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かけたい橋は 6月10日
  7時起床。
  体調が悪いな、寝が足りてないなと思っているのに眠れなくなったから。水曜 日は昼寝をする時間もあるからいいわね。昨晩は飲みすぎたかなとふりかえって みると、そんなことはなかった。食後に日記を書きつつワイン2杯が通常のペー スで、ところが昨夜はワインが1杯半ぶんしか残っておらず、かわりに

ウイスキーをショットで2杯

となった。「飲みすぎ」と「いつもより少し多い」はけっこう違う。

  朝食はロールパン3個。
  クインシーメロン。ゆで卵。ヤクルト。ヨーグルト。これだとちょっと食べす ぎなのかな。果物を食べるときにどれくらいが適量なのか、まだ感覚が取り戻せ ない。朝食はたっぷり食べろと言われる。おおむねウソだ。自分のペースで食べ るのがいちばんだ。


  村上春樹の『1Q84』の話題がまた新聞に出ていた。
  発売12日目で2冊組とはいえ100万部発行を超えたという話。僕は6月7日に「 『1』ばっかり品切れじゃん」と書いた。好きな作家の本が売れるのはファンに とって嬉しいことであるにしろ、

そんなに売れる本か、アレ?

という気持ちもある。『ねじまき』以降の春樹の長篇はストーリーが「トンデモ 本」と言われてもしょうがないものばかりで、世間一般が騒ぐようなものではな いと思う。

  また不思議なのは、『Q』はほとんど宣伝をしてないこと。
  発売前の情報は一切なし(2冊組という発表のみ)、広告のたぐいもほとんど 見かけなかったし、見かけていない。どうひいき目に見ても口コミで売れる内容 とも思えないし、一般の人が楽しめる(たとえばハリポタのように)とも感じな い。なんでこんなに売れるんだろう。まさか、

やみくろがわるさをしているの

と思ってしまう。「やみくろ」で反応できた人はハルキスト。僕は『Q』をまだ 読み終えていない。残り30%くらい。


  朝のうち勉強。
  いつもより早い時間に家を出てプール。この数日、股関節に違和感がある。腰 痛の先触れだ。この時期は

夏期講習に向けて持久力増加

をはかるべく距離を伸ばしたいのだけど、毎年恒例で腰の具合がよろしくない。 それでもガマンの範囲内で泳いでおくのも恒例だ。すこし頑張って700メートル。

  スーパーにちらっと寄って帰宅。
  ふたたび外出。いつもは木曜に行っている整骨院。明日の午前中は雨模様らし いということで前倒し。天気で行動の選択肢が少なくなるという状況がキライな のだ。中華料理店で昼飯にイカと野菜のチリソース。まずまず。


  午後は定例試験のプリント作り。
  口頭で説明すれば速いことを書き言葉に直すから時間がかかる。授業の利点と いうのはいくつもあるにせよ、その中で

口頭の説明と黒板による図解

の便利さに勝るものは少ない。数日前に問題集の話を書いた。今どきの問題集は 板書のような図解(あれは図解とは言わないかな?)が含まれているから便利だ 。僕の時代は、全て書き言葉だけで説明されていた(これは本当)。

  時間の合い間をぬって読書とか。
  上記の『Q』の読解に加え、就寝前にはそれとは別の長い小説を読んでいるか ら、こういった日常の読書にかける時間が少なくて困っている。ぜいたくな状況 とは言える。1時間の昼寝。


  授業前に2回目の昼食。
  本八幡のラーメン店『Y屋』で和風味噌ラーメン。無料サービスの大盛りはダ イエット中なので辞退した。もうラーメンを食べるには暑すぎる季節になったみ たいだ。終日曇りで、蒸し暑かった。気象庁も諦めて梅雨入り宣言を出したみた いだ。遅れてるぅ。

  汗をひかせるために、駅下のシャポーの書店へ。
  向かいにはトンカツの『W幸』があり、店員のオバサンが絶叫している。

>ロースかつが揚げたてです! 376円! キャベツはサービスです。ロースかつ 、ロースかつ!

古紙交換のカセットテープみたいに無限に繰り返している。目の前に書店という 「静けさが大事な空間」があることを意識できないらしい。

  こういう人を、世間は「ちょっとヘンな人」という。
  僕としては、正直に「ガ×キ×」と呼びたいと思う。ヘンなのではなくて、気 がおかしいのである。ヘンなのは魅力を伴うこともあるが、既知の外にいれば、 それは迷惑な存在でしかない。保健所の対策が急がれると思う。いやホントに。


  Fクラスの教室へ。
  文法が関係詞という面倒なところで、予想した通りに手間取った。テキストは 変わらずいいなあ、という感触。パターンだけで解けるような問題が少なく、じ っと考えることでちゃんと正解が得られる設問が多く掲載されている。

  ときどき、過去の栄光を大事にする人がいる。
  高校生くらいでもそういう人がいる。偏差値がいくつだ、あれこれというクラ スにいた、高校がこれこれだ、僕は私はこうだった、とか。バカか、と思う。大 切なのは過去ではなくて、

現状把握と自分の描く未来像

ではないのかと言いたくなる(面倒くさいから言わないが)。

  そして、現状と未来のあいだに、どういう橋をかけるかが人生の全てだろう。
  現在には少しだけ価値がある。未来への距離を測る起点になるからだ。未来に はいちばん価値がある。人は未来しか手にすることができないからだ。過去には 意味がない。せめて意味があるとすれば、反省材料とか教訓を得るための手かが リになる、くらいだろうか。授業に関係のないことを書いてみた、たまには。


  帰宅して夕食。
  鶏スペアリブのしょう油煮。ゴーヤと大葉の酢の物を作ろうとしたら、酢を切 らしてしまい、昆布もみに変わってしまった(変な味になった)。冷奴にはミョ ウガのみじん切りとカツオブシをかけてポン酢をかけた。キュウリの辛み漬け。 生レタス。などなど。

  明日から定例休みで、僕は5連休。
  土曜日につまらない用事があるくらいで、何も予定を入れなかった。旅行に出 るお金もないし。日常生活を充分に楽しみたいと思う。次の連休は7月の2連休 だったような。帰宅したときのポストには、市進からの封書があった。冬期・直 前講習の伺いだ。そういう季節だ。もう、

年度も終わりが始まった、

とまでは行かないかな・・・。
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