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臭かったらまずは謝れ! |
4月20日 |
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7時前起床。
午後11時過ぎに余震があったものの、9時間近く眠れた。この生活でどこまで行けるのかと思わなくもないが、とりあえず気分と体調の良い目覚めだ。朝のタスクはアイロンがけ。風呂桶にためておいた水を焚き直すのに時間がかかるから。洗濯も済ませた。
朝食はいつも通りに。
ちゃんと食べること・運動すること・できる限り眠ること、この3点に注意している。今週のようにフル勤務という週ばかりではないし、ギリギリの一歩手前くらいで生活を回していくつもり。PCを開くと
友人から奇妙なメール
が来ていた。不思議だ。難しいと思うが、どうなるかな。そろそろGWも近く、社交や遊びの計画を立てたい。
出勤してウナギの花園。
残業8分で退社。即座に帰宅して洗濯ものと布団を取り込む。ちょうどこのあたりで雲が出てきた。不安定な天気。即座に整骨院へ。右側の
坐骨神経をグリグリ
されて半べそ。40過ぎて半べそは恥ずかしい。即座に(副詞がこればっかりだ)移動してプール。とてもじゃないが泳ぐ時間はなく、風呂とサウナだけ。
即座に2回目の昼食。
カレーライス旨い。帰宅して即座に歯を磨き、出勤準備。本業だ。雨が降り出すかどうかというタイミングで家を飛び出る。市進検見川浜校舎へ。以下、授業や校舎の様子などは明日の日記で。先を急いでいる。
そうね、これは書いておくしかないな。
ある出来事が新聞にのった(後述する)。臭いものにはフタをしろ、という。一般原則だ。しかしそれでは面白くない。多くの読者様が、まあそのなんだ野次馬根性丸出しで、読みに来ているだろうから。その期待は、
>予備校講師界きってのかぶき者、信原のボケナス、変態、ハッキリ言ってガイキチ。この事件に関して何を思ったか、申し開きの1つでもしてみろ。お主、まさか触れずに逃げだすわけではあるまいな?
であろう。読者の期待を裏切るようでは、ものを書く意味がない。
逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。そう、逃げちゃ駄目だ。
俺が謝る件じゃねーや、このタコ!
出来事の概要を説明する。
ソースは産経新聞のサイトで、いつまでリンクが残るから知らないが「ここ」で別窓。僕は愛読者からのメールで今日の午後に知った。以下の引用は上記サイトから抜粋したもの。
>首都圏で「市進学院」などを展開する市進教育グループ(千葉県市川市)が、チラシやホームページに掲載した大学別合格者数について、実際より多く合格したと誤解しかねない不適切な表記をしていたことが19日、分かった。消費者庁は景品表示法(優良誤認)に基づき、4月中にも再発防止を求める措置命令などの行政処分を出す方針。
一方、市進教育グループを統括する「市進ホールディングス」によると、グループでは、昨年度の大学別合格者数について、個別映像学習システム「市進ウイングネット」の受講生分を含め、ホームページなどに掲載。市進は提携先のウィザスにもウイングネットを配信しており、ウィザス側の合格者数も市進分として合算していたが、合算しているとの注意書きを明記していなかった。
ウィザスの担当者は「誤解を招く表記だったのですぐに改めた」などとコメント。市進ホールディングス広報宣伝部は「ウイングネット受講生の合格実績の集計に一部手違いがあった」と釈明している。
簡単に言うと、合格者数の水増しを公的機関から指摘された。
この内情は、実は知っているけれどあんまり面白いので書かない。僕と数名の講師のあいだで、読者爆笑必至の会話が展開されたのだが、今日の日記の本筋から離れすぎるからだ。時間もないし、書きたいことは他にもあるし。
先に市進の肩を持っておく。
別に、水増しで宣伝しようと思ったわけでもあるまい。ウイングネットの全国展開に成功し、嬉しくて、その受講生の合格結果を宣伝したかっただけであろう。微笑ましい。実際に、ネットの授業は狭義には市進予備校が、広義には市進という会社が作ったコンテンツなので、宣伝する権利はある。
ただ、やり方はまずかった。
上の引用のように、まるで市進予備校在籍者が合格したような宣伝になっていた。もちろん詳しく読めば「市進予備校を含めた全てのウイングネット受講生の合格実績」とわかったけれど、
一般の消費者がそう受け取るとは思えない
やり方だったのは事実である。そうでなければ、行政処分なんてことになるわけがない。
それよりもっとまずいことがある。
正式な謝罪をHPに載せていないことである(今日16時と22時過ぎの時点)。このニュースをネットや新聞で知った人は、まちがいなく市進のHPに飛んでくる。それがネット社会である。上記のように、たとえ会社にそのつもりがなかったとしても(実際に悪意はなかったと思うんだよね)、
世間から見て重大な過失に謝罪をしない
というのは、さらに信頼を損なうもとである。なぜ、そんな基本的なことがわからないのか。
スポーツ新聞に抜かれたレベルの話ではない。
何年か前に、某大手予備校の講師が未成年者相手に買春行為をしてどうとかとスポーツ新聞に出た。その講師は即座に解雇された(この日記にも書いたんだけど、ほとんど誰も気がつかなかったみたいw)。その程度ならばもみ消ししてしまうのが企業の常道だが、今回の件は放射能漏れだしみたいなもんである。たとえ結果論であったとしても、
受験産業が合格者の水増しをした(と受け取られた)
のである。まずは、誤解とはいえ誤解させた事実に謝罪するのが企業の基本業務ではないのか。なんか新聞の社説みたいな論調だけど・・・。
京大のネット・カンニングの事件を見ろ。
あの件は3月4日に書いた。あの生徒を輩出した大手予備校は、今になってもトップページからあの事件に関する謝罪コメントが見られるようになっている。どう考えても悪いのは予備校ではなくカンニングをした生徒本人だが(彼も被災したのだろうか、だとすればお見舞い申し上げる)、
間接的とはいえ責任の一部を負うている
ことを明示しているのだ。企業が不祥事を起こし、記者会見で責任者がとりあえずハゲ頭を下げるのは無意味だとする論調があるけれど、
とりあえず頭を下げないとそれはそれで怒り出す
のが世間というものだ。
まして今回の事件の場合。
発端を作ってしまったのは市進そのものである。まずは謝罪、次に弁明、その次に善後策と動かなければ、消費者の信頼を取り戻すことはできないだろう。ネットの「合格実績」というページにはこうあった。
>*合格者数は市進教育グループ(市進学院、市進予備校、個太郎塾、市進チューターバンク)の在籍生徒および市進ウイングネット受講生の合計です。市進ウイングネットは市進教育グループ他全国の加盟校に配信している映像授業です(合格調査対象加盟校数72校)。
きょう校舎に行ってみたら。
校内の掲示に使うべく用意された、同じ意味の文面が書かれた紙片があった。これはもちろんやるべきことだが、後回しでも良い善後策である。校舎内の掲示はともかく、公式HPに
1秒でも早く(形式的でもいいから)謝罪文を載せる
べきだ。全ての仕事に言えることで、失敗はたいした問題ではない。失敗した直後にどう動くかで周りの目は変わる。
期待している生徒ほど、叱る。
どうでもいいと思っているなら、寝ていても無視だ。良くなるチャンスがあるのに、それをむざむざ逃していく様子を見ているのがもどかしい。金八先生じゃないんだから、全ての生徒を愛することなんてできない。余計なお世話であるかもしれないが、この日記をアップする。たとえこれで首になったとしても、僕は書かれるべきことしか書かないと決めている。
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