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このワインは何歳ですか |
6月23日 |
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8時半起床。
10時間ほどグッスリだった。昨晩から風が強く、昼間も同じだった。それなり
に晴れたが湿度も高く、27℃くらいで蒸し暑かった。
将棋の名人戦は決戦の第7局。
注目の振り駒で羽生が先手に決まった。6月17日に予想したように、羽生は7
六歩。「矢倉にしましょう」という誘いだ。対する後手の郷田は10分ちかく考え
て8四歩。ふつうに8四歩を指すべきところであり、実際に居飛車党の郷田は8
四歩が多いのだけど、ずいぶんと時間を使った印象だ。
BSの解説は渡辺竜王。
先手後手問題に関しては、
「僕だったら先手を(振り駒で)引けたから喜びますけどね」
と素直なコメント。わりに言いにくいことをスパッと言ってしまうのが渡辺竜王
の魅力だ。将棋は第6局とは異なり、素直な相矢倉模様へ。郷田はこの展開を嫌っているのだろうか。朝の中継は午前10時まで。この時点では、まだ郷田は迷っているようにも感じられた。
NHKのBS放送は今年でハタチ。
♪ BSハタチ、ドッキドキキ。
と聞こえる。
それはともかく、このような将棋の中継もほぼ同時に始まったと思う(数年後だったかも)。僕はそのころ、大学生になっていたかまだ浪人生だったか。日曜のNHK杯とは違って、将棋中継は画面が暗かった。タイトル戦はスタジオではなく、一般の旅館などで開催されるからだ。必ずしも良い記憶ではなくて、BSができることで、
こういった暗闇が公開されるようになった
のだな、と思ったわけだ。
朝のうちに昨日の清算。
レンタカーは保険コミで12時間7,000円以下、高速料金は1,500円(片道だけ使
った)くらい、走破距離は約200キロでガソリンは11リットル(1,300円くらい)
。リッター18キロ程度でずいぶんと燃費が良かったみたい。
それにしても、クルマは安い。
上記のように、朝から夕方まで使って、それなりに走って、自由をマンキツし
て1万円もしない。おかしいと思う。もっと税金をかけるべきだ。体感としては
、自動車税などとは別に
環境負荷税3,000円(1日稼動につき)
くらい払ってもいいと思う。マイカー所持者には多少の優遇措置がないと厳しい
だろうが。
こんなに環境に悪いものに、お金という代価さえ払えないというシステムは変
だ。
高速道路の料金を下げるとか、タダにするとか、そういう政策を実行したり提
唱したりしている政党が2つほどある。頭おかしいんじゃないか。クルマに厳しい社会を作るほうが先だ。
自動車税増税大賛成、環境税導入以下同文。
ときに、僕は大学4年生のときに自分のクルマを持っていた。15年以上前の話で
はある。
プールは600メートル。
少し離れた街にラーメン店が新装開店したので試してみた。クギがよく開いて
いる、ではなくて、味は普通だった。魚介豚骨スープ、業界的にマンネリな気が
した。たいがいに飽きるよ。
酒の空き瓶を返却したい。
日本酒1升ビン2本、ビール中ビン4本。自宅近くの酒屋に持っていくと、怪
訝な顔をされた。
「(店に)置いていくってことか?」
「じゃなくて有料で引き取ってって意味です」
「それはやってないな」
「日本酒(のビン)でもダメですか」
「いらないくらいだ」
店員のオッサンは犬や猫を追い払うような仕草をする。そうか、そういう態度ま
で取るんだ。
今どき、町の酒屋で酒を買う人はいない。
スーパーか、量販店だろう。まとめて入荷して安く売るスーパーなどに、町の
酒屋はかなわない。この酒屋も、ほとんど人の出入りはない。二六時中見張って
いたわけではないが、この2年足らずで客が出入りしている現場を見たことはな
い。何か買ってくれれば引き取りますよ、くらい言えばいいのに。
自転車で10分の量販店へ。
それぞれ1本5円で引き取ってくれた。むかし、僕がコンビニエンスストアで
アルバイトをしていた昭和末期では、店でふつうに空き瓶を引き取っていた。店
で売っていないものでも、有償だった。ビンはリサイクルして使うものだから、
「エコ的」にも当然のことだった。今のコンビニはどうなんだろう。僕は
原則的にコンビニを使わない
主義なので、確かめにくい。
量販店の帰りにパン屋さんに寄って、2回目の昼食にサンドイッチを買った。
将棋の夕方の放送を観ながら食べる。ついでに夕飯の仕込みもしながら。やっ
と出勤時間になった。蒸し暑くて外に出るのがイヤだ。
ワセヨビ。
こうしてある予備校での新人講師を勤めるのは、多少の例外をのぞけば10年ぶ
りだ。1QQQ年、某予備校でのデビュー年度は浪人生を週2コマだった。6月のア
ンケートの数字が極めて良かったので、その夏には
本部長に呼び出されて接待
してもらった。あれはむかし赤線のあった街ではなかったか。本部長という職名
だったかどうかは忘れた。
盛夏だったので、真っ赤なTシャツ1枚に白の綿パンで接待の席に参じた記憶
がある。
仮称本部長は
「なんで新人の小僧が赤いTシャツで! 俺様と会うのに!」
という顔をしていた。すいませんね世間知らずで。でも、暑いときに涼しいカッ
コをしないなんてエコじゃないのよ。それはともかく、次年度からは現役のクラ
スも担当してくれ、という話だった。食いたいだけ食って、飲みたいだけ飲んだ
。若かったし。まあ、その後の接待はなく、2006年に至ったわけなんだが((+_+))
20代最後の年度だったろうか。
教壇に立ってから5年を過ぎたばかりだった。古めの新人だよなあ、というく
らいのキャリアだろう。教える技術に成熟が見られるという時期ではない。甘ち
ゃんというのはかわいそうだけど、20年やっている人から見れば
素人よりはマシ
という段階だ。ただ、その代わりに若さと、それよりはるかに大事で貴重な勢い
がある。そういった時期を懐かしく思うことはできず、だからと言って戻りたい
とも思わず、ではどうすればいいのかわからないというのが、10年後ということ
になる。ハンパに古いが新人、むずかしいワセヨビの1年目である。
夕飯は豪華に。
肉のメインは山形牛のバラカルビ焼き。100グラム1,200円くらいのもの。もちろんほんの少量で良い。サッと茹でたアスパラと一緒に、塩コショウで味付けしてフライパンで焼いた。大根オロシも添えた。舌がとろけるというのとはちょっと違って、
タチの良い脂の味が良かった
と書きたいところだが、ハズシ。肉は味と値段が比例しやすいという原則があるものの、たまにはこういうこともあるかな。まあ、牛肉だから詐称なんだろうけどね。
魚のメインはキンメダイの刺身。
牛肉より少し高いグラム単価。薄めに切ってワサビしょう油でいただく。「食べる」が「いただく」に変わってしまうくらいの味。こちらは期待に違わず、すこぶる旨い。ビールは少し高めのキリン『ハートランド』。
日記を書きながらの食後酒はウイスキーの『山10年』。
暑いのでロックにしたが、ちょっともったいないかも。すごくゼイタクな夕飯
になったのは、今日は僕の誕生日だから。独りで祝うようになって、何年すぎた
ことだろう。初期中年も最後の年度へ。 |
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