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彼は昔の彼ならず 5月19日
  8時起床。
  9時間たっぷりの睡眠はインフルエンザ対策。というのは言い訳で、ただ怠惰 なだけだ。睡眠時間を増やすと体調は確かによくなるけれど、僕の場合は腰も痛 くなるのがつらいところ。


  たまにはプロ野球の話。
  交流戦が始まりますね、というのはどうでも良くて、我が横浜ベイの大矢監督 が事実上の解任となってしまった。ずいぶん中途半端なタイミングだ。3年契約 の3年目で、この2年はたしか5位→圧倒的6位と来ていた。今年は開幕から主 砲・村田の離脱(WBCの怪我ですね)もあって、順調に最下位を突っ走ってい た。

  それにしても、何を今さらと思う。
  親会社の経営事情はあるだろうけど、戦力補強がほとんどなく、良い選手は他 球団に抜かれていくばかり(最近ではクルーン、谷繁)。FA制が整備され、行 使するのがふつうになった現代で、戦力補強なしで「若手を育てる」だけではう まくいくはずもない。今の主力と言える内川も村田も育てるのに5年ほどかかっ ている。そのくせ

生え抜きの選手が1流になってから逃げていく(佐々木主浩、斉藤隆、谷繁元信 が典型、みんなドラフト1位獲得)

体質になっている。経営方針に問題があると思う。3年なら3年、いくら負けて も大矢監督に任せるべきだった。ちなみに、谷繁を育てたのはバッテリーコーチ 時代の大矢である。


  さて、代行監督は田代富雄。
  なつかしいなあ。彼は70年代から80年代に活躍した内野手で、それこそ生え抜 きの名選手だった。活躍期間は短かったし、たいした記録は残していないにして も、「ここ一番の勝負強さ」を持ったホームランバッターだった。僕が名前をは じめて認識した野球選手でもある。

  引退後もほとんど横浜のコーチをしていて、ここ数年は2軍監督だった。
  僕には「いつかは田代が監督に」という想いがあったから、これはこれで嬉し いことだ。おい若者、わかるか?

現役で応援していた選手が監督になるんだぞ。

「トシ取ったんですねえ」とか言うんじゃないぞ(正しいしw)。しかしまあ、 今年はどんなに頑張ってもやっぱ最下位だろうな。


  午前中は日常営業行為。
  プールでは少し股関節が痛んだ。平泳ぎだと違和感がある程度かな。クロール では特に問題ない。そろそろ例年のように腰痛が出てくる季節なので気をつけた い。といっても回避する方法はないので、

腰をなだめながら生きていく

ことになる。平泳ぎを減らしてクロールを増やした。600メートル。

  昼食は鶏めし弁当。
  つまらないものが続くのはダイエットのため。体重がなかなか落ちてこないの で注意しているけれど、今のところ横ばいどころか増加傾向。

文句を言っても嘆いても偏差値は上がらない

のと同様に、体重も減らないから外出。自転車に1時間ほど乗ってきた。

  まさか減量及び運動だけが目的というわけにはいかない。
  そこまでヒマじゃないってことで(それなりにはヒマだが)、大規模スーパー の家庭用品売り場を目標にした。ベッドのシーツを買うため。よく知らないけど

値段がピンキリの商品の1例

のように思える。幸いなことに口うるさい妻もおらず、隣に寝る人もいず、基本 的に安物を買っているし、今日も買った。ダブルベッド用で2,000円ちょっと。清 潔でありさえすれば、寝具のテクスチャー(手触りのこと)にこだわりはないの で。


  朝から曇りが続いた。
  24℃くらい。ギリギリ洗濯物は乾いた。遅い午後は仕事と読書。


  『マダムと奥様』辻仁成を読了。
  パリ在住の著者による軽妙なエッセイ。
  以前の著者を知る僕にはかなり違和感があったにしても、これはこれで軽くて 読みやすくていいんじゃないってところ。

  著者はもともとロックバンド『エコーズ』を主宰し、小説家として芥川賞を取 り、映画も撮るし写真も撮るという多芸多才な人である。
  女優の中山美穂と結婚したのは今世紀になってからだったか(辻は再婚)、そ のためかどうかは知らないけれど、今はパリに暮らしている。妻と息子とともに 送る日々を中心に描いた文章が多い。

  文章が軽いのは『女性自身』に連載されているものだからだろう。
  重厚な純文学を書く辻の1人称が「私メ」だもんな、力が抜けるなんてもんじ ゃない。

おいヒトナリ、昔のお前はどこにいったんだ

と言いたくなるけれど、時代も変われば人も変わるし、読者層も今までとは違う んだからしょうがないか。

  柔らかい内容のわりには文字ギッシリ。
  読者に媚びへつらうような書き方が気に入らないけれど、ナンと言っても気軽 に読めるのはいい。文庫本で1つのエッセイが4ページくらい、単行本にするこ となく文庫オリジナルにしたというのはグッド。良かったらどうぞくらいのオス スメレベル。

  ところで辻の名エッセイと言えば『函館物語』が挙げられる。
  いわゆるフォトエッセイで、本書と同じく文庫オリジナル。本書と読み比べる と「本当に同じ著者なのかよ」と思うくらいトーンが違うので、興味のある人は 『函館』をどうぞ。なお、僕のエッセイ「テツわる青森・函館編その3」は、こ の『函館』のオマージュとしてその一部を書いたものです。


  ワセヨビ。
  今日の授業に限らないことになるが、生徒様が欠席せずに毎週来てくれるのは とても嬉しいことだ。学習の到達度という問題は置いといて、教えるほうも

「そうか、こういうところがわかってない(復習できてない、身についていない )のか」

と考え直す余裕が出る。余裕というより善意の解釈と言うべきかも。

  昨日の手話教室でも思った。
  講師からすれば、毎回出席している生徒様は(それなりに)信頼できる。教わ っているほうも「そこんとこもう1度教えてくださいよ」と良い意味で頼ること ができる。もちろん受験という締め切りがある場所にそのまま当てはめることは できないけれど、そういうのが

先生と生徒の良い関係

なのではないかな、と感じた次第。なんかイイコト書いたな、珍しくな(^_^;)


  帰宅して夕食。
  お楽しみは一昨日仕込んだヒラメ刺の昆布じめ。3行レシピと書きたくはない が、手順の紹介。

1、昆布を拭く
2、少量の砂糖を解いたお酢を1に塗る
3、ヒラメ刺に少量の塩をふり、2を巻きつけてラップにくるむ

  お味はどうかというと、今一息。
  味が薄くなったのは、塩が少なかったのか。ポン酢をつけて食べたらちょうど 良かった。昆布の味が出すぎたのは相変わらず(3年くらい前に書いたかもしれ ない)。この料理では、お寿司のバッテラのような

透けて見える昆布

を使うべきなのかもしれない。お酢と塩を使っているから保存性は良くなったと 思う。もっと検討しなければいけない。いつまでも、同じところにいたくはない から。
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