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過労的身体運用 |
10月16日 |
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9時半起床は寝坊が嬉しい朝。
なんだか「an an」みたいな書き出しだ。朝シャワーのついでに風呂掃除でもするかのう。椎名誠みたいだ。風呂の排水溝って汚れるよね。どうしてこんなに汚れるんだろうと考えていると思いあたった。
風呂は人生の垢を流す場所だ。
なんとなく太宰治風・・・って今日もおバカなことばかり書いている。毎日か?
朝食はウドン。
昨日の鍋の残り汁を再利用した結果。新聞を読むと、柔道の谷亮子が引退したとのこと。参議院議員としての仕事に専念することになったとも言い換えられる。「柔道現役のまま立候補とは読めなかったな」と僕が書いたのは5月11日のことで、ある程度まで予想が当たったと言える。
ここでヤワラちゃんの業績を書いても仕方がない。
民主党の小沢氏が引退会見に同席したことを責めても意味はない。国民のあいだに広まったっであろう「なんだかねえ・・・」という不満の気持は、以下に発する。
・次の男(=議員)を確保してから、今の男(=柔道)を捨てる狡猾な女
これ以外に不快感を覚える個所はないだろう。
誰もがとまではいかなくても、多くの人は
「そういうことをやりそうな女だ」
と言いたいけれど、あんまり公言しちゃまずいだろうと思っているはずだ。但し言っておけば、僕は柔道家としての谷亮子に敬意を感じている。女子柔道界を拓いたアスリートである。その業績はこの件で汚れるものではない。ほとんど同時代(僕が5歳年上だが)を生きたこともあり、「ヤワラちゃん、お疲れ様」という気持ちにも変わりはない。
週末なのに休日じゃないのね。
ウナギ関係の雑用。アイロンがけ。部屋の整理。授業準備は市進ぶんで、2学期後半のテキストを一昨日受け取った。もう1週間早く貰えると助かるんだがなあ。今日のところはザッと内容を見て、ルーチンワークは明日から3週間くらいかける。今の調子だと、ウィークディに授業準備をする余裕はない。
今日もけっこう暑い。
24℃くらいか。そこそこ晴れた。そうそう、今日で10月も折り返しだ。1日に値上げされてから、いちども煙草を買っていない。なんのかんのといやしくも買いだめをしたから。8カートンくらいかな。
これを機会に減煙
なんて殊勝なことを考えたけれど、そんなん実行するわけないよね。煙草は吸いたいから吸うのであって、その時にコストのことなんか考えない。それで普通だと思うけれど、
イザ値上げされた煙草を買ったら
気が変わるかもしれない。それにしても、1回で30%の値上げは非道だよね。
風呂に入ってから外出。
ウナギ屋も多角経営。例によって内容を書かないので、早い午後に読んだ本の感想文に移動します。
『下流志向』内田樹を読了。
サブタイトルの「学ばない子どもたち 働かない若者たち」でわかるように、教育や労働を放棄する現代の若い世代を描いた評論。
内容はかなり複雑で曖昧だが、この著者特有の柔らかい論調が心地よく、良書。
と書いたものの、「柔らかい論調」って何だろうと自分でも思う。
内田樹の本は文庫か新書なら7割くらい買っている。武道家でもある著者が得意にするのは身体論で、これは僕が理解したいと思っていても理解できないものごとの考え方でもある。同時に彼が扱うことの1つには時間意識があり、それも僕が知りたがっていることである。よくわからない説明になって申し訳ないが、
僕が探しているものを内田樹も探している
ということである。1人では見つかりそうにないから、ウチダ先生に教えを乞うといった具合である。
さて、本書の内容だが、難しい。
とくに興味深いのは第1章「学びからの逃走」である。いまの子どもたちは教育を商品と考え、自らは消費主体であるという認識のもとに教育に接している。著者が公立の中高の授業を見にいったときのこと。生徒たちは(いまだに)「起立・礼・着席」という挨拶をやっている。
>生徒たち全員が、これ以上だらけた姿勢を取ることは人間工学的に不可能ではないかと思われるほど
だらけた姿勢で礼をしている。のろのろ着席する。著者は「この精密な身体技法」にほとんど感動する。
>「きちんとした動作をしたせいで、うっかり教師に敬意を示していると誤解される余地がないように」この生徒たちは全力を尽くしている。(中略)これを生徒たちが生理的に弛緩していると解釈してはならない。これは明確な意図をもって行われている記号的な身体運用なんです。
彼らは「お前がこれから提供する教育サービスにオレらはまったく期待していないからね」ということを全身を挙げて意思表示している。
ここから論は深まっていくのだが、引用が難しい本でもあり紹介はここまで。いわゆる「下流社会をけなす本」とは一線を画するのだけは確実だ。
仕事の帰途にスーパーに寄る。
値引き品をテキトーに買う。夜のスーパーはつまらない。帰宅して残務整理。1時間ほどあったので銀玉を打ちに行き、30分足らずで5Kストレート負け。追いかける時間もなければ釘も悪く、あっさり諦める。夕飯の仕込みをしてから入浴。土曜日の夜くらいしか自由になる時間がないってどうよ?
夕飯のメインはタチウオの刺身。
季節が悪いからあまり美味しくない(旬は春から夏)。オクラ納豆。鯵の干物。ナメコ豆腐。ゆで卵の味噌漬け。ナスの油炒めは旬で美味しい。塩もみしたキュウリとローストビーフ。ちょっと野菜が少ない。
日本酒は新潟の『きりん 純米酒』。
常温でいくと、サラリとした濃い口。ヌル燗にすればツーンとする香りが出るが、全体的な完成度は感じない。これが「淡麗」と表示されているのはどうかなと思う。五百万石という有名な酒米なれど、どうも個人的には新潟産の旨い酒に出会えないな、と思うばかり。
食後酒はウイスキーのハイボール。
これから読書をするつもり。去年までと違って、この「夕飯後に呑みつつ読書」の時間が大幅に減っている。
これがやりたくて大人になったはずなのに。
それでも、1週間に1度くらいはこういう時間を持てることに感謝。そうね、ちょっと疲れてるね最近のオレ。
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