予備校講師でわるかったな!





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底流 8月2日
  英語の話を書く趣味はないが、たまには。

・ bring 人 to life =「〜を生き返らせる」

  比喩だとわかっていても、昔から気になる和訳だ。
  すごく暑い日に、ひんやりとした井戸水でも飲んで、「生き返ったような気分だ」だったらわかる。実際の発話だと非常に説明的で不自然だし、発音しにくい。書き言葉としても、

「井戸水を飲んで生き返った」

のほうがスッキリしている。でも、シャクティ・パットじゃないんだから生き返ってたまるか、みたいにも感じる。


  7時半起床。
  5時に目覚めて2度寝して、ちょうど7時間半睡眠で床を払うことになった。ラジオ体操でも踊りたくなるような(あれは踊りじゃないだろ)快適な目覚めだ。昨日の休日でずいぶんリフレッシュできたみたいだ。生き返ったな、と。

  朝の雑事はいつもの通り。
  湿った南風が強くて蒸し暑く、朝食中にエアコンを入れることに。今年はまだ、除湿モードしか使っていない。室内で薄着(Tシャツに短パンで裸足)をしていれば、

室温28℃・湿度50%で快適

に感じられる。軽作業や、精神のちょっとした集中をともなう行動をすれば汗が出るくらい。室内でも水分補給は忘れずに。


  午前から午後にかけて勉強。
  やっと時間が取れる日程になった。辞書を引きながらコツコツ進める。どこまでやっても知らないことが出てくるから面白い。受験生の場合は、

「だって入試があるから仕方ないし」

という気分で勉強するから、苦痛を伴うこともあるだろう。でも、本当に苦しいのは成果が見えない勉強であり、また同時に、そういう勉強は楽しいものだ。きっと、10年後には僕の言っていることがわかると思う。

  昼過ぎに外出してスーパー。
  今日も薄曇りながらも晴れ。32℃くらい。仕事以外で外出するのはそれほど厳しくない。銀行に寄って記帳。まとまったお金を使う時間がないので、少し貯金が増えていた。昼飯は中華弁当。干しものの途中で読書をする余裕も。ノンビリしてますね。


  『創るセンス 工作の思考』森博嗣を読了。
  もの作りの思考法を語るエッセイ。
  この著者ならではの柔軟で自由な発想がたいへん興味深い。

  森博嗣の本を読むと、自分にがっかりする。
  僕は僕なりにいろいろなことを様々な角度から考えているつもりだけど、多面的な思考がまったくできていないな、と痛感させられるからだ。たとえて言えば、ある街を知ろうとする。僕は街でいちばん高い建物を探す。一方で、森博嗣は

空を飛んで俯瞰する方法

を探す。くらべても仕方がないが、発想力のレベルが違いすぎるのだ。

  本書の要約は、あまり意味がないだろう。
  話が広くてつかみにくいから、下手な要約数打っても当たらないよ、の世界である。なるほどと思った部分を引用。

>どんな工作であっても、大切なのは、それを「楽しむ」ことであり、そのプロセスで自分自身の変化を「喜ぶ」ことだと思う。出来上がっていくものが素晴らしい自信作になりそうなときも、あるいは失敗作に近いぎりぎりのものであっても、楽しむことでは、自分が得るものでは、大差がないと考えるべきである。
  そう考えられるようになることこそがまた、作ることで得られる貴重なセンスの一つでもある。

本書は同じ集英社新書の『自由をつくる 自在に生きる』とセットになっている(僕の感想文はヒマここ)。森自身もあとがきで、「特に関係がある内容ではないけれど、しかし、根底に流れるものは同じだ」としている。どちらを先に読んでも良いと思う。


  旅の宿からメールが来た。
  独り旅のほうだ。『じゃらん』経由で予約して24時間足らずだから、かなり反応が早い。僕が要望を書いたので確認ということ。即座にレスすると、2時間後に返信が来た。たいしたものだ。

  あくまで一般論と断っておけば。
  メールのレスが早い宿は、いい宿が多い。値段とかには関係なく、総合的にもてなしが良い。ネット経由で予約する客はネットに慣れているから、早いレスが好感をもたらすことを知っている。早くレスできるだけの環境を整えている。サービス業とはそういうものだ。僕の属する業界なんか、

仕事の用件でメールしても48時間レスなし

とか普通だもんなあ。そりゃまあ、僕は従業員であってお客様ではないけれど、根本は同じところにあるはずだ。


  早い夕方に出勤。
  今日から5日間はワセヨビ。担当クラスは

・夏に抑える英文解釈(高1・2合同)
・MARCHレベル英語(高3・高卒)

である。17時から70分1コマ、18時40分から90分1コマで合計2つ。休み時間が30分あるのが惜しい。

  前者はまあまあの入り。
  去年よりは少ないかな。受験学年と同じノリで授業をしたのは僕の失敗。予習をしてないのが当たり前、他動詞と自動詞を知らないのが当たり前、「節とか句とか、それ日本語?」で当たり前だった。明日から修正していこう。

  後者はガラガラ川崎球場
  比喩が古すぎる。通年対応レベル講座を高卒部でしか担当していないとはいえ、異様に少ない。おいおい、腐ってもMARCHだろうと思う。入室するなりトーク。

>限度あるだろ、この人数。あいつら、本当に早大英語だけでいいのか。早大願望英語と間違えてないか。そんなにMARCHって簡単か。このテキスト簡単すぎるのか。そもそも、combination safe なんて英語知ってるのか。「コンビ組めば、安全」とか思ってるんじゃないのか。っていうか、こんな少人数で俺様がレクチャー授業なんかできるか。そういうのは東京ドームに5万人くらい集めてからやれば価値があるんだ。同格の that 節とかな、かなり寒いが。こうなった以上、指名しまくり、わかりませんは認めない授業にするしかないんだ。オマイラ、覚悟はできてるんだろうな、できてないなら今しろ、今。

生徒様は爆笑(@_@。


  授業後、即去りしようと思ったら生徒様の質問につかまる。
  不定詞の形容詞用法(主格関係)について。うわー、これを理解してなかったのかと感心した。予備校の授業だと、カリキュラム・時間的に完全に扱えないことが多い。こういったことは他の項目にも多い。たとえば。

・What do you like?
・What sports do you like?

この2つの what がどう違うかと質問すると、「何」と「何の」という違いだとしか答えられない受験生は多い(そんな認識だから整序問題が解けないのだ)。和訳じゃなくて、構造が全く異なるのだが。このあたりは

会員ページに詳しく解説してある

が、今年も会員希望者は少ない。千葉県だと、ネットが普及してないからなあ・・・。残業は20分。


  帰宅して夕飯。
  昨日・一昨日の続き。甘エビが消えてモズク酢が参加し、納豆の薬味は白ネギに戻った。これだけではタンパク質が不足するので、イワシの缶詰を開けた。これがいい。大根おろしを添えたので、ますますいい。しばらくはユルメの日々になり、気楽な日記が続くはず。


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