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ミッキー日和 11月1日


  9時半起床。
  なんとすでに11月。今年も残り2ヶ月で、まあそんなことは引き算のできる人 はわかっていると思うので省略して(12−11+1)、月日の流れるのは早いこと よ、なんていうのもありがちで、

とし経てど 嫁あらわれず 小春の日和

と一句をしたためてみたが、結局のところ、読者様があきれるばかりで話が進んで いかないので、1文で無理して書こうという試みはここで中断する。


  朝からHPの月替わり更新の作業。
  そうそう、このあたりで画面左側の画像が見えてきたところだろうか(トップ ページで読んでいる場合に限る)。3ヶ月に1回の画像入れ替えとなった。うち のキッチンです。トイレだったらヒキますね。

  もちろん画像用に意趣を加えてある。
  奥のほうに見えるのはウーロン茶をいれておくポットで、ふだんは冷蔵庫の中 にある。これがないとサイズというか奥行きがわかりにくいから。その手前はガ スレンジで、ぐっと手前は流し台。今はシンクっていうんですか。ちょうど、こ の写真の右手にあるのが「自己紹介」にある冷蔵庫です。

  本当は流し台のわきに食器を乾かすケースがあるが削除。
  ちょうどタオルの下あたりにある。食後などはベツとして、キッチンは基本的 にこの状態(画像になる前の姿)になっている。いつでも炊事が始められるとい うのは気分の良いものだから。右奥にチラリしているのはバルコニーに出るドア 。

  黄色のタオルは食器拭き用。
  どこかで見たことがありませんか。そうですね、居酒屋とかで出てくるオシボ リです。どうやって入手したのか。そりゃ盗んできたに決まってんじゃないです か。たしか千葉の『かに道楽』だったと思う。トイレに未使用のそれが積んであ るんだよ。すいません。

「ドロボーの告白かいッ!」

いやあ、ただのネタですよん(^^ゞ


  日記に戻る。
  好天気なので来客用の布団を干して、押入れの中を掃除する。1年に1回強く らいの頻度だと思う。やっぱホコリがたまってるね。お泊りの来客の予定はしば らく(またはずっと)ない。それでも干しておく。ひょっとして、何かが急に起 こるかもしれないじゃないか。予想できない出来事は、予想しないときにやって くる。当たり前だが。

  たとえば、そこの若い婦女子のあなた。
  別に、その、なんだ、予定がなくなって、えーっと、ナンの予定だよ、ってい うか、まあ、

処理くらいはしておく

だろう。だから何のだって。有事いずくんぞ前兆のあらんや、と古い中国の諺に もあるではないか。ないか。

  男子だってそうだろう。
  江戸時代の武士とか。どう考えても戦なんかありえない太平の世にいても、刀 の手入れくらいしておいただろう。鞘(さや)から出し、研ぐ。最近の男子で言 えば、と書こうとしたがあまりな内容になりそうなので日記に戻る。


  午後はお昼ご飯を食べて、エッセイを書いた。
  アイロンもかけたし、ヒミツの花園もやった。暖かいといえるくらいの温度。 11月に入ったことだし「小春日和」という表現が使えるようになった。あれ、11 月でいいんだっけ。ま、陰暦が基準だとは思う。ときどき、春に「小春日和」と 書いている人がいるので・・・。それはともかく、本の感想文です。


  『食いものの恨み』島田雅彦を読了。
  食べ物に関する粘着系エッセイ。
  クセはあるが、さすがに読ませる文章。

  著者が「文壇のプリンス」なんて呼ばれていたのはもう20年くらい前だろうか 。
  僕は1冊だけ彼の本を読んだことがあって、それが小説だかエッセイだか忘れ たが、「なんか知らんがイヤミっぽいことを書く奴だな」と思った記憶がある。 才能は認めたいが、いけすかない。実生活にもこういう人いますよね。なにしろ 出世作(デビュー作なのかな)のタイトルが

『優しいサヨクのための嬉遊曲』

だからね。インテリというかね、嬉遊曲がディヴェルティメントのことなんて知 らなかったし。

  そろそろ和解してもいいかと買ってみた。
  う〜む、たしかにいけすかない。イヤミ。たとえば、「イタリヤ料理」を罵倒 する。

>客に「ボナ・セーラ」と日本語訛りで挨拶したり、「ウナ・カルボナーラ・ペ ル・ファヴォーレ」と注文を通したりするのが、ムード作りになっていると勘違 いしている店の居心地が悪いこと。静かに感涙に咽びながら食事をしたいときも ある。陽気を押し付けるな、ともいいたい。

感涙に咽(むせ)びながらメシ食う奴なんているのか? と言いたくなるし、イ タリア語(イタリヤという表記へのこだわり!)を聴きとってディクテーション しちゃうインテリっぷりもイヤミだ。続いて豚の耳の話題。

>そして、耳にはナンコツの筋があり、この歯応えがまたたまらない。恋人の耳 はあま噛みしかできないが、豚の耳なら思う存分噛み切ることができる。

  あま噛みって、あなたね(-_-メ)
  それはともかく、コンテンツは面白い。食いものの話は基本的に誰が書いても 面白いものだが、読者に食欲を起こさせたり想像させたりするレベルで書くのは 非常に難しい。それができる作家である。いやほんと、イヤミで腹立たしい箇所 がたくさんあるんだけど、よいエッセイの1つと言いきれる。


  布団を取り込んで、出勤して授業。
  快調。授業後に生徒様♀がいらした。

♀「せんせい、2B最後はスーツですか?」
僕「そうか、先週はそんなにカッコ良かったか、オレ」
♀「・・・(何も言ってないんですけど)」
僕「あ、今日のこのシャツが良くなかったか? これ、なにげにミッキーマウス なんだけど気づいた?」
♀「はあ(歳、いくつなんですか?)
僕「大雨などの問題がなければ、そうなるな。最終日はスーツが基本だ」
♀「あの、写真撮ってくれますか?」
僕「ああいいよ、どっちにしてもカッコイイから問題ないな」
♀「・・・(だから何も言ってないんですけど)」

ミッキーマウスは肖像権の問題がウルサイので、衣服に使われることが少ない。 もちろんディズニーショップで売っているものは別格だが、今日の僕の衣装はピ ンクハウスのもの。ところで、最後の写真撮影ってのも、8年くらい前は行列が できたんだけど(本当だって!)、最近はナイよなあ。衰えを感じる日々 ((+_+))


  帰宅して夕食。
  メインは牛肉とシシトウの炒め物。帰宅直後に牛肉を冷蔵庫から出して軽く塩 コショウ。常温で放置。着替えなどの雑事をこなし、風呂に入り、食卓の準備を すれば40分くらい過ぎている。これで肉から冷気が去っている(この時期だとま だ冷たいが)。

  迷うところだが、シシトウを先に中華なべに入れる。
  5秒後に牛肉を投入。中火から弱火。肉の赤身が消える前に豆板醤を少し入れ 、酒を軽くふって、コショウも少しだけ追加。仕上げにしょう油を数滴たらして 完成。シンプルな料理なので、調理の運びを計算しないと旨くならない。シシト ウがカリッとしているから旨くなる。


  食後酒を呑みながらエッセイアップの作業。
  さっきまで知らなかったのだが日曜から連休のようだ。秋はアクセス数の増え る時期でもあり、てこ入れという面もある。面白さよりも、更新の頻度が全てと いう面は、これだけウェブが普及した今でもあまり変わっていないと思う。良い 1日だった。


追記:エッセイ305「『よびわる』は帰ってきたのか?」をアップしました。
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