々な患者がマクラに顔をつける のだから、衛生上当たり前のことだ。ところが、この紙がどうやらリストラされ たらしい。キッチンペーパーの代わりに

患者が自分でタオルなどを持参せよ

ということになったそうだ。

  整骨院には2種類ある。
  独立採算系と、チェーン系だ。だいたいは後者で、1つの組織がある地域にい くつかの店舗を持っている。いま僕が通っているのも後者で、おそらくグループ 全体で「キッチンペーパーは廃止」と決めたのだろう。原油高騰問題の影響によ るリストラなんだろう。

  お姉さんに「リストラですか?」と質問したら、

「あははは、エコってことで、あははは」

とトボけられてしまった。
  それぞれの患者が自分のタオルを毎回洗えば、たぶん環境的にはかえって良く ない(洗剤使用による水質汚濁の進行)かもしれない。経営する側は「チリも積 もれば」と考えるものなんだろう。目先の小銭よりも大切なものを失わないと良 いのだが。


  昼食はあやしい日本料理店でかつ重。
  まずかった。もう行かない。スーパーに寄って帰宅。今日はプールを休むこと にした。おとといの夜に寝違えたようで、昨日から背中と肩が強烈に痛い。昨日 は少しだけだが授業に支障があったくらいの痛み。この年齢で肩が痛むと、

早くも四十肩か

という恐怖を覚える。

  四十肩(しじゅうかた)というのは、初期中年にとつぜんやってくる肩の痛み のこと。
  五十肩という呼び名もあるとか。加齢による肉体劣化の典型的な症状で、腕が 地面と水平以上に上がらないほどの痛みであるらしい。程度には個人差があるようで、 全ての人が症状を訴えるようなものでもない。以上の記述が医学的に正しいかど うかは不明。ヒマな人は自分で調べましょう。

  板書という重要なタスクを含む職業なので、恐ろしいばかりである。
  今までにも何回か

「四十肩で黒板に字が書けなくなって」

と予備校講師が嘆いているのを聞いたことがある。僕のようにちゃんと泳いでい ても、腕立て伏せを毎日やっていても、なるときはなるのが四十肩らしい。予防 の心がけは大切だし、予防自体も大切だけど、結果は容赦なくやってくるものだ 。でもまあ今回は、昨日より痛みが減ったから、四十肩ではなさそうだ。


  午後はゆっくりと本を読んだ。
  エアコンをつけて、ソファに寝そべって。今日もそこそこ暑い。少しだけ布団 も干せた。夕立の少ない夏で(今日は少しだけ降ったけど)湿度は高い。ゆえに 布団干しの満足度は低い。読書中にときどき落ちた。眠ってしまったということ 。目覚めてから感想文を書いた。


  『にっぽん・海風魚旅4 大漁旗ぶるぶる編』椎名誠を読了。
  海べりを旅行してビールを飲むエッセイ。
  これだけワンパターンで読ませるのはシーナのおとっつあんが書いているから でしょう。「あとがきにかえて」から。

>これだけ海をめぐる旅をしているのだから時には海の信仰や漁や海の生き物に ついて民間伝承のようなものを、かなわずとも柳田国男ばりに挑んでみようかと 思ったが、けっきょく夜は海辺の町の居酒屋に行って「ああうめい、ああうめい 」で終わってしまうバカ旅の基調はかわらなかった。このシリーズはあと一冊で 終わりになるがこうなったら全巻海べりバカ旅話で貫くしかない。

  仕方がないからこっちも最後まで付き合うしかないんだろう。
  このシリーズはシーナの撮る写真が良い。本書表紙のシーナの裸も力強くて良 い。これで1944年生まれですか。


  8時過ぎに夕食。
  この2週間くらいより遅い時間。明日からは授業が7時半に終わるということ で、また少しだけ夜更かし方向に体のリズムを持っていく必要があるため。睡眠 リズムの維持は体の弱い僕にとって重要なことだ。

  もう一度ジンギスカン風焼肉を試した。
  ちょうど読んでいる本の1つに「羊肉がいちばん旨い」とあったためと、先日 の再現ができるかどうかのチェックのため。手が覚えるまで繰り返し練習するの が家庭料理だ。エリンギを加えて作っても美味しかった。


  明日からは1日2コマ。
  途中に1コマ空きなので意外に束縛時間は長い。この話題は明日以降に。そろ そろ、僕の夏にも「終盤戦」という言葉を使える時期になってきた。高校生も同 じだろう。夏休みは残り2週間を切ったか、学校によっては10日くらいだろうか 。あせらず、最後まで緩めないようにしたい。
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