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主観としての舌を磨く 6月25日
  9時起床。
  腹具合は問題がないようだ。数日前のピザを解凍し、焼きなおして朝食にした 。今日も曇り空で、湿度も温度も高い。午後には申し訳程度の晴れ間もあった。


  昨日までの将棋名人戦は、羽生名人の防衛となった。
  カド番をしのいで連勝で防衛という力強い結果。逆に郷田はここ一番というと ころで名人位に届かなかった。様々な意味で重いタイトル戦なんだな、という全 体の感想。

  最終局は良い内容ではなかった。
  きのう書いたように、郷田が純粋な矢倉戦を選ばなかったのが残念だ。たしか に中盤から先手の羽生がやや優勢で進めてはいたけれど、2日制のタイトル戦な ら最後までしつこく粘るような、というより、

全ての駒が綾をなすような

棋譜であって欲しかった。全7局のうち、面白さに最も欠ける棋譜になってしま ったと思う。

  これで郷田は2回挑戦で、ともに3勝4敗で奪取に失敗。
  力をつけているのは明白だが、もう1枚の薄い壁を抜けられないのだろうか。 システムからも挑戦者になるのが難しい棋戦なだけに、ここというところで抜け る将棋を指さなければならないんだろう。第5局の快勝のあと、第6局の陽動振 り飛車に見られたように、本人に自覚はなくても力みが出てしまったのだと思う 。

  羽生は四冠を維持。
  とりあえず棋聖戦が進行中で、しかも今週の土曜に第3局がある。厳しい日程 には慣れっこだと思われるけれど、体力的に持つのかと心配になる。今年度は珍 しく通算勝率が5割を切っているそうだから、結局は帳尻を合わせるように

これから勝ちこんでいく

ことにはなるのだろう。その勝ち星がタイトル戦に集中しないと評価されない、 これが羽生にとって大変なことであり、また彼の素晴しい能力の具現図だとも思 う。両先生、お疲れ様でした。


  2日ぶりのプールは600メートルでギブアップ。
  また右の股関節が痛み出している。腰痛の前兆なので無理はできない。体重は 65.20Kで、昨日のGショックの影響は出ていなかったのが残念。スーパーに寄っ て帰宅。昼食は手巻き寿司5本セット。

・ツナマヨ
・ひきわり納豆
・カニカママヨ
・イクラ
・ゆで卵マヨ

生の魚介が1本だけじゃないか、サギ(-_-メ)

  午後は仕事。
  ワセヨビ体験授業(6月18日の日記に詳細があります)のテキスト見本 がきのう到着していた。ナマ原稿のかたちで大まかなレイアウトをしたものを、 実際に生徒様に配布するテキスト形式にしたもの。表紙などを

いかにもそれっぽく

じゃなくて、適切な体裁にしたものだ。

  こりこり校正。
  思ったとおり何箇所か見つかる。読点が2つ続けて入っているなどのショボイ もの。レイアウトの途中でミスも出るだろうし、僕のナマ原稿にそういうミスが あったものもあるはず。30分くらいシラミツブシをやって、メールで返事。便利 な時代ね。完成版は来週の頭に届くと見る。


  柏校へ。
  その前に高島屋に寄ってパンを買う。このデパートの1階にはパン屋が2つあ って、1つはサンジェルマンで1つはフォション。前者は大混雑で後者はガラガ ラ。後者は存在に気がつくのさえ遅れた。今日は意識して後者へ。

  メチャクチャに高かった(@_@;)
  なんなのこれって感じ。必死で安いものを探し、ハムとチーズのパン(230円) とドーナツ(120円)を買った。校舎に入って食べた。ぜんぜん美味しくなかった 。真面目に作ってんのか、というくらい。柏タカシマヤならサンジェルマンです よ皆様!


  授業は順調に。
  定例試験の結果が出ていた。Qクラス全員が偏差値60オーバーでグッド。人数 が少ないこともあるのだろう。授業への集中力が数字に反映されたとみる。わざ と書かなかったが、

市川のFクラスはひどかった

ことを付け加えておく。柏Q=市川Fの中位〜最下位というところだ。ちょっと 話にならない。

  数字だけをアテにはできないと断っておく。
  偏差値60を2回続けるくらいが、「入試のどうしようもない基礎をクリア」し たくらいのレベルだ。こういう話は数値化したほうがわかりやすいのでそうする と、このまま順調に行って

センター試験で150点

くらいだ。つまり早慶には届かないし、間違えるとMARCHも危ない。問題は 、偏差値65以上をキープして、その後の勉強の質ということになる(一般に模試 の問題はレベルが低くてハイレベルな大学の出題と一致しない)。続きはまたそ のうち。


  夕飯は片付け物ふうに。
  一昨日のイマイチ牛肉しかし高価がメイン。常温に戻し、魚焼き器で軽く茹で たアスパラと一緒に炙り焼き。沖縄産の超高級塩をかけ、レモンをふって食べた 。余分な脂を落とし、味付けを減らすことで、肉の味そのものを試すという調理 法になる。底力を見せてみろ、ということ。

  何とかソコソコの味にはなった。
  しかし値段に見合った味ではない。山形牛にインチキが多いのか、焼肉用カル ビという部分が良くないのか、買ったスーパーが悪いのか検討が必要だ。たぶん 最後じゃないかなあ、難しい。

  サブは様々に。
  昨日のキンメダイ刺のヅケはばっちり。旨い刺身はヅケでも旨い。ただし時期 的に「消費期限の翌日まで」としておきたい。シラスオロシには自作の大根の葉 をのせてポン酢で。カルシウム不足を補うため。冷奴にはネギ・鰹節に加えてゴ マも載せた。こっちは微量栄養素を摂るため。


  日本酒は鳥取県の『諏訪泉 富田2006 山田錦特別選別米』。
  常温でいくと香りがない。水のようだと思わせて、たしかに酒の味はする。し かし味の判断はしにくい。ヌル燗にすれば、スッキリして酸味が少しだけ出る。 酒らしくない。

  日本酒を論評するときに

「旨い酒は水のように飲める」

という表現がある。
  そんなの、ウソっぱちである。通ぶるなっての。水とは一線を画する味があっ てこその酒だろう。水だなんて一瞬も思わせないから飲んで楽しいんじゃないか 。ということで、この酒は駄目駄目。諏訪泉はメジャーな銘柄だし、かなり高か っただけに残念。自分の舌を信じて、いろいろ試すしかない。
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