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必要な客を呼べない年頃 9月18日
  8時20分起床。
 寝足りないのに起きてしまうのは昨日と同じ。天気が良くて、やるべきタスクが多いから。アイロンがけや洗濯物・布団干しなどの雑用を処理。授業準備。スキを見て、きのう読み終えた本の感想文を書く。


 読書は停滞している。
 細かい時間を見つけて読んではいるが、それだけに集中力がない。内容の軽い本になりがちだし、そもそも人生の大きな楽しみの1つである

ソファに寝転がって読書

という時間が取れない。困ったものである。

 今年読み終えたのは後述する本で50冊だけ。
 『よびわる』で正確な記録を残し始めたのは2006年度からで、195→200→192→147冊と来ている。2009年から意図的に減らすようにしてきたが、

今年は3ケタに達せずに終わる

公算が高い。もう少し頑張りたいものだ。読んだ本の感想文はすべて日記に含めてきたし、これからも同じである。


 『とりあえず、ビール!』橋田晶を読了。
 サブタイトル「続・酒と酒場の耳学問」でわかるように、お酒に関するエッセイ集。
 ウンチクを語るものでありながら軽妙洒脱。

 著者はサッポロビールのお偉いさん。
 三井グループの広報紙である『三友新聞』に連載されているエッセイが原本だという(サッポロって三井グループなんだ、知らなかった)。「耳学問」と名付けるだけあって、深くはないが広いウンチクが楽しかった。酒好きでどうしようもないけど、実は隠れた読書家、といった著者の人柄がよく見える。

 ウンチクを聞く・読む面白さというのは、確かに存在する。
 どうだ物知りだろうと調子に乗っているのが腹立たしいといったことはあれど、話のついでにちょっと脱線していく程度の軽さがあれば面白い。とくに、

「それ、どこかで聞いた・読んだことがあるけど、そういうことだったのか!」

と思わされるのは楽しい。僕は読書家ではないがわりに本をよく読むほうなので、本書でもそう感じさせられることが多かった。

>では、十九世紀後半の首相ディズレーリの絶妙な一言です。
「私は悪いワインが好きだ。良いワインには講釈が多くて飽き飽きした」
いきすぎたワイン愛好家への皮肉はしばしば聞きますが、悪いワインが好きだ、と切り出すのは死角でしたね。彼は小説家でもあったそうで、なるほど巧妙です。


 上は「ユーモアは酒を守れるか」の一節。
 アメリカでは禁酒法が実施されるなど酒飲みにとって痛い過去があったけれど、イギリスではそんなことはありえない、という話だ。「酒自体を擁護する必要」なんてなく、「チクリと牽制する」くらいがイギリスではちょうど良いということである。

 僕はチャーチルのセリフじゃないかと思っていた。
 政治家でありながら小説家としても知られるイギリス人。実は、「政治家兼小説家」というカテゴリーに入る別の1人がディズレーリだった。僕には

ディズレーリと言えば小説家

というイメージがあったので(ディズレーリの引用って入試の英語でときどき見かけるのだ)、そういえばそうだったな、と感心した。これがウンチクの力である。

 なお、本書ではこの直後にユルイ笑いのオチがある。
 これが本書の典型パターンで、しかも、えも言われぬオヤジギャグが多いので、そこをわかってあげられるかが読者の評価を分けることになる。こういう本が文庫オリジナルで出版されることに僕は大賛成だ。


 お昼前に整骨院。
 予想通り混雑していて、1時間も使ってしまった。先生にも

>信原さんが来ると混んでくる。客呼んできてくれてありがたいんですけど

なんてサービストークをかまされてしまった。整骨院なんかじゃなくて予備校に客呼べよバカな俺、と思うばかりだ。時間を使わされるのが何よりも痛い。

 行きつけの中華料理店で昼食。
 エビとタケノコの炒め物は美味。甘辛のタレが絶妙なのね。地元のスーパーに寄って帰宅。紅茶を淹れて一息つけば出勤時間。見事に乾いた洗濯物・布団を取りこんでシャワーを浴びる。さて、仕事だ。


 ウナギ屋も多角経営、終了。
 いつもの半分の労働時間。こんなんでも1日ぶんの食費にはなる。それでいいかどうかは別問題として。帰宅して残務処理と雑用と夕飯の下ごしらえをこなしていると電話。ウナギの仕事のオファー。すでにスケジュールは限界に近付いていて(というか限界で)、泣く泣く断る。もったいないことをした。気晴らしに銀玉店へ。

>時間がないんじゃないのかオイこら

と言われそうだが、本当に息抜きする時間がここしか取れないんだよ。


 珍しいことがあった。
 大まかに言えば銀玉の大当たりには2種類ある。通常図柄で連チャンが保証されないのが1つ目で、確率変動図柄で(ほぼ)連チャンが保証されるのが2つ目だ。前者の通常図柄の場合は、時短モードと言って

抽選確率は通常時と同じだが持ち玉は減らない

という状態に回数限定で突入する。今日の機種では、1/128の確率で40回転限定だ。このときに当たるのを「引き戻し」という。見かけの計算上は1/3くらいで引き戻すわけだ。

 4回連続引き戻し(@_@;)
 25年近い銀玉人生で初めてじゃないかコレ。機械の中のコビトが何かのインチキをしているんじゃないかと疑ったくらいだ。引き戻したんだから良いんじゃないのと思った人は、銀玉を打たない人だろうか。そうね、当初の当たりを含めて

5連続で単発(=通常図柄)当たり

したから、こっちのほうがレアケースなのである。通常と確変の割合は1:2の機種である。な〜んてインチキ! 2時間半でプラス4Kなれど、気分的には負けだ。


 夕飯のメインは今年初めての湯豆腐。
 まだちょっと暑いけれど、気分は秋だから。冷奴だとそうではないけど、湯豆腐にするとペロッと一丁食べてしまう。これがいい。

 サブは野菜の蒸し鍋。
 先日の公約通りに、鶏肉を使ってみた。胸肉のコマ切れ。結果的にはイマイチ。ただでさえ淡泊な味の料理だから、せっかくの動物系タンパク質が味のアクセントにならない。老人食か病院食といった趣さえ漂った。薄切りではないので蒸し時間が長くなり、野菜が柔らかくなりすぎるのもどうか(下ごしらえや手順で改善することはできる)。されど、

ダイエット中の人にはこれほど良い料理はない

と言えるかも。ササミなんか使えば、かなり低カロリーでヘルシーな料理になりそう。

 他にも細々と。
 市販品ではキムチと茶碗蒸し。実家製ラッキョウ。自作では炒めキュウリの辛味漬け・ナスとキュウリと大葉の浅漬け。おいおい、野菜好きの若嫁が喜んでくれそうなメニューだな。

本当に欲しいものは、いつもここにない。

明日は日曜日だけど、午前中から仕事。その割にけっこう呑んでいる。


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