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想定できるが見えない壁 5月31日
  8時起床。
  またも2度寝に失敗。体調が悪いのか、疲れていないのか、たぶん後者だ。眠 くなったらいつでも寝れるというのは、幸福なのか不幸なのか。この答えは書き たくない。


  10時からTVで将棋を観る。
  ニュースと天気予報は別として、1週間で唯一観ることに決めているのが10時 からの2時間。ときどきニュースの続きで何かの番組を観てしまったり、相撲に 代表されるスポーツを観ることもある。人生の残り時間を考えると、

TVに使う時間が惜しい

と考えるようになったからだ。今年になってから民放を観たのは多くて2回くら い、せいぜい3時間くらいだろうか。流行っているどころか、今やっているコマ ーシャルなんて1つも知らない。

  ところで、雑誌のTVガイドみたいなものって良く売れているみたいだ。
  スーパーにも置いてあるくらいだから、相当な売り上げなんだろう。あれは新 聞のTV欄とは内容が違うのだろうか。詳しい解説が載っている(今回の名人戦 は8四飛車戦法をどちらが使わないか、など)のかもしれない。すると、TVガ イドを買う人というのは、

予想されたとおりに番組が進行していく

のを楽しみにしているのかしら。趣味というのは、関係しない人には理解しにく いものみたいだ。それだけ僕は将棋が好きだということ。


連載 読者の趣味ベツ割合7(最終回)
「将棋が好き」→0.5%

将棋の普及は『よびわる』設立の目的の1つだったし、今も変わっていない。将 棋は社会に一定の認知をされているゲームなのに、なかなか人気が出ない。僕と しては、梅田望夫ではないけれど、将棋に関わっているさまをコツコツ書くこと で、将棋をもっと普及・一般化させていきたいと思っている。ルールは複雑では ないし(おおむね小学校低学年から指せる)、お金もかからず、場所も取らず、 2人で楽しめる(1人でもネットで指せる)。こう書けばカドが立つだろうが、 日本人の白痴化を進行させているテレビゲームなどとは比べ物にならない高度な 知的ゲームだ。ゲームと言えばまず将棋があり、そのはるか後方を他のゲームが 歩いている、くらいの成熟した日本社会を築きたい。そこまで言うか。

  これで連載はひとまず終わり。
  僕から見て、どういう読者がいるかな、どういうコンテンツを楽しみに読んで いるのかな、と推測してみた。検証する方法も意欲もないので、推測したからど うだ、という話でもない。どのあたりのストライクゾーンを設定しているかを紹 介しただけである。

「あの、7日間とも読んだんですけど、あの、計算したんですけど、合計が39.5 %にしかなってないんですけど、あの、残りは・・・」

アンタも相当なヒマ人だな(-_-メ)


  朝から午後にかけては、授業準備と勉強をした。
  勤勉だ。1学期ぶんのテキストの準備は全て終わった。固定のプリントもすで に終わっているので、あとは授業直前の再チェックだけ、といういつもの体勢に なった。これで、

夏と秋に向けてどう組み立てていくか

を落ち着いて検討できるようになった。また同時に、夏期講習のテキストはまだ 来ていない(当然だ)けれど、準備をチョコチョコとやっておくこともできる。仕事が少ないのは不幸だが、準備万端で授業に臨める(という余裕がある)状態 はすばらしい。

  朝は雲って、昼間は晴れた。
  午後遅めには雨も降った。非常に不安定な天気ということ。26℃くらいで、正 午過ぎにスーパーに行ったときは暑かった。晴れのタイミングが良くて、洗濯物 はよく乾いたし、布団も干せた。何もかも順調に運ぶ1日で、

「よぉし、銀玉行っちゃおうかな?」

と思ったものの自重。給料日直後の日曜なんて、自動拷問装置設置店に化けてる からね。


  代わりに、料理をした。
  ポテトサラダ。早い時間に作って冷蔵庫で寝かせるのがコツだから、こういう 遅めの午後に作っておくものなのだ。単純なレシピだが手間はかかる。その意味 では。

