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ほとんど昨日の日記 |
3月4日 |
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7時半目覚め。
二日酔いレベル3から4(5段階で5が最高)。ダメだこりゃ、呑みすぎたな
と布団の中で昨晩を回顧。何かヘンなことしなかったかな、ふつうに帰宅したよ
な、日記はアップしたはずだし、風呂は入らなかったが(酔っているときの入浴
は命の危険)歯は磨いた。忘れたのは自転車のカギを抜き忘れたことだけ。
泥酔するほど呑んだのは、もちろんパーティーで、ではない。
立食パーティーはただの社交だから、あまり食べないし飲んでもビールくらい
。ビールのつぎ足しばっかりしてもらうから、美味しくはないね。パーティー自
体の楽しさは、えーと何て言いますかね、まあそういうこと。僕がはじめて参加
した15年くらい前に比べると、んん〜、ですね。何よ?
呑んだのは焼き鳥屋だときのう書いた。
年配者とのサシ呑みで、がんがん注がれるからガンガン呑むことになり、彼も
ガンガン呑むからがんがん注ぐことになり、
3時間くらいで2人で1升近く
というのは調子に乗りすぎたと反省。浜松町から乗りこすこともなく、結果的に
無事に帰宅できたのは良かったけれど。
ときどき書くように、僕は酔って言動が変わることはない。
ロレツが回らなくなるくらいで、「酔ったから言うけど」とか「飲みの席だか
ら××」といった発言はしない。酔わなければできないガチトークなんてのは嫌
い。そういう意味では、飲みがコミュニケーションツールだとは全く思わない。
ただし、
何か記憶をなくしてやいないか
という心配はたまにある。お会計が2人で9,300円くらいだったとか、千葉に戻れ
ばウッスラと雪が積もっていたとか、その手のデティールを覚えているから、た
ぶん大丈夫だとは思うけれど。
9時40分起床。
雪は積もっていない。部屋の掃除をして風呂を焚いて入浴。二日酔いレベルは
2になった。昨日の将棋は5局全てが終局するまで観た。谷川九段は勝って何と
か降級を免れた(これで28期連続A級、昨日の日記を訂正)。谷川の力で残るの
がやっと、というのが実情なんだろう。
降級は鈴木・深浦の2人。
ともに昨年昇級したばかりだった。深浦王位は「史上初のタイトル保持者のA
級陥落」となったらしい。いやはや。もともとA級は当然ながら異常に壁が厚い
のだが、ここまで厳しいのは勢力図の変化だろう。ざっとイメージで書くとこん
な感じ。
今世紀初頭
・1〜3位でふつう→羽生・森内・佐藤・谷川
・4〜8位でふつう→丸山・藤井・郷田・三浦・森下
・1年でサヨナラ〜→その他
この数年
・1〜3位でふつう→羽生・森内・佐藤
・4〜7位でふつう→郷田・三浦・丸山・藤井・谷川・木村
・1サヨまたは8位→その他
どちらかと言えば降級ギリギリで戦ってきた郷田と三浦が力をつけてきた、とい
うところだろう。A級入りして5年くらい粘れば、自然に強くなってくるわけ。
いや、「自然に」なんていう低いレベルではないのだけど、郷田と三浦の躍進は
間違いないと思う。
名人挑戦者はその郷田九段。
挑戦は2年ぶり(例の扇子事件はヒマここ日記)。スジの通った居飛車派で、
羽生名人との決戦は面白くなりそう。羽生は居飛車が表芸でありながら振飛車も
指すオールラウンドプレイヤー。でも郷田が相手となれば徹底的に相居飛車とい
うシリーズにするのではないか。桜が散るころに開幕する。たのしみ。
ウダウダしてお昼過ぎからプールへ。
体重は64.65キロで重め残り。二日酔いレベル2で泳ぐのはきつかったけれど、
上がってみればサッパリした。僕のような虚弱者には運動がとても大切だ。酒も
煙草もやめる気は全くない。いや、煙草はいつかやめるかな。健康であることよ
り健康的であることが目標、というのはあんまり自慢にならないね。
午後からまた雨。
すごく寒いけれど雪にはならない。床暖房はこの冬はじめての全開モード。リビングではエアコンなしを達成したい冬である。でも少し寒かったな。読書とか授業準備とか昼寝とか、低いペースでものごとを進める。感想文が書けた。
