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捨てる勇気 |
12月26日 |
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「家飲み」にはメリットもデメリットもある。
昨日の僕のように迎える立場からすると、帰宅が簡単だ。っていうか家にいる
んだけど。洗い物、片付けもの、簡単な掃除(特にトイレはその日のうちに!)
を済ませて、客が帰った1時間後には就寝できる。仮に酔っ払っていても、すぐ
に眠れるわけだ。
客の立場からすると、帰宅が面倒だろう。
人様の家で飲むと安いし、時間を気にしなくていいし、くつろげる。でも、土
産はどうしようかとか、膳を下げるくらいはやらなくてはと気を使うとか、面倒
なところもある。必ずしも、自分の好みにあった酒や食べ物が出てくるわけでも
ない。
僕自身は、人を招くのが好きだ。
準備が面倒(とくに買い物が大変)だし、洗い物などのメンテナンス地獄には
なるけれど、自宅は自分の守備範囲で、気を使う局面がない。もちろんある程度
は客に気を配ることになるが、
遠慮のない間柄
でなければ自宅に招くわけもなく、楽しい。経済的には少し損をするけれど、外
飲みよりはるかに安い。
7時20分起床。
客は午後11時半に帰り、就寝は1時だった。日記をアップするぶん、就寝が遅
くなった。少し飲みすぎたのか、二日酔いレベル1。昨晩もやった部屋の掃除機
かけをもう1度済ませてから、朝風呂。昨晩の
>7、サーロインとコーンの焼き物
が少しだけ残っていたので、卵をからめてオムレツ風にした。
朝のうちに授業準備の最終確認。
HPの作業。読み終えた本の感想文書き。
『やっぱりだらしな日記+だらしなマンション購入記』藤田香織を読了。
30代書評家(太りすぎ)女子による、2002年ごろのウェブ連載日記をまとめた
もの。
これほど爆笑できるエッセイには1年に1回くらいしか会えない。
本書の前半が「日記」で、後半が「購入記」。
日記は1ヶ月に5〜6日の抜粋(?)でほぼ1年分。食事の記録(自炊の場合
はレシピ付きが多い)と読書(仕事としての書評ではなく感想文)の記録が必ず
ついてくる。そうです、
この『よびわる』とほぼ同じ
構造で書かれているわけです。類友じゃないけど、自分の姿を見ているようで楽
しかった。
もし『よびわる』を毎日楽しみに読んでいる読者様がいるとすれば。
たぶん100人足らずはいると思うんだが、そういうあなたはきっと本書を楽しく
読めると思う。本の好みというのは非常にデリケートな問題だから、人様に本を
勧めるのも難しい行為なのだけど、これはヒット率(勧められて良かったと思う
人の割合)が20%を超えるはず。詳しくは本日アップのエッセイで。
細かい買い物のために外出。
ドラッグストアでハンドクリーム。相変わらず手荒れが激しいため。ボトルタ
イプで800円というのは安いのか高いのか、相場がわからないので何とも言いがた
い。職場にはチューブ入りを持ち歩き、これはおうち用。この年齢で「おうち」
というのは素敵な表現だ。電池と昼食を買って帰宅。
今日から講習は市進の市川校。
最初の4日間は1日1コマという見事な負け犬講師っぷり。それにしても、
15:30〜17:10の勤務で1日の労働が終わり
ってどんな社会人なんだよ。通勤時間のほうが長いかもしれない。しかも、100分
授業で50分演習だから、実働50分である。まあグチは暗くなるからやめよう。
授業はFクラス。
当然のことながら問題量が多く、果たして50分で生徒様が解き終わるのか不安
。このレベルを担当するのが今年初めてなので、どんなもんかと思う。
1:長文41行 内容一致 13問
2:長文24行 下線部同義選択 10問
3:語彙 10問
4:整序 8問
けっこう忙しくねぇ?
生徒様にも同様に告知して演習スタート。
なんとか50分で解答欄を埋めた人は5割くらい。やはり、夏から2学期にかけ
て速読ゼミを受講した生徒様は速い。速く読めるというより、
とりあえずの見切り発車の能力が高い
というところだろう。もっと正確には、演習それ自体に慣れているというのもあ
るはず。
正解率はおおむね6〜7割。
これでOKだ。あと5分あると1割近くアップできそう。考える能力があり自
信もあるから、難しい問題で時間を使って正解したはいいが、
後ろのほうのもっと易しい問題を多く解き残す
生徒様もチラホラ。彼らの多くが目標とする早慶上智だと、このくらいの時間の
厳しさがふつうで、少しでも効率の良い得点方法を知ることが必要になる。簡単
に言えば、わからないときに捨てる勇気である。
授業後に某講師と雑談。
会うのは1年ぶりくらいだろうか。通年授業では別の曜日に出講しているので
、講習の時期だと、こういうことがある。
某「で、嫁は来たんですか?」
僕「こねーよ、来る気配もねーよ、うっせい」
某「いやいや」
僕「うっせい」
某「大丈夫です、きっと」
僕「うっせい」
某「もう、この世に既に生まれています」
僕「そりゃ生まれてるだろな、さすがに(・_・;)」
某「きっと、この世界のどこかには」
僕「念押しすんな、うっせい」
某「先生と会う保証はありませんが」
僕「黙れ馬鹿」
僕はすでに日本人の平均寿命を過ぎている。
さすがに40歳年下の若嫁というのは考えにくいのではないか、40歳年上のそれ
が考えにくいように。だから、某講師が言うように「すでに生まれている」こと
は間違いない。同時に、
彼女は既に死んでいる
ことも考えられる。確率的なことは不明だが、加齢とはそういう事実を受け入れ
ていく過程でもある。テッツガクゥ!
サクサク帰宅。
紅茶を淹れてT作戦。手間取って90分くらい。時給は300円というところか。ヒ
ミツの花園の時間がロストされてしまった。
夕飯は昨日の続き。
残飯整理とも言う。鶏ひき肉とブナピーとシイタケを煮てアンカケ風にした。
きのう出し忘れたイシガレイの刺身。イクラは大根オロシを添えて。ゆっくりと
酒を呑み、時間の経過を楽しんでいるところ。僕は何を捨てているのだろう?
追記:エッセイ326「最近はこんな読書31」をアップしました。
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