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失われた仕事を求めて |
12月10日 |
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8時半起床。
さすがに2日連続の二日酔いはナシ。いつもより少し早起きなのは、将棋の竜
王戦のTV中継があるから。渡辺竜王の3連敗、2連勝ときて7番勝負は第6局
。羽生には「ここで決めないと」というプレッシャーがかかるはずだ。決着は明
日ということで感想文なども明日の日記で。
さて、不本意な休暇の日々に入った。
え〜と、次の授業はいつかな。26日? 今日は10日だよね。引き算して・・・
。
この時期に16連休かよッ!
まいっちゃうなあ。ホサれております。少し日程(またはホサれ具合w)でも見
てみましょう。
この直前講習前というのは、2年生の授業がない講師の場合、もともと5連休
くらいがある(年度によって多少異なる)。
T期は13日から24日まで。U期は26日から1月6日まで。V期は1月7日から
31日まで、というのが基本パターン。5年くらい前までは、各期別に、それぞれ
の講座が用意されていた。英語でざっと見ると。
T期:英文法ゼミなどの4コマ完成系
U期:総合講座の8コマ完成
V期:私大演習などの4コマ完成系
ところが最近、えーと、まあいろいろあって、この「各期別にそれぞれの講座
」が崩れてきた。
総合講座がT期にあるとかね。エロエロって何だよと業界関係者は笑うかもし
れませんが、想像してくださいね。エロじゃないっす。時代は混沌の中へ、って
ことです。
で、今年の僕の場合。
T期が0コマ。ゼロ。ナッシング。のっとあっとおーる。英語の講師がこの表
記でいいのか。U期が少し多くて、V期が少し少ない。冬期・直前講習全体で25
%減。この業界、
負けた者からコマを減らされる
もんだから、こればっかりはしょうがない。僕の負けってことです。いいですね
、若い読者の皆さん。
負けた者はそれなりの苦痛を強いられる
んですよ。厳しくても、世界の普遍的事実です。それより深刻な問題は、全体の
、え〜と(また歯切れが悪いナw)、まあやめときましょう(^^ゞ
しかし現実に、16連休だとかなりヘコみますな。
旅行に出るか悩んだけれど、たぶんやめておく予定。収入が減って持ち出し(
支出のこと)を増やしてたら、生きていけなくなります。人生の休暇だと思って
のんびり過ごしたいものです。
日常はいつもの通り。
プールでは記録が出た。久々にクロール25メートルのタイムを計った。
26、24、23、25、26、29秒。
やりました、ついに25秒の壁を破りましたッ!
ちなみに、25メートル25秒を目標とすると書いたのは11月7日。
今日と同じようにタイムをまとめて計測したのは9月17日のこと。一気に上達
、というのでもないのだろうけど、進歩がハッキリ見えてよかった。
こうやってタイムを取るときの条件は3つくらい。
体調が良くて、コースが空いていて、気分がのっているとき。体調は当然とし
て、1コースに自分を含めて4人以上いると、タイムが測れない(全力で泳ぐか
ら前の人に追いついてしまうキケンあり)。気分は意外に大事だ。スポーツを少
しでもやる人はわかるだろう。
「やるっつったらやってやる!」
という気力がないと、自分なりに満足のいく結果は出ない。どんな運動でも、た
とえそれがショボイレベルであっても、集中力は欠かせない。
スーパー経由で帰宅して昼食は安い寿司。
ヒミツの花園とか読書とか。早朝に雨がやんだようで、お昼前から快晴。湿度
も温度もこの時期としては高め。布団干しのデキは今ひとつだったか。夕飯の仕
込みをやっておいた。
『失われた鉄道を求めて』宮脇俊三を読了。
はるかむかしに廃線となった鉄道の跡を探索する、という風変わりな旅行記。
