予備校講師でわるかったな!





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位置づけ不要 2月4日
  7時起床。
 今朝のタスクはアイロンがけ。朝のうちに家事を1つこなしておくと人生がたやすく回る。朝に バタバタするのは誰でもいつでも同じだから、少しでも有利な状況を作りたい。今日もよく晴れて いる。

立春だから季節の上では春

というのは誰でも書きそうで、僕も凡庸な民衆の1人として書いておく。


 出勤してウナギの花園。
 実にダラダラと続くな。例年なら仕事はまったくなくて旅行にでも出る時期だが、このような状 況なのでやむを得ない。働いていればお金も使わなくてすむし、くらいに考えればいいかも。

 やっとのことで上司を捕まえる。
 報告しなければいけないことがあって、先延ばしも限界という地点まで来ていたから良かった。 たまにコミュニケーションをとっておかないと、あとで面倒なことになりやすい。「そんな話は聞 いていない」みたいなやつだ。このあたりはまあ、僕のような

世間知らずにして人でなし

でも考えて行動している。予備校では「先生、先生」と言われるバカをやっているから、じゅうぶ んに気をつけないと。残業8分で退社。


 移動してとある街へ。
 1年ぶりくらい。ちょっとした用事があったため。街は再開発が始まったようで、たくさんの商 店がなくなっていた。そこには大規模なタワー型マンションが立とうとしている。どの街もこうい うことをしている。ちょっとさみしい。ここで、

タワー型マンションが好きとか短小コンプレックスなんだよッ

なんて書くと嫌われる(でもきっとそうだ)。いくら何でも、バカと煙は高い所がお好きなんて書 かない。


 40分ほど散歩。
 スーツ姿の散歩もわるくない。ずいぶんと気温は上がり、風もなく、少しとはいえ春めいたよう な温かさ。マフラーと手袋を外し、毛のコートを手に抱えて歩いた。歩きやすくはなくても、背筋 が伸びる感じ。姿勢がよくなれば、いろいろなものが見える。

 懐古趣味なんだろう。
 古くて朽ちかけた建物が好きだ。昭和40年代に建てられたような、マンションやアパート。もう 廃墟と言ってもいいけれど、

見上げてみれば人の住んでいる気配

がある。気配を示すのはたいていベランダにぶらさがる洗濯もので、あるいは窓の向こうに見える 日焼けしたカーテンだ。どんなにボロくても、彼・彼女にとっては我が家なんだろうと想像する。 英語のことわざにもある。

However humble it may be, there is no place like home.

 ついでに(もちろん計算しておいたわけだが)安い魚屋さんに寄る。
 このところヒキコモリ生活が多かったから、だいぶ気分が晴れた。電車に乗って帰宅すれば、ち ょうど布団を取り込むのに良い時間。布団にも少しだけ春の匂いがした。


 リニューアル直後の話題の続き。
 「自己紹介」の6枚つづりの画像である。お好きな人は「ここ」をクリックすると、鈴虫の鳴き 声が聞こえます(季節感はどうなんだろうか)。うそ。別窓で開きます。

 2枚目はラブホテルの1室。
 うそ。枕が2つあるじゃないかと思ったあなたは子ども。一般にホテルのベッドには2つの枕が あるものなんです。理由はもちろん、高さの調節をするため。好みに個人差があるのが枕というも の。まあ、もちろん前述のような「多目的性」というのもあるんだろうけど・・・。

 これは神奈川県のどこか。
 伊勢佐木町の簡易ビジネスホテルじゃなかったかな。安くて狭くてしかし清潔で機能的なホテル だった。しかし、やはり

前述のような目的に使われている気配

がドアの向こうから漂ってきて、なかなか微妙な気分であった。カメラを持ち歩いていたのは、独 りデートの翌日だったから。高校生はヘンな妄想をしないように。


 結果的にプールをサボってしまった。
 散歩で疲れたのか、単に怠惰なのか、たぶん両方だろうが、夕方に昼寝をしたため。このところ 重い小説を読んでいるし、腰の調子も良くないし、今日はじゅうぶんに歩いたしと

自分用の言い訳だけは豊富

なのが人間というものだ。あるいは、弱い人間。だから、日々強くなりたいと思っている。読書感 想文が書けた。


 『わしらは怪しい雑魚釣り隊 サバダバサバダバ編』椎名誠を読了。
 シーナのおとっつあんが仲間と釣りに行ってビールを飲むエッセイの2発目。
 たいした意味も目的もなく、ビールが旨ければそれでいいんだという投げやりぶりは相変わらず 。

 このシリーズの1冊目についてはヒマ「ここ」。
 その感想文では「登場人物の背景が見えてこない」といったことを書いた。その印象は変わらな い。「怪しい探検隊」シリーズと違って、登場人物が固定しない(メンバーが多く、フルメンバー になることもほとんどない)ことが理由の1つだろう。本書の解説を読んで知ったのは、

このバカ釣り旅は月1ペース

で行われていること。「怪しい探検隊」は雑誌連載ではなく書きおろしだったはずだから、メンツ が揃わないからわかりにくくなるのは仕方がないかも。

 シーナのエッセイには、取り立てるべき意味がない。
 とくに内容とか動機とか啓蒙への意欲とか位置づけとかは、一切ない。書いているシーナが確信 犯だからしょうがない。雑魚釣り隊のドレイ・竹田氏の解説にはこうある。

>雑誌の何かのインタビューで(椎名に)嫌いな人間のタイプについて質問したことがあった。 「理屈っぽいやつ。焚火ばかりしてそこから何を得るんですか? シーナさんにとってキャンプと はどんな位置づけなんですか? そういうくだらない質問ばっかする。オレ、そーゆーの嫌い。そ んなことオレが考えてるわけねーだろ。早口でしつこく聞かれたら、きっと殴っちゃうなあ」

ということである。無茶苦茶な男である。シーナも本書執筆時点で63歳になるが、衰える日はなか なかやってこないようだ。


 夕飯は様々な魚介類。
 刺身は養殖のシマアジと天然のタイ。前者は脂がほどよく、後者はさすが天然という味で良かっ た。イクラおろし。実に体に悪そうだが旨い。カニみそ。国産と韓国産のミックスだが、けっこう 珍しい。もちろん旨い(やはり体に悪そう)。フグの皮。湯通ししただけのそれを、ポン酢で食べ るもの。たとえとしては、

上質な輪ゴムを食べるようなもの

というのが適切かと思う。食感がほとんど全てで、取り立てて味が良いものではないけれど旨い。 良い魚屋を知っておくのは、人生で大事なことの1つだ。ヒマな日々はまだまだ続きます。
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