予備校講師でわるかったな!





各ページのご案内はコチラ 

proflile 自己紹介

diary 日記

essay エッセイ

bbs 掲示板
  

Copyright (c) 2004 
takeshi nobuhara All Rights Reserved. 

捨てる勇気 12月26日
  「家飲み」にはメリットもデメリットもある。
  昨日の僕のように迎える立場からすると、帰宅が簡単だ。っていうか家にいる んだけど。洗い物、片付けもの、簡単な掃除(特にトイレはその日のうちに!) を済ませて、客が帰った1時間後には就寝できる。仮に酔っ払っていても、すぐ に眠れるわけだ。

  客の立場からすると、帰宅が面倒だろう。
  人様の家で飲むと安いし、時間を気にしなくていいし、くつろげる。でも、土 産はどうしようかとか、膳を下げるくらいはやらなくてはと気を使うとか、面倒 なところもある。必ずしも、自分の好みにあった酒や食べ物が出てくるわけでも ない。

  僕自身は、人を招くのが好きだ。
  準備が面倒(とくに買い物が大変)だし、洗い物などのメンテナンス地獄には なるけれど、自宅は自分の守備範囲で、気を使う局面がない。もちろんある程度 は客に気を配ることになるが、

遠慮のない間柄

でなければ自宅に招くわけもなく、楽しい。経済的には少し損をするけれど、外 飲みよりはるかに安い。


  7時20分起床。
  客は午後11時半に帰り、就寝は1時だった。日記をアップするぶん、就寝が遅 くなった。少し飲みすぎたのか、二日酔いレベル1。昨晩もやった部屋の掃除機 かけをもう1度済ませてから、朝風呂。昨晩の

>7、サーロインとコーンの焼き物

が少しだけ残っていたので、卵をからめてオムレツ風にした。


  朝のうちに授業準備の最終確認。
  HPの作業。読み終えた本の感想文書き。


  『やっぱりだらしな日記+だらしなマンション購入記』藤田香織を読了。
  30代書評家(太りすぎ)女子による、2002年ごろのウェブ連載日記をまとめた もの。
  これほど爆笑できるエッセイには1年に1回くらいしか会えない。

  本書の前半が「日記」で、後半が「購入記」。
  日記は1ヶ月に5〜6日の抜粋(?)でほぼ1年分。食事の記録(自炊の場合 はレシピ付きが多い)と読書(仕事としての書評ではなく感想文)の記録が必ず ついてくる。そうです、

この『よびわる』とほぼ同じ

構造で書かれているわけです。類友じゃないけど、自分の姿を見ているようで楽 しかった。

  もし『よびわる』を毎日楽しみに読んでいる読者様がいるとすれば。
  たぶん100人足らずはいると思うんだが、そういうあなたはきっと本書を楽しく 読めると思う。本の好みというのは非常にデリケートな問題だから、人様に本を 勧めるのも難しい行為なのだけど、これはヒット率(勧められて良かったと思う 人の割合)が20%を超えるはず。詳しくは本日アップのエッセイで。


  細かい買い物のために外出。
  ドラッグストアでハンドクリーム。相変わらず手荒れが激しいため。ボトルタ イプで800円というのは安いのか高いのか、相場がわからないので何とも言いがた い。職場にはチューブ入りを持ち歩き、これはおうち用。この年齢で「おうち」 というのは素敵な表現だ。電池と昼食を買って帰宅。


  今日から講習は市進の市川校。
  最初の4日間は1日1コマという見事な負け犬講師っぷり。それにしても、

15:30〜17:10の勤務で1日の労働が終わり

ってどんな社会人なんだよ。通勤時間のほうが長いかもしれない。しかも、100分 授業で50分演習だから、実働50分である。まあグチは暗くなるからやめよう。

  授業はFクラス。
  当然のことながら問題量が多く、果たして50分で生徒様が解き終わるのか不安 。このレベルを担当するのが今年初めてなので、どんなもんかと思う。

1:長文41行 内容一致    13問
2:長文24行 下線部同義選択 10問
3:語彙           10問
4:整序           8問

けっこう忙しくねぇ?


  生徒様にも同様に告知して演習スタート。
  なんとか50分で解答欄を埋めた人は5割くらい。やはり、夏から2学期にかけ て速読ゼミを受講した生徒様は速い。速く読めるというより、

とりあえずの見切り発車の能力が高い

というところだろう。もっと正確には、演習それ自体に慣れているというのもあ るはず。

  正解率はおおむね6〜7割。
  これでOKだ。あと5分あると1割近くアップできそう。考える能力があり自 信もあるから、難しい問題で時間を使って正解したはいいが、

後ろのほうのもっと易しい問題を多く解き残す

生徒様もチラホラ。彼らの多くが目標とする早慶上智だと、このくらいの時間の 厳しさがふつうで、少しでも効率の良い得点方法を知ることが必要になる。簡単 に言えば、わからないときに捨てる勇気である。


  授業後に某講師と雑談。
  会うのは1年ぶりくらいだろうか。通年授業では別の曜日に出講しているので 、講習の時期だと、こういうことがある。

某「で、嫁は来たんですか?」
僕「こねーよ、来る気配もねーよ、うっせい」
某「いやいや」
僕「うっせい」
某「大丈夫です、きっと」
僕「うっせい」
某「もう、この世に既に生まれています
僕「そりゃ生まれてるだろな、さすがに(・_・;)」
某「きっと、この世界のどこかには」
僕「念押しすんな、うっせい」
某「先生と会う保証はありませんが」
僕「黙れ馬鹿」

  僕はすでに日本人の平均寿命を過ぎている。
  さすがに40歳年下の若嫁というのは考えにくいのではないか、40歳年上のそれ が考えにくいように。だから、某講師が言うように「すでに生まれている」こと は間違いない。同時に、

彼女は既に死んでいる

ことも考えられる。確率的なことは不明だが、加齢とはそういう事実を受け入れ ていく過程でもある。テッツガクゥ!


  サクサク帰宅。
  紅茶を淹れてT作戦。手間取って90分くらい。時給は300円というところか。ヒ ミツの花園の時間がロストされてしまった。

  夕飯は昨日の続き。
  残飯整理とも言う。鶏ひき肉とブナピーとシイタケを煮てアンカケ風にした。 きのう出し忘れたイシガレイの刺身。イクラは大根オロシを添えて。ゆっくりと 酒を呑み、時間の経過を楽しんでいるところ。僕は何を捨てているのだろう?


追記:エッセイ326「最近はこんな読書31」をアップしました。
diary 日記  
これまでの日記はコチラ