『腰痛放浪記 椅子がこわい』夏樹静子を読了。
小説家の著者がわずらった腰痛の記録。
3年間にわたる闘病生活の結末を、面白いと思うかどうかは難しい。
この本のことは知っていた。
親本は1997年に出版されていて、すでに腰痛歴6年になっていた僕は機会があ
ったら読んでみようと思っていて、さらに10年以上が過ぎてからこうして読むこ
とになった。
少し感想文からそれるが、僕の腰痛歴は18年になる。
発症して半年ほど整骨院に通い、ごまかしながら生きてきて10年後くらいにも
っとも激しくなった。歩くのもやっとというレベルまで行った。それを契機とし
て水泳を始め、そこそこの痛みを抱えながら1週間に1回程度整骨院に通うとい
う日々が続いて5年くらいになる。そこそこの腰痛のベテランである。
いろいろと人に言われる。
多くの人にとって、腰痛とは一時的な疾病(しっぺい)にすぎないからだ。 「
重いものでも持ったの?」 「ギックリ腰?」 「風呂で温めるといいよ」 「湿布が
利く?」 「3日くらい寝てれば治るよね」 「バンテリンってどうなの」 「手術し
ちゃえば」 「週末にハッスルしすぎた?」 「カイロプラなんとかって利くとか」
「ハリはどうなの」 「腹筋が足りないんだよ」 「整体は」 「プール通っててもダ
メなの」 「たいへんですね」 などなど。
うるさいッつの。
ハイそうですかで治るのは腰痛なんていわないの。バンテリンなんかで治るわ
けないだろ(あれはただの痛み止めのはず)。まぁ、気遣って言ってくれている
のはわかるのだけど、慢性的な腰痛のつらさはなってみなければわかるまい。全
ての痛みは他者と共感できない、という人生の法則はあるにせよ。
さて、本書である。
要約すれば、原因不明の腰痛を発症した著者は、試行錯誤の3年を経て寛解(
かんかい=症状が出ない状態が一応は維持できている、という意味の医学用語)
にいたる。治療過程を関川夏央の解説から引用する。
>著者の治療遍歴がはじまった。鍼灸療法を手はじめに、低周波が良いと聞けば
試した。手かざしもした。気功、足裏マッサージ、カイロプラクティック、赤外
線照射、野菜スープ、温熱療法、体内電気のアースや尾?骨治療などという民間療
法からは果ては霊の供養まで、三、四十箇所は行った。霊は建礼門院に関係があ
るといわれた。
ふつうの、つまり腰痛が日常ではない人にとっては、なんじゃこりゃというも
のが多いだろう。
西洋医学もあれば東洋医学もある。手かざしや霊の供養とまで来るオカルトの
世界である。「この人、頭のほうはだいじょうぶなのか」と思うだろう。それが
ふつうだ。しかし、ね。
そのくらいキツイんだよ腰痛は!
これさえ取り除いてくれるなら、神だって仏だって信じたい。建礼門院の霊の
供養、いいじゃないか。手かざし、オッケー! 痛みさえ引いてくれるなら、ツ
ボだって水晶玉だって買っちゃうよ。買わないけどね(^_^;)
で、最後に感想。
う〜ん、こういうこともあるんだろうか。腰痛に限らず病は人それぞれではあ
るが、納得がいくというか腑に落ちる結末ではなかった。それはさておき、ミス
テリーや推理小説に似た「そして、どうなる?」という読ませるエッセイである
こはたしかだ。
夕飯はさまざまに。
イカのゲソとエンペラはサッと炙って高級な塩とレモンをふって食べる。ベーコンとキャベツの煮物。エノキでなめたけを作り大根オロシで。少量の鶏ひき肉を使ってモヤシ炒め。シメジは軽く茹でて千切りのキュウリと一緒に、先日の残りの酢醤油とゴマのタレをかけて。納豆やキムチやラッキョウといった定番で脇を固めて、独りなのでゆっくり食べる。
ビールは限定販売の『シルクエビス』。
絹のようになめらかという宣伝文句通りで、やや白みがかったサッパリ系のビール。ふつうのエビスをイメージして飲むと「ちょっと方向が違うな」という感じもするけれど、わりに美味しいと思う。日本酒はヌル燗を1合、いつものように日記を書きながらワイン。そうか、朝は二日酔いだったのにねえ(^−^)
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