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脳内麻薬をしぼり出せ |
8月7日 |
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寝坊。
道路工事の音がさわがしく、なんだこんな早朝から工事とはと腹を立てながら
覚醒したけれど、すでに9時を過ぎていた。8時間以上の睡眠になった。昨日は
慣れない仕事があったから、知らないうちに気疲れしたのだろう。肉体的にも弱
いが精神的にも弱い男である。だから、必死で強がるわけですな。おお、人生の
真理。
「ってかおじさん、寝すぎぃ〜」
この数日、新聞は裁判員の話題で盛り上がっていた。
毎日新聞だけなのか、世間がそうなのかは知らない。けっこう真剣に読んだが
、とくに感想はない。そうか、こんなに詳しく報道されるのか、これは初回だか
ら? という疑問をおぼえただけだ。それにしても、僕が裁判員に選ばれたとし
て、
ここでエッセイ「裁判員の実情」を公開
することができないのは残念だ。選ばれたらどうしようかなあ。いくらホサれ系
講師の僕でも、予備校で授業をしたほうが収入は多いし・・・。多いかな、どう
かな(^_^;)
10時半から行動。
朝からそこそこ晴れて暑い。午前中からエアコンをつけてコーヒーを片手にノ
ンビリする。授業準備の確認程度で、コレということはやってない。
お昼のニュース。
>酒井法子容疑者に逮捕状
笑ってはいけないがゲラした。この人のあだ名は「のりピー」。そういえば朝
刊にも
>旦那がタイーホ、行方不明の子どもは保護、母(ピー)は消息つかめず
なんて記事があったな。去年(だっけ?)は一般人の大麻、今年は芸能人の覚せ
い剤がトレンドなのね。
しかし、のりピーもそこまで落ちたか。
僕と同世代の元アイドルである。ぶりっ子の系統だったはず。ぜんぜん萌えな
いけどな。ところで、のりピーって、覚せい剤撲滅キャンペーンの
>ダメ。ゼッタイ
という広告(なの?)に出演したことがあったような。脳内麻薬が足りなくなっ
たんだろうねえ。同情の余地はない。
お昼過ぎにプール。
混んでいたこともあり、今日も500メートルで逃走。続いてスーパー。荷物を家
に置いてから外出。あついあつい。信頼できるエスニック料理店で魚介のレッド
カレー。からいあついうまい。
お正月はやっぱりカレーね!
って、いま夏だよ。帰宅して読書。エアコンは涼しい。
『1Q84』村上春樹を読了。
6月14日に読み終えてからの再読。
伏線に注意しながらじっくりと読んだ。以下ネタバレがあります。
はじめて読んだときに思ったことを確認しながら読んだ。
僕が立てた仮説は、青豆の章を書いたのは実は天吾だったという2重構造だ。
「空気さなぎ」の改稿を済ませた天吾が、自分の物語として構成したのが青豆の
章、ということである。だが、これは間違っていたかもしれない。もしこの仮説
が正しいとすれば、天吾が青豆を救い出すことはひじょうに難しくなると思った
からだ。
「Q」の世界がどこにあるのか、ということも考えた。
「O」から短い線が外側に飛び出しているのが「Q」だ。その中に入っていく
ためには、その短い線を通る以外に方法はない。仮に「O」を山手線だとする。
すると、天吾が住むのは高円寺だから、ちょうど中央線が短い線に相当する。天吾の生活が代々木または新宿で展開するのは、
「Q」の中に入っていくかどうか逡巡する
ことの象徴のように読める。すると、もう1つの舞台である千倉=猫の町はどう
働いてくるのか、という疑問も生まれる。
青豆が「Q」に入り込んだのは首都高速3号線。
青豆の章では首都高速環状線が「O」に相当する。「Q」から出て行こうとす
るのも同じ3号線だ。しかし、
入り口は出口ではないから
青豆は脱出できない。おそらく、本書の続きでも青豆は生きている。もし死んで
いたら、ただのファンタジー小説になってしまう。
本書は発売3ヶ月かからずに2冊あわせて223万部の発行になったそうだ。
よく売れることである。ついでに、22年前の『ノルウェイ』も単行本と文庫本
の合計で1,000万冊が売れたそうだ。たしかに春樹の小説は現代文学の最高峰に位
置するだろうし、それに反論する元気のある人もあまりいないだろうが、
こんなに読まれる作家なのか、春樹って?
という疑念は晴れない。かなりマニアックだと思う。次の再読は涼しくなった秋
を予定。
ワセヨビ。
1コマ×5日間を2回繰り返して、今年の僕の夏は終わった。前にも書いたと
おり、新人で2コマ担当させてもらえたのは感謝の限り。講座にほぼ対応する体
験授業についても以下同文だ。ときに、
体験授業による誘導率
が気になるところだ。う〜んとね、2講座とも2〜3割ですかね。あんまり良く
はないね。ただ、受験学年ではないから
体験授業受講→講習も受講
という流れが確立しているとは思わない。僕としては、5割くらい行けば少し覚
えが良くなるかなと感じていたので、来年への課題にしたい。
授業そのものは順調すぎた。
出席率は良かった。人数が少ないから講師が出席を取るシステムです。先週の
『MARCH』は5日間で約98%、今日までの『おさえる英文解釈』は約87%。
このくらいで当然かなと思うだろうけど、その、なんかその、ホラ、ね。
授業を休まないのが当たり前
という風潮になってこないと、いろいろな意味でアウトのように思う。授業の最
後には「9月にまた会いましょう」とアイサツしてきた。少しでも増えてくれる
と活気が出て良い。
雨の中を帰宅して夕飯。
メインはサンマ刺。1尾が200円を切ったので今年の初モノとなった。3枚オロ
シしてもらったそれの皮を剥ぎ、薄切りにしてショウガを薬味に。なかなか旨い
。舌の上で脂がプルリンととろける。何本か食べないと不明なれど、今年のサン
マは悪くないかもと思う。正確には、希望する。
3ヶ月に満たない旬
を楽しむ価値がある魚であり、旨さのわりに極めて安い魚でもある。他にはコマ
ゴマとした手作り惣菜。
夏休みに近いタームは終わった。
実際には通勤時間だの集中力を高める時間だのがあるから、時間効率は悪かっ
た。できれば1日5コマで4連休にしたかったけれど、そうもいかない。体力的
に時間的に休みに近かっただけで、気分的には普通の講習期間だったと思う。忙
しくないだけだ。
明日からは3コマ。
休日をはさまずに次のタームに入るのは久しぶりだ。複数の予備校を掛け持ち
しなければありえないし、掛け持ちしても
上手くスケジュールを組めれば
こういうことはない。今まではそうだった。正確な記憶はないが、この「よびわ
る」史では初めてかもしれない。精神と体力の維持・管理に気をつけたい。 |
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