予備校講師でわるかったな!





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タケシ、代講に行きます。 1月16日
  7時半起床。
  11時に就寝して6時半に目が覚めて、まだ寒いからいいやと2度寝をむさぼっ た結果。6時半の覚醒時におもしろい夢を見たのだが、メモを取らなかったので 忘れてしまった。なんとなくモッタイナイことをした気分。

  取り立ててやることはない。
  もちろん雑用や家事はある。来年度の仕事の準備もチョコチョコ進めている。 「ねばならない」というたぐいの締め切りのあるタスクがほとんどないという状 態。今月は基本的にこのペースが維持される予定。授業がある、つまり

絶対にこなすべきタスクが1つ以上ある

日のほうが、こういったアイマイなタスクを片付けやすい。休日は休日でそれら しく好き勝手にしていたい、とも言える。


  整骨院、プール、スーパー。
  おなじみの金曜日3点セット。体重は64.8キロでこれといった違いはない。休 日が続くと夕飯を食べる時間が早く(昨日は7時過ぎだった)、そのぶん食後の 酒を飲む時間が長く(昨日は2時間以上)なるから、気をつけないといけない。 酒がいけないのではなくて、

ツマミなしでは酒が飲めない

体質のため。これがまた、太りそうなものを食べちゃうんだよね。昨日は(今日 の日記に書くのもヘンだが)ピーナツ・チーズ・海苔巻きおかき・ツナ缶・ジャ ガビーと食べまくった。それでどうして太らないんだって、そりゃあ節制してい るからですよ!

  日記だった。
  昼食は牛肉のカツレツ弁当。これでどうして太らないのか以下略。午後はヒミ ツの花園。調子は上がらない。気温こそ低いようだが風のない快晴。雲ひとつな いというのが比喩にさえならない。まるで

ビリー・ジョエルの『アレン・タウン』を連想させる空

だった。どういう比喩なのかと思う人が多いだろうし、意味がわからない人のほ うが多いだろう。個人的に、

冬空=アレン・タウン

という公式ができているだけだ。♪なんとかかんとかアレーンターウン。


  これでは読者が読み飛ばすだけではないか。
  だいたい、意味がわからない。わかりやすくいこう。まずは布団を取り込んだ 。わかりやすい。ちょいと外出。駅前に出たあたりでケータイが震えた。

液晶には某高級幹部の着信履歴が。

まさか来年度のことだろうか(だから今さらだよ!)と半分ビビッている。チビ ってはいない。そんなんでチビルか。

某「いやぁー、先生、急なんですけど」
僕「はい」
某「代講をお願いしたくて」
僕「はい」
某「××××××××(注:クラス名)なんですけどぉ」
僕「はい」
某「先生、やってないですよね?」
僕「はい」
某「××校なんですけど、××先生が急に倒れて」
僕「はい」
「いや、今日なんですけどね?」
僕「はい」
某「あ、大丈夫ですかね?」
僕「はい」
某「で、予習してもらわないとダメじゃないすか?」
僕「はい」
某「これ(クラス)担当している人ほとんどいないんで」
僕「はい」
某「先生くらいじゃないと任せられないんです」
僕「はい(ありがちなお世辞だなオイw)」

  そのクラスは担当していない。
  したこともない。たぶんすることも今後ないだろう。あれはスター講師がやる ものだからね。当然テキストも持っていない。カリキュラムがゼンゼン違うから 、1年間がどういう流れになっているのかも知らない。そもそも、授業時間の設 定がどうなっているのかも知らない。

  予習とか授業準備と言われるものは、そういう文脈を理解しているからできる ものである。
  文脈があってこその準備だ。だから、こうして授業開始時間まで4時間もない ときに、引き受ける仕事ではない。これから帰宅して、出勤して、校舎で授業準 備をして、教壇に立つことができるか。物理的には可能だろう。そんな程度の授 業で良ければ可能だろう。

  業界関係者は周知のように、今日はセンター試験前日だから少なくとも夕方か ら夜の授業はない。
  予備校は受験学年の授業が圧倒的多数を占めるから(1・2年の授業はあるけ れど)、一般の予備校講師はほぼ休日となっている。もちろん僕も休みだったわ けで、授業に持っていく気持ちの準備は全くできていない。こうして代講依頼が あるなんてのも想定外で、ヒゲすら剃っていない。

  さらに困るのは、クラスレベルだ。
  最上位である。120分の授業に対して、30分チャカで予習が終わるはずもない。 いや、解くだけなら終わる。満点の解答を準備するのでなければ、どうにでもな る。ただ、それでは商品としての授業は成立しない。1年後はT大を受けるだか 受かるだかという生徒様に対して、そんないいかげんな準備で授業ができるか?  断るべきではないか?


