予備校講師でわるかったな!





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同工異曲 12月9日


  8時40分起床、二日酔い。
  昨晩は日付が変わる前に消灯した。たぶん朝7時くらいに目覚めていて、

「ああまずいな、これは二日酔いになっているな」

と思いつつ起床時間を先送りにしたみたいだ(他人事なのか?)。起床してみれ ば二日酔いレベル2(5段階の下から2つ目)。食欲はあるが体が重い。シャワ ーを浴びて朝食を取り、昨晩の飲酒量の計算。

  あれ、そんなに飲んでないぞ。
  実家でビール500ML、日本酒を常温で2合ちょっと、帰宅してウイスキーの ダブルを2杯というところ。少なくはないが、飲み終えてから10時間以上たって 二日酔いになる量ではない。たしかに

ウイスキーは古くなりすぎていたかも

だけど、オールドはそれほど安酒(安い酒は一般に悪酔いしやすいとされる)で もない。過労ではないし、風邪も引いていないし、よくわからない。


  お昼までダラダラと読書。
  終日くもりで、お昼前後には晴れ間もあり、夕方からは雨。けっこう寒い。床 暖房であたたかいリビングの床にノシイカのようにはりついて二日酔いをやりす ごす。火曜日は2コマで時間に余裕があり、それだけに活動的に生きたい曜日な のだが、不調には勝てない。読書感想文。


  『離婚ごっこ』山下勝利を読了。
  離婚寸前の夫婦を描く短編小説集。
  取材で得たさまざまな人間模様を敢えて小説に仕立てた、というのがかえって マイナスという印象。

  収められた16の話はワンパターンである。
  40代半ばの夫が、よそに女を作って、妻にバレかけていて冷や汗をかいている 。ワンパターンといっても、いいかえればそれだけ多くのパラレルな例が存在す るわけである。何ごとも抽象すれば同じになるけれど、

それぞれの人はそれぞれの例を生きている、

というのは僕の人生観とも一致する。偏差値による合格判定、銀玉における大当 たり確率、予備校講師の生き様、なんだってそうだろう。

  ま、それはいいとして。
  この著者がなんでわざわざ小説仕立てを選んだのかよくわからない。ハッキリ 言うと小説を書くのが得意とは思えない。事実や心情の説明を小説のかたちに入 れようとすれば難しくなる。その違和感を持たせないように進めていくのが「う まい」と呼ばれる小説家であって(僕は好まないが重松清とか)、著者の力量か らすればドキュメンタリーのように書いても良かったようにおもう。これは小説 なのか戯曲なのか芝居の台本なのか、よくわかんねぇなーと思っているうちに読 み終えてしまった。ま、

さまざまな夫婦間不和のありかた

を知るには悪い本ではない。コンテンツには問題がなく、フォームが僕の気に召 さなかったというだけのこと。つまらない本とは言えない。


  お昼を過ぎて外出。
  二日酔いは少し良くなってきただろうか。プールでトドメを刺すつもりだ。シ ャワーと風呂でカラダを温めてから、ゆっくりと550メートル。6分だけサウナ 。事前に水分を多めにとっておき、事後も同じ。まあ、なんとか二日酔いという より「少し体が重いな」くらいの体調には戻ってきた。

  帰宅して鳥唐揚げ黒酢あんかけ弁当を食べる。
  空腹感はあったし旨かったから回復傾向にあるとみる。せっかくの時間が余る 火曜日を大切に使いたいが、生活ペースはゆるゆる。エッセイを書いて、アイロ ンをかけて、その他なにかの雑用をやったくらい。基本的には

ソファでごろ寝及び読書

という午後になってしまった。活動的じゃないのね。


  2年生は2学期最終回。
  通年授業は3学期も続くから、最終回という感動はなし。日記に「まとめ」も 書かないし、スーツも着ていかない。出勤時には大雨だったから都合も良い。


  そうそう、先週の土曜日だったかな。
  生徒様♀がやってきて、先生(僕です)はやっぱスーツのほうがいいですねと お世辞を言うから理由を聞いてみると

「せんせえって細いじゃないですか。ダブダブの服よりいいですよ」

とのことだった。ほめてんのかよソレ?


  何度でも自慢するが、細いのはダイエットしているから。
  初期中年としては涙のにじむ努力をしている。もうこの年齢になると、何かを していてもカラダの肉が下のほうに落ちてきてしまうのだ。

  ダブダブの服は世代的記憶だろう。
  昭和末期に高校時代をおくった人はわかると思う。体にフィットする服は

男性の場合NGだった

のだ。僕よりもう少し年上、いま40代半ばくらいの人はなおさら力強くうなずい てくれると思う。逆に、いま30歳前後だと「へんなの」と思うかもしれない。

  スーツ以外の授業衣装の7割くらいがピンクハウス。
  80年代に流行したアパレルなので、自動的に「カラフル・ダブダブ・ブカブカ 」のスタイルが多いことになる。僕の今の年齢という問題もあるにせよ、世代的 記憶によって、ポールスミスやコムサといった「黒基調・ピッチリキツキツ」と いった服に違和感があるのだ。ちなみに今日はセントジェームスの長袖Tシャツ だった。


  授業は少し妨害が入った。
  廊下の生徒様がウルサイのだ。3年生は定例試験(市進の校内模試)の期間で 、今日は終わっただか受験科目がないだかで廊下で勉強しているようだ。実際に は勉強ゴッコなんだろう。ドア越しに声が聞こえるので、授業を中断して注意し にいく。ウンザリする、疲れる。

  同じようなことを前も書いたなと思って検索したら、去年の今日だった(@_@;)
  去年は検見川浜校だったので、3年生で知っている生徒様はゼロだった。今年 は市川なので、僕の担当クラスのお方がいらっしゃるかと思ったが、たぶん誰も 知らなかった。

  いま自分が廊下で話をしていて、ドアの向こうでは自分と関係ない授業が行わ れている、

その事実を自覚することもできない

程度の知能なんだろう。
  本人に悪気はあるまい。自分の身体が世界とどう関わっているかの認識の欠落 にしか責任はない。じっさいに、注意してからは静かになった。むしろ、悪気が ないことに深い問題があるのだが。


  雨の中を帰宅。
  きのう実家で頂いてきたタラがあったので夕飯はタラチリにする。実家近くに は良い魚屋さんがあり、そこの切り身である。ふだんの僕が買っているスーパー の切り身よりも味が良い。値段も倍近い(1切れ200円くらい、高い!)から、 そうでなくては困るのだが、ここまで違うかというくらい。

  件名について。
  ドウコウイキョクと読む。辞書の第1義的には「方法は同じだけど、ちょっと 感じが違うこと」くらいの意味だろうか。じっさいの日本語では(注:漢文由来 の語句だろう)、転じて

外見が違ってても中身は同じようなもの

という意味の使用例が多いかと思われる。だいたいは否定的なニュアンス。この 日記は、前者の意味か後者の意味か? 読者様が決めることである。明日から屈 辱の長期休暇。
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