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キッチリ決めてよ! 11月27日


  8時半起床。
  将棋の竜王戦をTV観戦するための早起き。くだらないことには勤勉でありた い。9時から1時間の放送で3手だけ進んだ。渡辺竜王がムリに攻めさせられて いるという展開で、この時点で羽生有利と見た。


  午前中は授業準備や読書など。
  お昼前に外出。朝から冷たい雨が降ったりやんだりオフアンドオン。雪に変わ るんじゃないか、まではいかない。でも、このクソ寒い中

なんでこんな苦労をしなきゃいけないんだ

と叫びながら自転車を漕ぐ。叫ぶのは心の中。本当に叫ぶと保健所などに連絡が いくので注意だ。帰りがけに日本酒と昼食を買って帰宅。

  大エビ天丼弁当。
  大エビの「大」はエビ天にかかるようで、大エビではないような。よくあるこ とだ。気分的な美味しさが勝るかな。これだけでは足りないのでカップラーメン も食べた。日清の『蒙古タンメン中本』は辛口味噌タンメンというふれこみ。実 際のお店とのコラボっていうありがちなコンセプト。カップラーメンには珍しく おいしかった。そんなに辛くないと思う。


  将棋の夕方の放送は午後4時から。
  いまは1時半。ちょっと暇だな。失礼して銀玉店へ。あれれ、今日も500円で 食いついた。全て飲まれることもなく、無事に8,000円プラスで終了勝ち逃げざ まあみろ。語尾が汚いですわね。落ちているお金を拾ってくるようですわね。帰 宅は4時4分。バッチリ。

  じっくり将棋観戦。
  ここで羽生が勝てば「永世7冠」。簡単に言うと、7つのタイトル全てで「永 世」という称号を手にすることになる。「永世7冠」は公式の称号ではないから 、一般的にはカッコつきで表記される。

  何しろ、今までに達成者はいないのだ。
  タイトルによって異なるが、通算5期とか合計10期とか合計7期(←これが今 回の羽生に該当する)などを積み重ねて達成できる記録。おそらく、

今世紀最後のできごと

になる。ひょっとすると地球の歴史で最後かも。大げさかもしれないが、少なく ともあと20年くらいは実現しないはず(羽生が達成する場合を除く)。ここで観 戦中に読んだ本の感想文。


  『決められない!』清家洋二を読了。
  何かを決められないとはどういうことか、その場合はどうすれば良いかを語る 本。
  と要約してみたが、正直なところ、よくわからなかった。

  よくわかんないなーという本には時々ぶつかる。
  代表的なパターンは3つだろうか。

1、著者が高尚すぎる(読者がおバカすぎる)
2、著者が幼稚すぎる(読者がお利口すぎる)
3、著者と読者が接点を見つけられない

2の場合は、よくわからないというより「おもしろくない」という評価になるか も。3の例は少ない。誰かに強制されるといった特例をのぞけば、手に取った時 点で読者は著者と接点を持っているから。1は程度問題だがやむをえないとも言 える。読むほうはどこまで行っても書き手より下の位置にいるものだからだ。

  本書は1なのだろうか。
  あとがきから引用。

>何かを決めるために迷い悩み、時に不安になることは誰にでも起こることだ。 情報が氾濫し、しかも先行きが不透明な現代にあって、決められなくて悩むのは 自然なことでもある。今後も情報が減ることは考えられない。だからこそ、必要 な情報を取り入れて不必要な情報を排除し、情報を自分の脳が扱える範囲に収め ることが求められる。こどもの教育においても、大量の情報を詰め込むことが重 要なのではなく、最低限必要な知識と情報を選別する力、それらをもとに考え、 自分の判断で決める力を育てることが大切になるはずである。

そうなんだけどさあ、そこでじゃあどうするのってのが読みたいんだよね。いや 、実は本書のどこかにヒントが落ちていて、僕が(バカだから)拾えなかったの かもしれない。もう数年したら読み直してみようかな、と評価・感想をペンディ ングしておきます。


  将棋がウェブ中継のみになって20分過ぎた。
  リアルタイムは6時20分。夕飯の前にここまで日記を書いたわけである。最終 盤を迎えて、有利なはずの羽生が決めに出る。が、決まらない。細い攻めで勝ち にいき、実際に勝つ棋士なのに、決められない。1分将棋(それぞれが持ち時間 を使いきり、1手1分で指すこと)になった。夕飯を作りながら見るが、キッチ ンとリビングの往復が終わらない。

  結果。
  7時21分、渡辺勝ち。うーん、なんか悔しいね。この日記は以上の通り、羽生 が勝つという前提で書いてきたのだ。渡辺の1勝3敗となって「永世七冠」は持 ち越しとなった。


  夕食のメインは豚ロース肉とエリンギのソテー。
  岩塩とコショウで焼いて、仕上げに国産レモンをふって食べる。バリウマ。国 産というのがイヤミで無意味な自慢だろうか。脂身の旨さは豚が勝るか鶏が勝る か、むずかしい。他には湯豆腐や水菜キムチサラダや納豆など馴染みのところで 。

  ヌル燗は奈良県の久保本家酒造の『生もとのどぶ』。
  「瓶燗」というラベルがあるのは、瓶詰めしてから火入れをしたという意味だ ろうか、ちょっとわからない。常温で飲むと辛い。キリッとしているというより 、押し出しの強い辛さかな。

  ヌル燗に移行しても同じ印象。
  辛口好きにはいい酒かもしれないが、僕の口にはあまりあわない。辛味のなか に甘みがあるのが最上だという趣味なので。正直なところ、特徴的な名称の酒に はこれといったものがない、という感じ。例外は『るみこの酒 特別純米』だろ うか(ヒマここ感想文日記)。

  明日は雨模様のようだ。
  最高気温9℃のわりに活動的な1日だったが、やはり「決めてくれよなあ」と いう想いが残る日記になった。2学期も残り10日ほど。それでは。
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