やや奇書なれど、著者の文章力で読ませる好著。
宮脇先生の本には、いくつかの読み残しがある。
『時刻表2万キロ』でデビューしたこの鉄道紀行作家は、ふつうのテツ系エッ
セイ(または旅行記)、ふつうじゃないテツ系エッセイ(本書が一例)、歴史系
エッセイなどがあったはず。あったはず、と書くのは、僕は後ろの2つをほとん
ど読んでこなかったからだ。
鉄道は走っていてこそ鉄道である。
死んでしまった鉄道はかなしい。僕くらいの若造でも、乗ったことがあるのに
今は廃線となってしまった路線がいくつかある(残念ながら、記録を取っておか
なかったので例を挙げることができない)。しかし、乗ったことがあるどころか
、その存在さえも知らなかった鉄道、しかも廃線となった鉄道の跡を探すなんて
いうエッセイに興味を持てるとも思わない。
以上が、今まで「ふつうじゃないテツ系エッセイ」を読んでこなかった理由で
ある。
宮脇先生の本は中学生のころから読んでいたわけで、ひょっとして僕もいつか
大人になったら、こういうエッセイにも手を伸ばすのかもしれない、とは思って
いた。まだ大人になったとは思わないが、そろそろ良いころかと本書を読んでみ
た。
それでもやはり、古すぎた。
宮脇先生と同行者の「加藤君」は沖縄県営鉄道、出雲鉄道、日本硫黄沼尻鉄道
といった廃線跡をたずねる。あるときはクルマで、自転車で、あるいは徒歩で、
「ここに駅舎の跡があった」
「路線の基盤跡が残っている」
「犬釘が落ちていた」
「レールが家の垣根に使われている」
などなど、鉄道が失われたことを確認していく。まあ、ちょっとヘンとしか言い
ようがない。ほとんどがどんなに最近でも昭和30年代に廃線になっているから、
僕の世代とは接点が全くない。年を取ればわかるかなという僕の目論見は、残念
ながら外れたようだ。古きものへの挽歌というのは、いつか失われてしまう。
良かったなと思うのは、宮脇先生の文章力。
同行者の「加藤君」は解説でこう述べている。
>宮脇さんの作品が、単に鉄道マニアのみならずうるさ型の作家、評論家たちに
まで幅広く愛されている理由として、難しく書けば難しくなるところを易しく書
いてしまう、しなやかな文章力を挙げることに誰も異論はないだろう。
この解説には宮脇先生の人となりがわかるエピソードがいくつか出てきて面白い
。本って、その内容もさることながら、それを書いた人の人柄に触れるのものな
んだな、という基礎を改めて知ったとも言える。一般的には、オススメする種の
本でもないけれど。
4時過ぎに銀玉店へ。
落銭拾運動(おちぜにひろいうんどう)の一環。生活困窮だから何とかしてこ
ないとね。結果、3時間で2,500円の小負け。拾ってねーじゃんかオレ。くっだ
らねえ。
泡予告にネッシーが追加
された画面を見れたのが収穫。アグネスじゃあ萌えないんだよ。小負けで帰る習
慣がついたのも最近の進歩だろう。
夕飯はさまざまに。
一応のメインはサワラの西京味噌漬け焼きだろうか。味噌の残量が少なくて漬
け込みに苦労したが、なかなかの味になった。あんまり漬け込みすぎても良くな
いのかも。
サブはシイタケとネギの煮物。
ダシの中にほうりこむだけだから簡単。仕上げに水菜を入れてポン酢とトウガ
ラシで食べたから、鍋料理みたいなもんだろうか。他にはゆで卵のしょう油漬け
やカブの浅漬け、生キャベツでキムチを包んだもの(ゴマを加えて美味)とか。
それにしても、ヒマだ。
連休初日からヒマなのだ。明日からは何かしらヤルことを見つけなければいけ
ない。そうしないと日記を書くのも退屈になるだろう。とりあえず明日は竜王戦
の観戦でいいとして、あとはどうするか。年末だというのに
ヒマを持て余すウラ若き女子は
僕を誘うように、よろしくお願いしたい。できる限り短縮した日記だった。
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