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受験するのは、いつもの君だ。 |
1月15日 |
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♪新しい朝がきた
希望ぉぉの朝がぁぁぁぁ!
ハイ、受験生の皆さん、おはようございます。
今は、センター試験会場に向かう電車の中ですか? 今日も朝から元気によび
わる読解、生きる力を与えて欲しい、という生徒様の希望の声が聞こえます。で
は、ここで一発、キミに贈るメッセージ。
>出した力が、実力ですから。
・・・ひさびさの読者減らし発言(^_^;)
9時過ぎ起床。
やっと必要かつ充分な睡眠が確保できた。しかし今日から4連休ということで
、ふたたび朝型生活に戻りそうで怖い。連休になったのは、上記の通りセンター
試験が土日にあるせいで、例年のこと。前日である今日金曜日から、
受験学年は全国的に授業ナシ
ということになる。1・2年生を担当されている関係者の皆様、お疲れ様です。
朝刊を読むと、直木賞のニュースが。
2人の受賞者のうち1人は白石一文。おお。僕が新作の小説(ただし文庫にな
ってから)が出るたびに買っている作家なので、うれしく思う。最近の読書感想
文はヒマここ。デビューしてまだ10年ほどだ。
ところで、お父さんの白石一郎も直木賞作家で、史上初の親子受賞とのこと。
親子受賞もすごいが、親子で小説家というのもすごい。言っては何だが、小説
家なんて家族から見れば極道みたいなもんだろうし、そういう親の背中を見て
自分も小説家になろう
と思うなんて、なかなかないように思われる。我が業界に照らしてみると、
親子そろって予備校講師
という例はあるのだろうか。なんか聞いたことがあるような気もするが。ここで
、「何を照らしたんだよ?」とか質問しないようにね。
どうということのない1日。
プールは650メートル。ヒミツの花園。読書も少し。書店とスーパーに立ち寄っ
た。書店では直木賞関係の宣伝などはなかった。本は入荷の数が少ないから、す
ぐにフェア開催とはいかないのかも。なお、
直木賞を取ると生涯収入2億円アップ
と聞いたことがある。天気は変わらず冬晴れで、北風が強くて寒かった。
今日から将棋の王将戦。
昨年の竜王戦が短い期間で決着したので、こうして将棋の話題を取り上げるの
は久々になる。まもなく棋王戦が開幕し、どちらも4月ころまで続く。4月から
始まるのは名人戦で、それが将棋の「年度最終」のタイトル戦になる。
5連覇中の羽生善治王将に挑むのは久保利明棋王。
「当たって砕けよ久保八段」というタイトルの日記を書いたのは、2008年1月
18日のことである。ちょうど2年前に、同じく王将戦の挑戦者になって、第1局
で負けたときのことである。
僕はわりに久保八段のことが好きなようだ。
過去日記を検索するとあちこちに名前が出てきて、そのたびに「しっかりしろ
よ」と書いている。けなすとか叱るというのは、敬意を払っている証拠である。
その甲斐、は関係ないと思うが、その後の久保はなかなか強くなって、
気がつけばタイトル保持者
である。たいしたものだ。
前記の事情で、久保は王将戦と棋王戦を同時進行で戦うことになる。
久保もタイトル戦こそ常連になりかけているが、防衛戦と並行するのはもちろ
ん初めてで、気苦労はつきないだろう。それに、羽生との相性が悪いというのも
ある。僕の予想は4勝2敗で羽生の防衛。今日は初日ということで、詳しい感想
文は明日。
さて、夜は飲み会で千葉県某所へ。
メンツは昨年の12月25日と同じく、高校時代のクラスメートH君とS君である
。呼びかけはH君。僕とS君の共通見解は、
3週間しかたってないのに、何か話すことあるのか?
である。この歳になると、3週間くらいでは新しいことなんて起こらないからね
。だからといって積極的に断る理由もなく開催となった。
サラリーマンの悩みとは何だろうか。
閑職に回されるとか? ヒマな部署に回されれば、残業とか少なくなって嬉し
いんじゃないかと僕は想像する。別に給料が下がるわけでもないし、かえってあ
りがたいことなのでは、と思うわけだ。
出世を希望する、とかの場合はそうでもないのかも。
すごく忙しくて出世して将来にたくさんの収入を得る、というのは確かにサラ
リーマン冥利につきるのかもしれない。実際に閑職に飛ばされると、なんだか落
ち込んでいるような気配を見せる人が多い。多いというより、全員が同じ反応を
見せる。ふしぎだ。
すると、誰もが忙しい部署にいて出世することを夢見ているのだろうか。
すこしくらいは
「いや〜、おいらヒマなところに飛ばされてラッキーだよ。給料下がんないもん
。今さらだけど、あけおめだよ」
という人に会ってみたいかもしれない。全員が全員、出世を希望しているとも思
えないし、そういう「閑職でクジラッキー!」の人もいるはずなんだが。
もちろん僕だからこういう感想になるのだろう。
なにしろ、普通のサラリーマンの経験がないからね。僕の持つ職業は(おおむ
ね)
・忙しい=高収入
・ヒマ =低収入
というパターンに落ち着く。つまり自分の狭量な世界観を根拠として、サラリー
マンが「閑職だけど収入同じでクジラッキー!」と言わないのを、とくに強く不
思議に感じるのかもしれない。そのあたりをH君に確かめてみよう、と暗くなっ
てから外出。
ここまで飲み会より先に書いた。
飲んでから帰宅して書くと面倒なので、飲み会の話題は明日の日記に回そう、
長くなってるし。じゃ、そういうことで。あれ、生徒様が?
「で、先生?」
「なんだ?」
「あの、最後まで、この日記」
「まさか、センターの話題か?」
「それしかないじゃないですか」
「もう受験会場に着いてしまうと?」
「これだけ引っ張っておいて」
「何の励ましもない、という苦情か?」
「わかってるくせに、そういうこと書くんですか?」
よし、行こう。
>大丈夫、俺が何とかするから
「あの、それって・・・」
「なんだ?」
「何かのテレビ番組の宣伝文句じゃなかったですか?」
「そうだっけ?」
「先生が何とかしたってしょうがないじゃないですかッ」
そうか。
じゃあ、次でVゴールな。
>合格するのは、いつものキミだ。
「あの・・・」
「まだ文句があるのか」
「それって、某予備校の・・・」
「あ、車内広告だっけ、でもこの予備校、いつもコピーはうまいよ」
「そうかもしれませんけど、立場的にまずくないんですか?」
「良くはないわなあ(^^ゞ」
「マジメに書いてクダサイッ! もう電車着いちゃいますよ!」
じゃあ乗り過ごさないで降りろよな。
だから、こういう件名になるし、冒頭の発言になる。自分が実際に発揮した力
、それが世間でいう「実力」なのである。
幸運は、祈らない。
いつものように。幸運なんか、人に祈ってもらってどうする、変わることのない
僕の信条である。
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