予備校講師でわるかったな！

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居場所を探して

11月22日

  機嫌がわるいときは、呑みすぎないようにしている。
  ヤケ酒という表現があるけれど、僕にはその良さがわからない。酒を呑むと、というよりも酔うと、判断力がひどく低下するし、わるい状況を判断力の低下で紛らわすのは、ほとんど解決にならないからだ。

  だから昨晩も控えめに呑んだ。
  ビール350ＭＬ、日本酒１・５合、ウイスキー１杯。いつもより少し多いくらいかな。むしろいろいろと考えるべきことがあって、能力をそっちに使う時間のほうが長かった。いつもより１時間遅れて３時就寝。

  10時半起床。
  やっぱちゃんと眠らなきゃいけない。少し酔いが残っていたような気がしたのは、やはり不機嫌な酒のせいだろう。今夜は良い酒にしなきゃねと行動。ときに、

婚活というのは「シューカツ」をもじったもの

とか。えっ、古い、今さら？　とり急ぎ知人諸氏にメールを書いた。でも、もう仕事ってないんだよね・・・。

  お昼を過ぎてから外出。
  またまた強烈に寒い。とりあえずコンビニで各種支払い。ケータイと下水道代で4,500円くらい。次に文房具店。だって、アレするにはアレがないとダメですからね。なんかＨだなあ。３色ボールペンの替え芯も買った。

  文房具フェチのケが少しある。
  たとえばマーカーペンは指定銘柄（『プロパス』か『蛍コート』）だし、仕事にからめばボールペンは３色しか使わない。シャープペンシルは原則的に使わない。だからちゃんとした消しゴムは持ってない。家の中で使うボールペンは黒の単色のみ。

  ３色ボールペンは自動的に一部の色だけが欠ける。
  なくなる順番は赤→青→黒で確定。このあたりはやっぱり「先生的」な職業なのだなと思う。予習で使うわけだね。いま数えてみたら、

３色使える→４本（うち２本未使用）
２色使える→６本
１色使える→２本

という在庫状況だった。だから替え芯を買ってきたわけ。しかし、

３色ボールペンが家中にゴロゴロ

というのは不思議な光景だ。手は２本しかないのに、12本もあるってどういうことなんだ。僕が見ていないうちに生殖活動でもしているのだろうか。文房具は、あやしい。

  外出に話を戻す。
  恒例の書店では収穫ナシ。ドラッグストアでトイレットペーパーとマスクとうがい薬を買った。あの、今日まで知らなかったんだけど、

マスクってサイズ別の概念がある

んですね。子ども用はまだ理解できるとして、大人用でもモノによっては３種類もあった。５枚入りで500円くらいが相場みたいだ。

  通勤時にときどきマスクをかけている。
  インフルエンザの予防ではなくて（そんなに効果があるとは思えない）、自分がクシャミをしがちな場合だけ。ときどき、鼻づまりで困るという日記（ヒマここ）を書くように、そういう時があるのだ。人ごみでマスクなしでクシャミなんかしたら、じろっと睨まれるご時勢だからなあ。

  昼食を買って帰宅。
  焼きビーフンとギョウザ。紅茶を淹れてヒミツの花園。集中力はあまりなかったが、作業的に進めた。朝から曇りで、ときどき雨。読書もした。

  『此処彼処』川上弘実を読了。
  思い出のある場所と思い出を描いた連作エッセイ集。
  この著者らしい筆致がここちよい。

  この人のエッセイがわりに好きだ。
  わりに、という但し書きがつく理由には自信がない。すごく好きだとは言いたくなくて、言えなくて、良いというのもそっけなくて、ふつうってのとは少し違うし。つよく主張したくないような「好き」の感覚がぼんやりと浮かんでくるといったところ。幕開けの「彼処」から。

＞いつもこの場所に来ると、わたしは放心する。
  放心するのは、この場所が自分の場所だからだ。
  法律的には自分の土地または建物を所有していないわたしだが、ここはわたしの場所なのである。

読み手としての僕は、あいまいに「僕にとっての自分の場所」を考えてしまう。どこにあっただろうか。どこかにあっただろうか。

  時間がなんとなく止まって見えるのが、この著者の良いところなのだろう。
  とくにやることのない日曜日の午後に、なんとなく読んでなんとなくいいなあと思わせる文章だ。あるいは、僕が書きたくて書けない文章を、彼女が書いているからかもしれない。淡くオススメ。

  相撲を観終えてから銀玉店へ。
  まったくヤル気はないけれど、考え事ばかりしていて気が重いため。『海物語 in 沖縄２』は初打ち。４台目でよく回る台を発見（26／１Ｋ）したが、当たりは１回のみ。結果を先に書くと、２時間で２万負け。

  このシリーズに共通していることに、

ハマリ地獄がヒマでしょうがない

というのがある。
  当たりの抽選してないんじゃないの、というくらいヒマだ。リーチすらもかからないし。逆に爆連すると手がつけられない（どう考えても確率の海に偏りがある）とは言えるけれど、虚しく打ち込むときに消えていくお金のことを考えると打てない機種かもしれない。ただし、マリンモード時の

マリンちゃんの無意味な仕草に萌え

という人はいるかもしれない（俺だｗ）。ＣＧはキレイだけど、あまり好きになれる機種ではなさそう。もう今年度しか銀玉は打てないし・・・とトボトボ帰宅。

  夕飯はだいたい昨日と同じ。
  違うところはホタテ刺。カブの中華漬け。久々の切干大根と油揚げの煮物。練習中のハスのキンピラ。ゆっくり食べることも呑むこともできて、悪くない夕食ではあった。

  悩みは去らない。
  人生の１つの段階が終わろうとしていることに、まだ納得できていない。次の段階が何なのかも決められない。そうか、今の俺は弱っているのだなと自覚する。人はこうしてウツになったり、自殺を考えたりするのだろうと思う。

とりあえず、今やれることをやっておかなければ。

  そう考えて、食事を取りながら洗濯機を回した。
  食べ終えて、流しの洗い物を片付けた。冷蔵庫から取っておきの日本酒を出し、チーズをつまみに用意し、時間をかけてこの日記を書いた。未来に向けて手紙も書いたが、まだ推敲中。明日には終わるかな。けっこう人生キツイとは思うにしても、ここを乗り切らなきゃね。がんばろ。読者の皆さんも、いろいろ頑張ってね。

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