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タマルさんのタフネス |
4月28日 |
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風邪が流行しているのだろうか?
このところ、花粉症の季節も終わりだというのにマスクをしている人が多い。
各地の職場でも「風邪をひいてしまって」と言っている人にときどき出あう。寒
暖の差もさることながら、
春にしてはあまりに寒い日々
が続いていることもあるのかも。気をつけても崩れるのが体調というものだが、
お互いに気をつけたいものですね。なんかいい人みたいで恥ずかしい記述だ。
6時10分起床。
おかげさまでグッスリと9時間ねむった。いちど3時50分に目覚めてしまい、
「どうするんだオイ」と焦ったが、無事に2度寝に成功した。体調を乱す要因は
多々あるが、
過労・不規則な生活・乏しい栄養摂取・睡眠不足
には気をつけたい。規則的な生活をしていれば、わりに睡眠不足は耐えられるら
しいが、それでも。
昨晩は早めに寝床に入った。
この数日書いているように、やっと忙しい生活に慣れてきたようで、じっくり
本を読む時間が取れた。なんと3月24日以来の読書感想文である。いやあ長かった、春樹の長編。
『1Q84 Book1/2』村上春樹を読了。
この長編小説を読み終えたのは、これで3回目(2回目の感想文はヒマここ)
。
今月、続刊である『3』が発売されたのにあわせて、復習を兼ねて再読した。
読み返しが利くのは良い本である。
小説はストーリーを楽しむのが全てではない。それを支える細部や隠された構
造を理解しようとするのも楽しい。そういった「一読では見えなかった部分」を
探せる、探したくなるのが、すくなくとも僕にとっての良い小説だ。
春樹の小説で良いのは脇役だ。
ストーリーの中心にはならないが、それを支える大事な部分を務め、春樹は彼
らを丁寧に書く。この小説では「タマルさん」。在日韓国人にしてゲイ、スキン
ヘッドで両耳にピアス、自衛隊上がりで今はボディーガード、質素なサンドイッ
チを丁寧に作り、決して当選することのない候補のために選挙で投票する。やく
ざは嫌いで、犯歴はない。大柄な男には珍しく、汗をかかない。行動してからも
のを考える。
>「連中はタフだったか?」とタマルは訊ねた。
「そばにいた二人は腕が立ちそうに見えた。少しばかりひやっとすることもあっ
た。でもプロじゃない。あなたとはレベルが違う」
「俺みたいな人間はあまりいない」
「たくさんいても困るかもしれない」
「あるいは」とタマルは言った。
タマルさん、あんたみたいな人がこの小説にたくさん出てきても困るよ、と僕は
思う。これを改めて読み終えたことで、僕は最終巻と思われる『3』という森の
中に入っていく。
朝から仕事の準備。
自転車操業の体勢はすでに過ぎたので、これからは余裕を持てるようにしてい
きたい。予備校の授業準備にくらべれば負担ははるかに軽く、たいしたことはな
い。予備校で授業後に質問を受ける以外は残業をしない主義なので、
こうして前倒し
で準備するわけだ。残業しないことを自慢しているのではなくて、残業がなくて
も済む社会を目指したいという提言・・・というほどではないか。
午前中は雨が降ったりやんだり。
ときどき激しくなった。整骨院は今日もパス。歩いていくと時間のロスが大き
いから。上記の記述とはとくに関係ないが、すこし熱っぽい。9時過ぎに検温す
ると36度6分。平熱より7分くらい高い。風邪の症状はない。オヤツを食べた10
時過ぎには37度。あれっ、これって風邪かな?
お昼前にウナギの花園へ出勤。
通勤途中の昼食は、中華料理店でイカと野菜の塩炒め。美味。イカはタウリン
が豊富で体に良いはずだ。風邪に効くのか、体にどう良いのか質問しないように
(肝臓だと思うが)。念のため市販の風邪薬を飲んだ。
サクリと仕事を済ませて、遅めの午後に帰宅の道。
まだ雨はやまない。気温は平年並みだろうが、やや寒気をおぼえる。ノドがい
がらっぽい気もするが、明確な風邪の症状はない。もう1度、昼飯でも食うか。
カツ丼。
>あんた、ついさっき昼飯食べてなかったか?
だって、食べないと体力が落ちるじゃないですか。こんなにガツガツ食って太ら
ないのは不思議だ。
いったん帰宅してシャワーを浴びる。
もう1度検温すると、食後だというのに36度。平熱じゃねえかよ。風邪じゃな
いのかよ、どうなってんだよ。責任者出てこい。僕ちゃんはカスタマーなんだぞ
、今ここにいる中で一番偉いんだ! と独りクレーマーごっこを楽しむ余裕もな
く、また外出。
今度はウナギ屋も多角経営。
先週に続いて、今日も予定された残業アリ。賃金も出ることだし無問題、と思
いきや、残業時間延長を上司に言い渡された。マジ聞いてねえ。
「ざっけんじゃねー! 俺様は風邪気味(疑惑程度だが)なのに来てやったんだ
、くそ忙しいのに時間割いてんだ(予備校の仕事がないだけだが)、俺様の予定
も訊かずに残業しろとは、てめえどういうつもりでいやがるんだ!」
と言いたかったが、実際のセリフは
「え、そうなんですか。ありがとうございます。時給は出るんでしょうね? 出
る? そうですか、ありがとうございます。カスタマーのためなら、会社のため
なら粉骨砕身、滅私奉公、若嫁葵希望、条件次第小池里奈不可ならず、でござい
ます」
であったわけはなく、承諾した。体調が少し悪い程度ならこなせる仕事でもある
。
残業は1時間で済んだ。
ハッキリ言って体は重かったが、今年は「仕事は何でも引き受ける」モードに
決めたから不服はない。ただ、体調にはよほど留意しないといけない。帰宅時に
は雨はやんでいた。風呂を焚いて入浴。
夕飯はおおむね昨日の続き。
今日の野菜炒めは、モヤシ・タケノコ・油揚げ・サヤインゲン。水と酒を加え
て水溶き片栗粉を入れてアンカケ風にした。この場合の香味野菜はニンニクでは
なくショウガが良い。体のどこかが冷えていて、
温まる食事を求めている
ということかもしれない。旨かった。
さて、明日からGWに入る。
僕も世間の例に漏れず、それなりに休みがある。ええと、仕事がないのは明日
29日と2日と4日だ。遊ぶ予定が丸一日入っているのは29日と2日で、残りは
若い婦女子と飲みに行くために
空けてある。行くのだろうか。行きたいのだろうか。行けるのだろうか。行けな
いのだろうか。
この日記を書きながら検温。
35度8分、平熱。熱っぽいなと感じていたのは、酔いと疲れのせいかもしれな
い。今日も室内運動を最低限のレベルでこなした。腕立て伏せ30回、足上げ腹筋
40回。はやく、タマルさんに追いつきたい。
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