某「少しでも校舎に早く入ってもらって」
僕「はい」
某「そのぶんの××(業界事情的に自粛)はお支払いしますから」
僕「はい」
某「で、(代講を)受けてくれますよね?」
僕「はい」
某「ハイハイと答えていれば今の問題をすり抜けられると思ってんだろう! テ キストの準備は校舎にできているんだ!」

<よびわるエヴァ劇場はじまり>

タケシ「そんな・・・」
レイ  「そうやって嫌なことから逃げてばかりいるのね」
タケシ「違う! 違うよ!」
ミサト「授業の準備はできているわ。乗るの、乗らないの?」
タケシ「僕は、僕は・・・」

逃げちゃダメだ。
逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ。
逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ。

タケシ「乗ります、僕がやります」

<よびわるエヴァ劇場おわり>

  たったこれだけのことを書くのに10分考えた。
  ここで読者様に宿題。以下のセリフを上記<劇場>に加えてストーリーを完成 させよ。セリフの順番、オリジナルの追加の有無は問わない。

レイ  「こういうとき、どういう顔をすればいいのかわからないのよ」
タケシ「笑えばいいと思うよ」


  日記に戻ろう。
  バカすぎて読者様がついてきていないこともあるだろうし。大急ぎで帰宅し、 スーツに着替えて某校舎へ出勤。途中で立ち食い蕎麦。オヤツ用に小さなパンを 買った。何しろ授業準備がゼロの状態で出社だから落ち着かない。テキストがど のレベルなのか想像もつかないのが怖い。その他もろもろ面白いこともあったが 長くなるので省略。

  授業は無事に終了。
  お休みの講師の代講をするのは2度目(1度目はヒマここ)。前回とは違って 休み時間に逃亡した生徒様はいなかった。レベルが違うからか、まだ2年生だか らか。テキストについては書きたいことがあるが省略。授業準備は実質40分程度 だったが、簡単すぎて別の意味で困った。そのせいなのかどうなのか、予習をし ていないように見える生徒様が目立った。

講師ごときに習うことが目的で超難関大学に受かるだろうか?

自分なりの疑問点を教室に持参するから、伸びるのではないか。お持ち帰りの内 容程度で満足するのは、失礼ながら、まあやめとこか(^_^;)


  終業チャイム30秒前に終了。
  サクリ教室を出てサクリ校舎を出る。授業の質には納得していないけれど、代 講としての仕事はそれなりにこなしたと自己評価。生徒様の期待に応えることは できなかっただろうけど、事情は汲んでくれたとも思う。みんな真面目に受講し ていたし。

  しかし、今年度はこれで代講が3度目である。
  僕だけが代講を引き受けているわけではないだろうから、ちょっと多すぎるよ うな気がする。僕はこの14年間、一度も当日休講を出していない。体調管理もプ ロの仕事じゃないのか。まあ、体調の問題だけにやむをえないことはあるかとも 思うけれど。自戒を含めて書いておきたい。


  夕飯のメインは煮物。
  牛肉とシメジとネギを鶏がらスープでさっと煮て、塩コショウ酒しょう油で味 付けして、片栗粉でトロミをつけたもの。料理名はないし、レシピもない。寒い から温かい汁物を食卓に加えたほうがいいな、という判断。ショウガの千切りを 加えたほうが時期的にも良かったかも。他にはサーモンの刺身など。

  急な仕事で日記の予定も狂った。
  それでも余分な仕事が入れば収入も増えるわけで、悪い気分でもない。こうし て、食事時間が遅くなれば飲みすぎなくて済むことだし。
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