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君は停電に耐えられるか |
3月17日 |
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5時50分起床。
はじめて緊急地震速報の来ない夜だった。それで即座によく眠れたというわけではないにしても、気分的にはだいぶラクだった。ものすごく寒い朝。昨晩から北風が強く、その音が気になるくらい。避難している人にはつらい夜だったろう。
朝風呂、掃除は省略して朝食。
6時20分からの停電に備えるため。冷凍しておいた残り3枚の食パンのうち1枚を焼く。ピザトーストにする時間の余裕はなく、バターで。コーヒーを淹れる。果物、ヤクルト、ヨーグルト。何とか間に合う。「朝番」なのでそんなにつらくないだろう。
停電、来ず。
ありがたいことだが、拍子抜け。4日連続で僕の地域はパスされた。タイムラグで7時からかと思ったがそれもなし。TVに「千葉県は除外」という意味のテロップが流れる。そっか。次は午後にあるかもしれないのか。この状況が4月末までというのは、けっこう気づかれするなあ。
あれ、ガス台は使えるのか。
いま気がついた。発火は乾電池だから。床暖房と風呂はスイッチに電気を使っているから無理。マンションなので水もダメ。ネットと電話は論外。どれもたいしたことはない。僕が気にする「速報」はラジオで聞ける。怖いのは暗くなってから灯りがつかないこと。あれは不安だろうな・・・。
被災地の燃料不足が解消されない。
道路の崩壊で運べない、というのはすぐに想像がついた。が、それよりも精油所が被災して生産が落ちているという事実も大きいようだ。やはり、我々にできることは少ない。
自家用車に無駄にガソリン入れた奴、死刑。
ちょっとこれは無理な暴論かもしれない。それでも、何か少しでも協力する手段はないか探してほしい。政府は何をやってるんだと叫んでも、解決しない。
朝から午前中は授業準備。
きのう市進から春期講習のテキストが届いていた(しつこいが、改訂ナシならもっと早く送れないものか?)。もう1週間前を切っている。余震が減ったおかげで精神的にはラクで、順調に進んだ。節電のため、
プリントは昨年度の使い回し
を宣言しておく。PCもさることながら、プリンターの消費電力が高いから。筋を曲げるようで申し訳ないが、今ばかりは緊急事態とご理解いただきたい。これくらい、必死に節電しようぜ。
原発。
あのー、ヘリコプターで水を投下って、
どんだけ原始的なんだオマイラ
って気がします。焼け石に水、みたいな。もう他に策がなくなったのもしれない。
原子力関係は、よほど詳しくても断言はできない。
だから僕も断定はせずに、素直に感想だけ書いている。3月12日に書いたように、何かを隠してた(ている)はずだよな。あの時点では
「4〜6号機は定期点検中だから関係ねぇ」
って言ってましたよね。ウソついてたんですよね。
「駄目なのね、もう」
逃げるならこの数日という気もしますが、僕は逃げません。だって住宅ローン返せないもーん。
お昼前に外出して昼食。
最近ランチを始めたオシャレな居酒屋で肉じゃが定食。うまい。ダシがきっちり利いている。酒瓶が並んでいるので怖かったけれど、本震でも倒れなかったそうだ。横揺れだからかな、と店員は言っていた。そう言えば、僕の家でも同じだった。地震後は予約キャンセル続出だ、とも。
食パン捜索で徘徊。
どこにも売ってない。アサイチでスーパーに並ぶしかないのだろう。買いだめには限度があるだろうから(凍らせることは可能)、来週になれば見つけられるだろうか。とにかく、
必要以上の買いだめを自粛しましょう
と申し上げたい。落ち着こうよ、みんな。帰宅するや否やシャワーを浴びて出勤!
午後はウナギ屋も多角経営。
6日ぶりの仕事。これからしばらくは停電に伴う鉄道の運休に注意しつつ、業務を進めることになる。JRはほとんど動いていても、その他の私鉄がなあ。
間引きでもいいから終日運転タノム。
これは全国民の願いだろうが、それすら難しいのだろう。仕事は無事に終了、帰宅途中で2回目の昼食はカレーライス。
帰宅してみたら、停電中(@_@。
今は5時過ぎで、管理人さんに聞くと5時半までらしい。全てが停止している状況を久しぶりに(初めてかな?)目の当たりにする。うちは西日がよく入るので、まだ午後の温みが部屋に残っている。あと30分か。とりあえずブレーカーを下ろし、部屋に入る。
ラジオをつける。
無意識に手を洗いにいき、水が出ないことを知る。同じように風呂場に入るとき、電気をつけようとした自分に気がつく。つくはずがないのに、自然に手が伸びるのだ。ラジオでは
「今夜は大規模停電になりかねない勢いで、JRに間引き運転の要請が出た」
と言っている。
ああ、これが停電か。
怖いか? ああ、怖い。まだ明るいから我慢できるが、地震が来たらどうしようと思う。まあ別に同じなんだけど、気分的に。これが夜だったらとても耐えられないと思う。被災者のことを思え。明かりも食べ物も水もない状況を想像しろ。
夜が明けるまで続く暗闇を思え。
リアルタイムでこの停電の話を書いている。PCのバッテリーは残り1時間8分。停電明けまで残り4分、5時26分だ。
余震(@_@;)
(ここから後書きです)もう泣きそう。壊れそう。俺、独り暮らしに何も不満はないけれど、こんな極限状況には耐えられないよ。しかし震度2程度で収まり、5時31分にブレーカーを上げると復旧。これで第5グループとほぼ確定できたのだけが収穫。ちなみに、僕の地域について東電のHPで調べると、
・文書=該当住所記載ナシ
・ヤフー地図=第5以外のグループ
となっている。混乱を極めているのだろう。まさに「東電 無 計画停電行き当たりバッタリ」である。
TVをつける。
東電のクルクルパーどもは鉄道の間引きを依頼したらしい。かなり寒いから、これは計算外だったのかもしれない。仕方がなく、いつもの午後6〜7時活動停止時間を、
午後6〜8時活動停止
に切り替える。床暖房はガスだから大丈夫(微量な電力は必要だが)。他に使う電力はTVと冷蔵庫だけ。耐えよう、少しでも被災者に貢献できるのだから。
夕飯はいつものように。
電子レンジ禁止。キッチンの明かりだけで作業。昨日しこんだ鳥ひき肉で湯豆腐。キノコをたっぷり入れた。野菜もろもろ。お酒もいつものように。9時半とかくで、ほどよく緊張も緩めんでき・・・緊急地震速報!
震度4。
いまのは真面目にリアルタイム。いやあ、やっぱ役立つよ「速報」。チャイムが鳴って本格的に揺れだすまで5秒くらいか。そこでできたこと。リビングにいました。
・灰皿とお猪口を流しへ
・水の入ったペットボトルを握り
・ダイニングの机の下へ
このくらいは充分できる。ケータイをポケットに入れる余裕がなかったのは反省点。
夕飯の後片付け。
本文の見直しをしていると、また余震。震度3。落ち着くまではまだ少し時間がかかるのか。明かりがあるのだからまだマシだと思いたい。がんばれみんな、立ち直るぞ、日本! |
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