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自分の翼を信じて |
11月29日 |
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昨晩の飲みは、とても楽しかった。
すでに市進では先輩というか僕より年上の非常勤講師が少ないので、こういう
機会は1年に数度くらいになっている。年配者(失礼だが敬意だ)から若輩者(
僕だ、若いか?)に何かを引き継ぐことは重要だ。ありがたいことだ。
飲みには僕から誘った。
相談ではなく、報告したいことがあったから誘った。幸いなことに、僕の「先
輩」たちは僕を大事にしてくれる。具体的に言えば、僕のことを「クン」付けで
呼ぶ人はいなかった。非常勤講師というのは、
形式的な先輩も後輩もない世界
だから、それが普通だと思う。じっさい、僕自身も、どんなに年下でも「さん」
付けを2人称にしている。年齢に関係なく、ライバルであり同志であるのは、こ
の職業の良いところではあるまいか。
大事なことは、世代間の継承だ。
知恵は1つの世代だけでは完結しない。時間をかけて、練り上げていくものだ
。その継承行為が文化である。残念ながら僕の不徳のいたすところながら、実生
活では(まだ)これができていない。せめて、このサイトがそういう役割を果た
してくれればと思ってはいるけれど。商売道具として使う気はほとんどない。
8時半起床。
昨日の店はずいぶん安かった。1人3,000円くらい。白鹿という日本酒が2
合で380円とか、そういう感じ。たぶん僕1人で4合近く飲んだから、
タチの悪い二日酔いになるのかな
と思ったけれど、なぜかスッキリした目覚めだった。朝風呂に入って尚更すっき
り。この1週間思い悩んでいたことが落着したからだろう。気持ちの整理が付い
たってところ。
昨晩に限らず、いろいろな人にいろいろな話をうかがった。
この場を借りても感謝。
・どこも青息吐息だよ
・副業も考えたほうがいいよ
・あなたなんかまだ恵まれている
・とりあえず来年があるだけマシ
・誰かが脱落するもんだ
などなど。なるほどという話もあれば、そうかなあという話もあった。明るい話
がないってのがカッコワライという感じではある。個々の話について感想はここ
に書かないけれど、思ったことは
他人を責めてないで、もっと自分を責めなければ
ということだ。ということで、関係者諸氏に改めて謝意を示しつつ、一連の話題
はしばらく封印。
静かな1日だった。
スーパーに買出しに行ったとき、今年初めてイチョウの木を観た。じゅうぶん
に黄色くなっていた。もう秋も終わりだな、と確認できた。午前中は晴れて、昼
から曇り出し、夜には雨。そこそこ寒かった。それにしても、好天の続かない晩
秋だ。
将棋を観戦し、昼食を取り、仕事は少しだけ、昼寝は15分。
ヒミツの花園とエッセイ書きと読書はたっぷり。誰とも口をきかなくて良い休
日が大好きだ。少しでも早く、こういう生活で余生を送れるようになりたい。布
団を干せればもっと良かったけどなあ。
『翻訳夜話2 サリンジャー戦記』村上春樹・柴田元幸を読了。
サリンジャーの『キャッチャー・イン・ザ・ライ』をめぐる対談。
たいへん面白かったので感想文は本日アップのエッセイで(文末にリンク)。
村上春樹の本を買ってすぐに読まなかったのは珍しい。
本書は2003年の発売だ。1995年以降は春樹の本を見つけると必ず買っていた。
その中ですぐに読まなかったのは本書を含めて2冊ほどで、もちろん事情がある
。本というのは、
読者がそれを読めるまで成熟するのを待つ
ことを要求する媒体でもある。待つのは読者であり、本でもある。
相撲は今年の千秋楽。
白鵬、鬼のように強いね。今年1年で90戦86勝は年間最多勝の新記録。今日ま
で知らなかったのは、1年全場所の千秋楽結びの1番で、
同一カード6連勝(対:朝青龍)
というのが史上初めてということ。両横綱の休場がないことが条件で、なおかつ
全部勝つとはすごい。
たしかに優勝決定戦の取りこぼしが多い1年(3戦3敗)だったけれど、完全
な白鵬時代に入った印象だ。
これほど圧倒的な強さを誇る力士を見られるのは、10年に1度もないことかと
思う。でも、僕としてはあんまり好きなタイプの力士ではない。なんでだろうね
、あまりにも安定した取り口が好きではないのかも。
一方の朝青龍。
終盤でバタバタと連敗するのが普通のパターンになりつつある。体調の問題も
あったようだが、中盤まで良かっただけに残念だな。精神的に強いだけに、いち
ど崩れると弱いという感じ。再起を期待したいけれど、白鵬がいると難しいだろ
うね。
あ、ついでに応援している稀勢の里。
6勝9敗。どーもダメね。これで来場所は前頭3枚目くらいに落ちるだろうか
ら、またやり直しというイメージ。そろそろ活躍してくれないと、「昔の期待の
星」なんて言われちゃいそうで心配だ。がんばれ。
ゆるり夕飯。
メインはアジの刺身。高いだけあって旨い。1尾200円を超えると味のレベルが
違う。海鮮ツミレ(市販品)とネギとシイタケの煮物。キムチ納豆。キュウリの
辛味漬け。チンゲンサイの中華炒め。自家製ナメタケと大根オロシ。その他もろ
もろ。いつもの生活が帰ってきたと思う。
日本酒は三重県の『瀧自慢 純米PROUD』。
この手の凝った銘柄名で美味しいことはないのだが、と思いつつ常温で。薫香
すこし、ずっしりとした辛口。あら、おいしいじゃない。日本酒度は+1でこれ
はイワユル中口。
どれどれとヌル燗に移行。
甘みが出て、たしかに中口に近い感じになる。辛さというか重量感でそう感じ
るということだろう。「ちょっと知らないでしょ、この地酒」というイメージで
お客様に出せそうなレベル。チャンスがあったらお試しを。
モヤモヤした気分は、今日でやっと一掃できた。
この1週間は日記を書くのもつらくて、軽い摂食障害になったし、不眠気味だ
ったし、もう少しで心療内科かと思うほど精神的にイカして、じゃないやイカれ
てしまった。が、もう大丈夫。完全復活。問題は、
さあて、この時期からどうやって(以下略)
なのだが、この話を書くわけにはいかないしなぁ(さすがにシャレにならんw)
。いやなに、
苦境にあるときこそ、いちばん伸びるとき
と信じて戦うまでだ。冗談じゃねーや、勝負はここからだ!
追記:エッセイ324「村上春樹その8」をアップしました。このシリーズは2年ぶ
りです。 |
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