ポテサラ作りは日曜日の午後によく似合う。

なんかすごい名言できたぞオイ。

  ポテサラは久しぶりだ。
  新居(2007年7月1日入居)で作った記憶がない。僕はふだん作らない料理を たまに作ると、あれはいつだったかなあと思いをめぐらす。料理を作るときの雰 囲気が好きだからだ。料理があってから状況が生まれるのではなくて、

状況が料理を作る

と思っている。かなり個人的な思い込みではある。調べてみたら、さいきん作っ たのは2007年2月10日だった。昼寝を15分だけ。読書の日々は続く。


  『記者になりたい!』池上彰を読了。
  NHKで記者からキャスターになった著者による、ジャーナリズムに関するエ ッセイ。
  「わかりやすく伝える」ことに主眼を置く著者の職業倫理が反映された良書。 文句なし。

  著者は土曜日夕方の『週刊子どもニュース』のお父さん役キャスターだったそ うだ。
  顔写真を見ると、その番組をほとんど見たことのない僕でも「あ、この顔しっ てる」と思うくらいだから、それなりの有名人なのかもしれない。記者生活は16 年、キャスター生活も16年で、NHKを退職したそうである。

  情報の整理がすばらしい。
  記者になるまでの子ども時代、記者になってからの青年時代、キャスターにな ってからの中年時代と時系列で話は進む。TV局の記者とはどういう仕事なのか 、キャスターとアナウンサーはどう異なるのかなど、具体的な説明が過不足なく 盛り込まれ、スイスイ読める。TV局というのはジャーナリズムの1例に過ぎな いわけだが、その世界で生きていくことの苦しさも楽しさも手に取るように読み 取れる。「はじめに」から。

>世の中には、「将来自分も記者になりたい」と思っている人がいるだろう。仕 事の悩みを抱えている若い記者もいるだろう。ジャーナリズムの世界とは無縁で も、記者の世界を知りたいという読者もいるだろう。あるいは、TVの裏側を知 りたいという人もいるかもしれない。そんな人たちのために、ぼくはこの本を書 いてみた。記者を目指した子ども時代から、実際に記者になっての体験談、そし てジャーナリズムについて考えていること。雑多な内容を盛り込むことになった が、「こんなヤツもいるんだ」と思いながら読んでいただければ、こんなに嬉し いことはない。

  伝えるって何だろうか、というのは僕の積年の悩みでもある。
  単純化することでもないし、複雑化することでもない。冗長になってもいけな いし、要約しすぎるとインチキになる。自分が(おそらく)わかっていることを 、どのように消化してその場にいる人に伝えるか、という悩みだ。その解決策の 1つになりうるかと思ってこの『よびわる』を始めたし、続けている。きっと答 えは出ないんだろうけど。

  本書の著者が用いる媒体はTVである。
  情報の受信者がどういう存在であるかを想像するしかない。発信者が情報者の 類型(例:これは普通のサラリーマンが見る番組だ)を想定するのは勝手だが、 受信者が必ずしもその類型に当てはまるわけでもない。そういう、想定できるが 見えない壁をどうやって越えていくか、超えていこうとしているかがよく書き込 まれている。

  本書の「想定」読者は、やはり職業選択を間近にした若い人だろうか。
  ジャーナリズムという仕事にアイマイな興味を持っている中高生が読むにはピ ッタリだ。また同時に、単純なドキュメンタリーとして、あるいは読み物として のエッセイとして、ふつうの人が楽しむこともできる。取るに足らない本を漁る のを趣味にしていると、こうして時々

「ああ、これっていい本だ」

というものに出会うことができる。広くオススメします。


  夕飯のメインはポテサラ。
  メインじゃないかな。ダイエット中につきマヨネーズをケチったことをのぞけ ば、良いデキだった。僕はマヨネーズをほとんど使わないから、むしろマヨネー ズの処分方法として良かったかもしれない。このところ野菜不足を感じていたこ とだし、モリモリと野菜を食べるのもここちよい。

  他はさまざまに、基本的には昨日と同じ。
  初物の枝豆は高かったのにダメダメだった。これは最低でも梅雨入りしてから の野菜だな。鶏スペアリブ昆布煮はレタスを添えて。少しだけ高価なビール『ハ ートランド』を飲んだ。おいしかった。何かの壁があるような気がする日記にな った。
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