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カーテンがいけない |
11月30日 |
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なんとなくカーテンを干していたら、何となく1日が終わってしまった。
休日を有効に使うことの重要性を知りたい、痛感したい、と思う人には良い日
記になるだろう。干し物愛好者にもここちよい文章だろう。ユーウツな月曜日の
昼休みに会社のPCで読んでいる人には
「なんと無益なヒマつぶしなのか」
という思いをしてもらえるだろう。無内容には、かなりの自信がある。任せてく
れよ、ジェロニモ。誰だよ(-_-;)
9時の目覚めからして良くなかった。
いつもは夢を抱えて起床するのに、今朝は何かの考え事と一緒だった。しかも
悪いことに、考え事の内容を起床と同時に忘れてしまった。忘れるなら考えない
ほうがいいと思う。考えるというのはたしかに知的財産なのだが、忘却という完
全破棄の可能性をひめていることに、若い人は注意してほしい。真剣な説教であ
る。
10時過ぎからTVで「将棋の日」というイベントを観ていた。
今年も「次の1手名人戦」をやっていたので仮想参加すると、2手目で敗退し
てしまった。もうこのへんで今日の休日はダメになりそうな予感があった。すで
に昨日から部屋干ししておいたカーテンはバルコニーに干してあり、ふつうの洗
濯物も済ませており、2枚目のカーテンに取り掛かっている。
ぼんやりTVを観るなんてことはしない。
授業準備とか、読書とか、そういった様々なことを平行させる。「ながら勉強
」は良くないかもしれないが、「ながら雑用」というのはステキな人生の生きか
たである。
正午からヒミツの花園。
ぜんぜん不調。カーテンを洗って干すことに気持ちが行き過ぎているのかもし
れない。何しろカーテンというのは、洗うのが大変だ。1枚で洗濯機1回転を必
要とする。今年の年末大掃除としては、リビングにあるものだけ洗うつもり。煙
草を吸うのはリビングと書斎だが、実際に書斎にいる時間はほとんどない。だか
ら書斎のものは今年は洗わない。
昨日までにレースのそれを4枚済ませた。
昨日から本物(ってのか、厚手のほうです)に取り掛かっている。干すのも一
苦労だ。布団が4枚も干せるという巨大な布団干し器と、タオルケット程度なら
干せる物干し器を総動員しても、なにしろカーテンは巨大で、しかも乾きにくい
。大変なことになっている。そうはいっても読書くらいはできる。
『味な宿に泊まりたい』山本益博を読了。
食通で知られる著者が、日本各地の高級和風旅館を訪れる旅行エッセイ。
タイトルに偽りはあるものの、旅行記としておもしろい。
偏見だが、僕はこの著者が嫌いだ。
食通だか料理評論家だか名乗る人間は、いったい何様なのだと思う。料理人は
評価する。創造者だから。しかし、その料理を食べてウンチクを語るとはいった
い何ごとなのか。ただ食ってるだけじゃないか。金持ちの道楽だろ、たかが。ち
くしょう、俺にも食わせろ!
じゃなくて。
まあ、味に関する知識や好奇心を持たない人にとって、料理評論家には味を言
葉に直す「伝道者」の役割があるのも確かなので、カリカリするのはやめておこ
う。著者が嫌いであることと、その著書の好き嫌いは本質的に関係ない。そもそ
も、旅行記だの食いものの話などがツマラナイということはほとんどない。
タイトルはちょっとヘンだと思う。
料理の旨い旅館の紹介かと思ったら、旅館の料理の記述は少なく、その前後で
食べた店の話が異様に多い。肝心カナメの旅館料理の説明がおざなりで投げやり
だったりして(遠まわしに旨くない、と言っていることはわかるんだけど)、こ
のタイトルを選んだ意味がわからない。
イチイチ腹立たしいこともある。
日本の旅館の話をしているのに、比喩をフランスのレストランに求める箇所が
多い。メジャー(ここでは日本の旅館)を語る比喩にマイナー(同じくフランス
のレストラン)を持ってくるのは文章技法の1つだとは思うが、そんな比喩が
「日本の旅館の話だろう」
と思って本を手に取った読者(つまり、ワシじゃ)に通じるわけがないじゃない
か。ただの自慢か、と思えてならない。不愉快の一言。
もう少しハッキリ言う。
この人、料理を語るゴイがあんまり豊富ではないような気がする。僕のような
貧民が食べたことのない料理が多いせいもあろうが、料理の説明を読んでも「で
、どういう料理なの?」という疑問が多く残る。「どういう味なの?」という不
満ではない。味を言葉で伝えるのはたいへん難しいから、せめて味が持つ雰囲気
を伝えてほしいと思うのだが。この程度で料理評論家なのか、という反感もおぼ
えた。
ただし、内容はそこそこ良い。
やっぱ旅の話で、食べ物の話だからね。よほどのことがない限り面白くなる題
材である。また、収められている料理の写真も良い。料理を写真に撮るのは素人
にとって非常にむずかしいもので、プロのカメラマンの写真は観るに値する。ず
いぶんけなしたようだけど、読んでよかったと思える面のほうが多い本だった。
洗濯物はよく乾いた。
ちょっと外出。気分転換と運動代わりに愛車にのってくる。だいぶ冬めいてき
て、イチョウの葉も黄色くなって散り始めた。秋は終わりが美しい。いまが一番
好きな季節。少し北風が強いものの、太陽の光がいっぱいで暖かい1日だった。
ディスカウント系の酒店に寄る。
ビールはスーパーの安売りで買うようにしているが、最近は折からの物価高の
ためか安売りがほとんどない。ヌル燗じゃなくて日本酒はともかく、ビールはど
こで買っても中身は同じだからなあ、と買いだめに来たわけ。
・ビール350ML18本
・ワイン1本
・梅酒1本
かなりの量だ。しかし、愛車の『俺のあおい号』(命名由来はヒマここ)は包容
力があるので、これでも運転できる。ふつうの表現で言うと、カゴが大きめの自
転車だ。
帰宅して、今日だけでは乾かしきれないカーテン2枚を寝室にぶら下げておく
。
どうも冴えない1日になりそうだ。せめて仕事でも思って原稿仕事と来年度の
仕込みを少々。珍しく集中力がなくて、サボってばかりだった。今日は何もかも
がダメだ。
夕飯はシノギ飯。
昨日のタコの残りはタコきゅうりにする。ぶつ切りにした両者を軽く塩もみし
て、絞ったあとにレモン汁をふる。いかんせん特色のない食材だと再確認できた
。他には、生キャベツとか湯豆腐とかヤマイモおろしとかメカブとか。カーテン
で狭くなった寝室に向かうのも気が重い日曜日の夜。あんまりよく晴れるのも考
えものだ。すべてカーテンのせい。
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