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AはBをCにする 4月21日
  6時半起床。
  目覚めた瞬間は「5時半か、デキル男は早起きなもの。デキル男は俺。ふふふ ふふ」と思ったのに、1時間ズレていた。だいたい、9時57分消灯でこの時間に なるというのもオドロキだ。

  7時半過ぎから9時まで勉強。
  9時から将棋をTV観戦(後述)。10時に外出してプールとスーパー。お昼ご飯は手巻き寿司。午後は本を読ん だ。


  『英語となかよくなれる本』高橋茅香子を読了。
  朝日新聞社で国際配信部次長まで務めた才媛による、英語の勉強指南書。
  どのくらい一般性があるのか怪しいにしても、読み物としてはまずまず良い。

  著者は1938年生まれで東京外国語大学出身とのこと。
  もうこのあたりで、現代というより普通の人にはついていけないレベルのよう な気がするけれど、この偏見は捨てたいと思って読んだ。別に英語となかよくな りたいとは思わないが。

  英語の勉強を始めるとっかかりになるものを数多く紹介する。
  たとえば。

・小説を読む
・旅には英語ガイドを持参
・詩の朗読を聞く
・手紙を英語でやりとりする
・ハウツー書を読む
・英語以外の外国語を英語で学ぶ

  どうなんだろ(@_@)
  このレベルまで行くというか、行ける人はこういう本を手に取ることもないだ ろう。英語の勉強にはイロイロな入り方があるのだ、ということがわかるのは事 実だ。英語が好きな人にはおもしろい内容かもしれない。

  へぇと思った箇所はあちこちにあった。
  薄い本のわりには字がギッシリで情報量が多く、勉強法というよりそのコンテ ンツの紹介が多い(本末転倒のような気はするがそれは置いておく)。たとえば こんなところ。

>難しい「日本語」を英語の助けをかりて理解するという話を。
  日本の伝統文化・美術の展覧会などで、日本語の説明を見てもよくわからない ことがありませんか。教養のなさを暴露するようだけれども、わたしは、茶器類 についている名前など感じがずらっと並んでいてくらくらしてしまう。作品につ いている題名や素材も難解で、英語のほうがわかりやすい。

  僕もときどきこう思うことがある。
  日本文化を外国人に説明するために「内容をおおまかに伝える翻訳」というレ ベルの英語だということもあるのか、ああなんだそういうことね、と英語を読ん でわかるときがある。あくまで「ときがある」程度だけど、日本語の、

特に漢字の意味がわからないこと

は芸術というジャンルでは多いから、助かるなあと思う。しかしこういったこと が、「英語の勉強」という項目に入れるべきことなのかという疑問は残る。英語 の勉強法とは関係なく、単なるエッセイとして手に取る意味はあるかな、くら いのオススメ度。


  将棋の名人戦は第2局の1日目。
  今日は熊本城で行われている。毎日新聞のサイトから引用。

>午前9時に城内の数寄屋丸で始まり、昼食休憩後に本丸御殿へ移動して午後1 時半から3時までファンに公開。その後、数寄屋丸に戻り、午後6時半に指し掛 けとなる。

  名人戦で公開対局とは珍しい。
  しかし、この公開方法ってどうなんだろう。「本丸御殿」がたぶん大きな会場 で、それだけ多くの人が観戦できるということなんだろう。でも、対局途中で場 所を変わるというのは指し手にとって負担が大きいような気がする。公開自体は 良いことだと思う。

  TV中継は午前9時から10時まで。
  矢倉戦になってさくさくと20手ほど進んだ。午後の放送は夕方5時から6時ま で。上記の「本丸御殿へ移動して公開」とはどういうものか楽しみにして いた。


  が、これといった様子の描写はなかった。
  将棋盤とコマは移動したのだろう。脇息(きょうそく=ひじかけ)とか座布団 はどうだったのか、飲み物はどうするのか、扇子や時計は各自が持参したのだろ うか。細かいことばかり気にするようで申し訳ない。でも、知りたかったよ。

  夕方の放送で最新の差し手は羽生。
  それが3時41分で、そこから郷田が得意の長考。ついに中継時間には1手も指 さず。

この時点で2時間19分の長考(@_@)

さすがというか、1手くらい指してくれよっていうか。たぶん6時半まで指さず に封じ手となるだろう。


  雨の中を出勤。
  朝からずっと雲って、午後3時くらいから降り出した。例年並みの気温。授業衣装はスーツ。なぜなら、先週の今日書いたようにパンフ用の写 真撮影があるから。そのとき

「ああ? きょう撮影? 聞いてねぇ。適切な衣装とは言えんな。来週にしてく れたまえ」

と息巻いた以上、スーツくらい着ていかないと申し訳が立たないではないか。3 日前に散髪も済ませておいた。下着も良いものをつけていった(表情にそういう 細部が出る)。もちろんセリフは脚色ね。当たり前だろ!


  授業は順調に、ではなかったかな。
  無生物主語構文という面倒なところで手間取った。アリガチな説明として、

>無生物主語は副詞的に訳す

というのがあるけれど、まあ時代錯誤の典型だろう。そんなんで話が通じるのは ハイレベルの一握りの生徒様だけであって、フツーの高校生である生徒様が日本 語を発信するのは難しい。たとえばこういう英文だ。

The news made her happy.

前フリを入れてから指名してみると、「その知らせで〜」が精一杯。「その知ら せで/ために」くらいなら上出来かな。そう簡単には「を聞いて/知って」と発信 できない。僕の手話のレベルに似ている。

  言われればわかる、というのでは何の解決にもならない。
  自分で発信できるから意味があるし、日本語は充分に知悉(ちしつ)している という思い込みがワシら日本人にはある。その思い込みがイザとなると解答用紙 に書けないという悲劇を呼んでいる。そもそも、今の日本語なら

「その知らせは〜」で何も問題のない時代

に入っている。この無生物主語構文たるもの、解釈系講座ではなく英 作文講座に入れる時代になったのでは。


  以上、珍しく英語の話題を書いた。
  のではない。日本語の話である。だって、アナタは今

>その思い込みがイザとなると解答用紙に書けないという悲劇を呼んでいる

の部分を、何の苦労もなく読んだじゃないですか。

  パンフの写真撮影はアッサリ終わった。
  2枚しか撮ってくれなかった。偽善の笑顔を開陳する余裕もなかった。どうせ デジカメなんだから、20枚くらい撮ってベストの画像を選んでくれても良いよう な気がした。カメラマンは一瞬のシャッターチャンスを待つのではなく、

チャンスの起こりうる瞬間に1枚でも多く撮影する

という。数を打たないで当たるか、と考えるのが平凡ながらも正しいわけだ。ま 、新人だからしょうがないかな。


  夕飯は昨日の続きが中心。
  あまり美味しくないヒラメ刺はヅケにしておいた。目鯛焼きの残りは電子レン ジで温めた。昨日で

消費期限の切れたさつま揚げは

煮物にした。あわせたのは軽く茹でたソラマメとシイタケ。これはそれなりの味 かな。出勤前に作ったキュウリの中華風漬物と、カブとキュウリの昆布漬け。生レタス。その他もろもろ。どれもほど良く美味しかった。小さいけれど手の込んだ一品たちは、僕を幸せにする。
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