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年を取れば多少は 11月29日
  5時前起床。
 たぶん1時間くらいウトウトしていた。トイレに行きたいけど寒いし、トイレにいく夢を見ているし・・・とグズっていたら目覚まし時計が鳴った。8時間睡眠で快適ではあった。外は真っ暗。これから1か月くらい、最も陽の短い季節になる。

 朝食は日本そば。
 昨日のちゃんこ鍋の残り汁があったから。1日が長い月曜日だが、くだんのハードスケジュールは今日で最後。ワセヨビの浪人生が今日で終わるからだ。さて、頑張ってこようか、疲れもピークだが今週を乗り切れば楽になれる。


 ところで、数日前から歯グキの具合が悪い。
 歯が浮くような感じっていうか、歯グキか痒いっていうんですかね。出血などはない。年齢的に、歯槽膿漏とか知覚過敏とか、そういうものだろうか。虫歯の経験はなく、

人生で歯医者に行ったのは1回きり

というのは自慢だ(小学2年生のときで、結局は生え換わりによる不具合というだけで治療ナシ)。年を取るって困ったもんですね。出勤。


 ウナギの花園、終了。
 流れるような事務作業というか、流してるんじゃないのか、みたいな見事な働きぶり。通勤電車こそヤッカイなれど、始まってしまえばすぐに終わる感触。残業6分で退社。

 帰宅して自宅近くの中華料理店。
 高いなりに旨いんだけどね、店員が慇懃無礼でイライラさせられる店だ。喫煙席と禁煙席が分けられていないのも時代遅れ(注:僕は喫煙者である)。ただ、食後のコーヒーなんぞは

こんな旨いものを中華料理屋が出せるなんて

と感動するほどだ。僕も仕事では気をつけよう。ここで月曜恒例以下略。


 『永遠のとなり』白石一文を読了。
 50歳になんなんとする2人の主人公が、人生の立て直しを図る再生物語。
 この著者、すこしスタンスが変わってきたかも、と思った。

 白石一文の小説は、文庫化されると必ず読む。
 今年の春に史上初の直木賞親子受賞をした作家である(2010年1月15日の日記)。それほど多作な作家ではないので、3年に2冊くらいのペースで読んでいると思う。本書は3月に買って、今まで放置されてきた(単に落ち着いて読む時間がなかったとも言える)。

 今までは、過労系リーマンが今の自分を見つめる小説だった。
 今作は、おそらく初めてではないかと思うが、同じく過労系リーマンが人生を一度ダメにしてから、これまでの人生を振り返っている。主人公たちの設定と著者の実年齢が同じこともあり、

50歳あたりで人は過去を振り返る視点を手に入れる

ものなのかな、と思いつつ読んだ。僕はまだ、過去を振り返るという発想を持たないで生きているから、そういうもんかなと想像するばかりだ。

 まあまあ良い小説である。
 全体にトーンが暗く、人生も後半になるとツライんだなあと思わせるところはあるにしても、この著者らしい切れ味のある語りは心地よい。ただ、欠点はあって、舞台がまたも福岡だということ。著者も福岡出身だけど、

東京にやたら憧れるクセに望郷主義

というのは、福岡人の共通点なんだろうか。あんまり同じ舞台を繰り返されると飽きるなあ、というのは正直な感想だ。


 ワセヨビの1日4コマは今年度最後。
 浪人生の通年授業が今日で終わるため。特別な挨拶をしないのはいつでも同じ。時間キリキリまで授業をして、

「じゃ、今日は終わりです、お疲れ様でした」

の一礼まで同じ。お涙ちょうだいは大嫌い。時間がいちばん貴重なのは、人間なら誰だって同じだし、授業はビジネスだ。その他の感想はいつものように明日の日記で。

 帰宅途中でツマラナイ夕食。
 ざっと風呂に入り、仕事。え、夜中に。ウナギの企画書の再提出があったため。ワセヨビの授業中にメールが入っていた。やっかいだなあというのは大ウソで、計算通り。最初に作っている段階で、

ほんの少しのミスと改善点があるように

準備しておく。最初から完璧にするのはそもそも無理だし、「ちょっとココこうしたほうがいいんじゃないか」と同僚や上司が言いやすいほうが物事はスムーズに流れる。もちろん、この時間に仕事をする羽目になるもの計算しておいた。ま、30分くらいで終わったけれど。


 月曜日は休肝日。
 1日よく晴れて、早い午後には薄手の洗濯物はキッチリ乾いていた。昼間は冬物のコートが邪魔だったくらい。今週はちょい忙しいだろうな。まあ、件名ですから。


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