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パラダイム・シフト 1月28日
  9時過ぎ起床。
  夢をたくさん見ているのに思い出せない日々が続く。朝食は珍しくマフィン。 きのう立ち寄ったスーパーでたまたま安売りしていたから、という購入動機。ハ ムを切らしていたので目玉焼きを挟んで食べる。黄身で手が汚れるけどとてもお いしい。朝食にはやっぱりタマゴだ。午前中は読書とか。


  『家族力』山本一力を読了。
  家族が持つ力がどれほど良いものかを論じるエッセイ集。
  著者のファンには面白そうな彼の人生が描かれているけれど、中立的な立場で 読めば平凡。

  著者は直木賞作家。
  時代小説が中心だったと思う(僕は時代小説を読まない)。本書にも出てくる ように、直木賞受賞時のインタビューで「借金を返すために小説を書き始めた」 と答えた、というエピソードは知っていた。この本の存在も知っていて、例によ ってハードカバーで買うつもりはなく、文庫化さらに新古書店落ち化を待って買 った。

  最初の半分が著者の半生記にあたる。
  執筆現在の結婚が3回目で、ここでようやく家族の力を実感したとのこと。そ の裏づけは今までの自分の生活(親や親族や前妻2人との関係)にあったという フラッシュバックは面白い。

  しかし、後半からはあちこちの雑誌に掲載されたエッセイを寄せ集めただけで 、いかにもヤッツケ本
  直木賞受賞決定が2002年1月、本書のハードカバー発行が同年6月ということ で、

「売らんがな、直木賞作家の名前で売れるがな、売れればいいわな」

という程度の本作り。まいど書いているように、出版不況もむべなるかな(ムベ ナルカナ=当然だろうよ)ってとこ。ただ単に時期的に売れるからいいや、「世 論」の要請があるから作ろうや、というレベル。中身を吟味しないから5年後に は誰も買わない本になる、ってことを考えないんだろうね。本そのものの内容と しては、偏差値47くらいで別に悪くはナイ。新古書店で買えればちょっとお得な 気もする。


  お昼過ぎ、こわごわとプールへ。
  腰痛は最悪時よりも少し良いくらい。本当は明日まで様子を見たかったものの 、運動不足を感じてイライラしたから敢えて決行した。年をとったのか、運動に 慣れたのか、

ある程度まで体を動かさないと頭が動かない体質

になってきたような気がする。室内運動というのは体の一部しか使えないし、筋 肉を鍛えすぎるのも好みじゃないし。

  そっと400メートル。
  とりあえず腰にひどい痛みは感じなかった。明日以降がどうか、だね。何より も腰に負担がかかるのは授業をすること。黒板に書くのとか、異様に腰に負担が かかるのです。住宅街の奥にトンカツ屋さんを発見し、侵入。ミックスフライ( ヒレ・カニコロ・メンチ)定食850円はなかなか良かった。たまには使える店だろ う。出勤。


  年度最終シリーズの1番手はCクラス。
  通年の感想はすでに書いたので省略。先日のセンター試験の結果(ヒマここ) を見てもわかるように、僕の授業レベル設定をもっと低くしなければいけない。 1年を通したテキストはいわゆるMARCH目標になっているし、生徒様の志望 校もおおむねそのレベルではあるけれど、実質的には

日東駒専目標、実際は以下略

でやるべきだ。センター試験で平均にも達しないのでは、いくらセンターがやや 特異な出題形式を持つといっても、MARCH目標というのは無理がありすぎる。来年度は、開講時点で今年の結果を公表し、そういうことですからと宣言して おこう。


  授業後は関係者と飲みにいく。
  という話題に移ろうとしたら、校舎を出る前、まさに出入り口で生徒様♀につ かまる。

「週末の最後の授業に出られないんですよう」

というアイサツ。翌日が入試だからということ。知らせてくれてありがとう。最 後のアドプリは必読感涙ものなんだけどなあ、それは言わず。さすがに、授業の 翌日に入試なら欠席をオススメする。もちろん前夜は眠れないことになるだろう が、それでも。

  校舎を脱出した後に、飲みにいかんとする某関係者に言われた。

「信原さん、そういうこと言うんですか?」

  なんですかそれはと訊ねてみれば、僕が先の生徒様♀に告げたセリフのこと。 あら、今日もお洋服カワイイね?

僕「べつに普通じゃないですか」
某「僕は言えないなあ」
僕「そうですかね、女の子なんだし、ほめてあげて悪いことは何もないですよ」
某「セクハラになりそうだなあ」
僕「男子でも言いますよ」
某「かわいいって?」
僕「それじゃ変態でしょ。へぇ、かっこいいじゃんとか」
某「でも女子ですよね、信原さん彼女の袖つかんでたじゃないですか」
僕「ソデ以外をつかめば問題ですがねw」
某「キャラ設定まちがってたなあ」

  誤解のないように書いておく。
  僕は異常なほどの人見知りだが、きわめてフレンドリーな人間だ。必死で逆プロパガンダをしている人もいるようだが。生徒様であ るとかそういうことには関係なく、人間関係が成立したらそれなりの話し方をす る。男の子なら下ネタをふる(どうなんだこれはw)。まして、女の子の服をほ めるのは当たり前である。ほめられて不愉快になる女子はいない。

  ただ、生徒様はお客様でもあるから、自分から話しかけたりコンタクトを取る ことはない。
  ソデ以外をつかむことはない(それは逮捕だ)。男子のソデはつかまない(別 の意味で逮捕だ)。ふつうの人間同士としてのコミュニケーションを取るのは何 も問題がない。セクハラというのは、そのあたりをわきまえていない、あるいは 片方が誤解しているから生じる概念である。一定の礼節をもって接すれば何も問 題は発生しない。


  飲みは「キヨハラ」で。
  いろいろと業界の話とか。非常に熱い話も伺えた。そうそう、今日の昼間にも 某講師からメールが飛んできて、

あそこにあれがアレしてナニなんだそう

ですね。そっかぁー(読み抜けに気づいた羽生善治風)。まあアレがあれしても アレに即座に影響が出るわけじゃないと思うけど、なかなかナニですよね。どう なってくんだろう、この業界。

「業界ネタ、ハッキリ書けよぉ!」

書くわけないでしょ(@^^)/~~~
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