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Time Stands Still 2月7日
  9時起床。
  幸いなことに熱は出なかった。やっと回復基調にのったようだ。もっとも、このところ寝てばかり(今日は10時間睡眠)だから、こうでないと困るのだけど。フケツ系ウイルス保菌者として、今日もヒキコモルしかなかった。昨日の続きで、インフルエンザ対策について考えた。


  では善後策は何だろうか?
  予防接種だろうか。どうだろうね。浅学なままテキトーなことを書くと、あれ って「今冬に流行が予想されるタイプのインフルエンザウイルスを接種」するも のだったはず。流行しないタイプのウイルスに感染したら、何も意味がないわけ だ。まあ事前に

自分がどのタイプに感染するか

なんてわかるわけがないし、仕方がないとは言える。

  疫学的にはリスク軽減の可能性が一番高いものを求めるのが予防という行為だ ろう。
  予防接種がその典型だ。これだけ普及しているように見えるインフルエンザの 予防接種もそうだし、おととい書いたタミフルだって異常行動の発現なんて例は非 常に少ない。メリットが大きくてリスクが非常に少ないならば、予防行為として の価値は高いと言えるかも。風邪予防として

ウガイだの手洗いだのが奨励される

のも、この意味で理にかなっている。衛生や統計学という概念を医学にもちこん だナイチンゲールは偉大だった、という結論になる。なる、のかなあ。


  少しは活動的になってきた。
  寝すぎで腰が痛いしフラフラするけれど、体調が良くなっていく実感がハッキリあったから。ノドはまだ少しイガらっぽい。午前中はずっとエッセイを書いていた。お昼過ぎに弁当を買いに出た。特のり弁。

外出する時間をできるだけ減らさないと世間に迷惑

なので、急いで帰宅して食べた。弁当が冷めるのを避けただけかな(^^ゞ

  4日ぶりに「自己紹介」(別窓です)の説明の続き。
  3枚目の写真は、トイレに飾ってあるもの。プーさんのヌイグルミは誰かに貰 ったもの。左にあるのは、タバコのノベルティで貰った時計。電池を入れてないから、ただのオブジェと化しています。

時間の表示がないところに意味がある

のですが、ちょっと難しいですかね。1枚目の写真の時計は動いているわけです よ。


  遅い午後はヒミツの花園。
  これも久しぶりで、もちろんペースは上がらない。かまわない。明日からは授業準備も再開したい。今日もよく晴れて、布団干しは良好。洗濯物がなかったのが残念。バルコニーにあるフリージアの鉢から、花弁が生えてきた。花を咲かせるのは桜と同時期ではあるにせよ、少しずつ春が近くなってきた感じもある。

  水分補給は意識的に増やしている。
  1日2リットルまではいかない。湯冷ましとウーロン茶とコーヒーと紅茶で、合計せいぜい1.5リットルくらい。夕方になっても熱の気配はないし、検温もしていない。自律神経の調整がまだ完璧ではないのか、汗をかいたり寒さを感じたりの繰り返し。それでも体調は良くなっていて、煙草も6本くらい吸えるほどだった。読書もした。


  『どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか?』中島義道を読了 。
  以前にも紹介した『どうせ死んでしまう…… 私は哲学病。』を改題したもの 。
  よって感想文は2006年5月11日の日記にゆずる。

  読んでいておかしいな、と思ったんだよね。
  中島義道の本って同じような内容が多いから、読んだことのあるエピソードが 多いなと。それにしたってデジャブ現象を超えるレベルで「これ読んだな」と思 う回数が多すぎた。文庫版あとがきまで来てやっと、本文庫が『哲学病。』を改 題しただけのもの、と気がついた。上の日記でも「04年の発売だから07年くらい には文庫になるんじゃない?」と僕自身が書いていた。

  改題は自由だ、とは思う。
  哲学なんていう言葉を書名に加えただけで世間の人は手に取らないからね。本 だって商品なんだし、売るための戦略があるのは仕方がない。でもね、

文庫出版で改題するなら裏表紙に明記するべき

じゃないか。だいたいの文庫はそうなっているし、じっさい僕も裏表紙を見てそ の記載がないから買ったのだ。僕にとって中島義道は信頼できる、かつ好きな作 家だから、文庫になれば中古落ちを待たずに買っている。読者=消費者がせっか く作り上げた作家との(一方的とはいえ)信頼関係を出版社が裏切ってどうしよ うっていうんだ。

こんなことやってッから、出版不況なんだよ。

  まあそれはいいや。
  幸いなことに『哲学病。』は人から借りて読んだだけなので、この文庫を手元 におくことで自分の本にできた。この日記では文庫版解説の「ショッピングの女 王」中村うさぎを引用する。

>何年か前のこと、私はある若いホストから「俺が生まれてきたことに、何の意 味があると思う?」と尋ねられ、「生まれてきたことに、意味なんかないよ。意 味もなく生まれてしまったから、せめて自分の人生に意味をつけるために、人は 生きていくんじゃないかな」と答えたことがある。今でも、基本的に、この考え は変わらない。少なくとも私は、自分の人生に自分なりの意味(そう、これは自 分だけの問題だ。他人にとっては私の人生など何の意味もなくたって構わない) を付加しようとして生きてきた。

  中村うさぎって一見ムチャクチャな人だけど、ときどきハッとすることを書く 。
  他人にとって自分の人生なんかどうでもいい、素敵なことではないか。暴論だ が、真実だ。本書感想文のまとめとして、いやはやこれはやっぱり名著ですよ。 ちょっとこのヒト大丈夫なんですか、という一般的な感想はありそうだけど、自 分の人生は自分のためだけにあるのだから。


  1時間ほど昼寝をしてから夕飯。
  鳥つみれ鍋。生キャベツ。キムチ。ハスの酒煮。肉豆腐。スモークサーモンのサラダ。ほとんどは昨日または一昨日の残り物で、特別なメインはない。ビールを旨く感じたのは久しぶりで、やはり体調良化はハッキリしてきた。

  この日記を書きながら、めずらしくTVで映画を観ている。
  黒澤明の『七人の侍』。名画とされているが観るのは初めて。セリフが早く、音質も悪くて聴き取るのが大変。現代では字幕が必要かも。明日の日記で感想文を書ければいいのだけど、ちょっと難しいかなあ。

  受験生は件名を訳せるだろうか。
  「まだ時間は立っている」とか訳してないといいのだけど。文法や読解ができないと辞書を引く意味がない、という好例かと思っている。それでは。
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